校長 小林です。
1月29日 5年生を対象に救命救急の授業を行いました。本校では毎年このような授業を毎年この時期に行っています。内容は胸骨圧迫(心臓マッサージ)の仕方、AEDの使い方を含めた心停止したと思われる人がいた時の対応の仕方です。講師は養護教諭が務めましたがもうお一人、本校保護者で救急救命士の方をお迎えして教えていただきました。日本では毎日6分に1人の割合で心停止をしている方がいるとのことで、その方たちの中の10人に7人は家で心停止になっているそうです。身近な人の命を救えるのはその時にそばにいる人だけ。大人か子どもかは関係ありません。そのようなことでいざという時に行動できる人にということでこのような学習をしています。授業ではまず「心室細動」について学びました。「心室細動」は心臓は動いているものの痙攣のような動き方なので全身に血液は送れない症状で、結果的には命を失ってしまいます。この心室細動から通常の動き方に戻すために電気ショックを与えますが、その働きをするのがAEDです。学校には訓練用のAED(電気ショック以外はほぼ本物のAEDと同じ動きをする)があるのでそれを用いて、扱い方を実習しました。また、心臓が止まっていたらまず胸骨圧迫(心臓マッサージ)が必要ですが、そのやり方についても「あっぱくん」というトレーナーを使って練習しました。あっぱくんはハート形のクッション状のものですが、上手に押せると音が鳴ります。みんな一生懸命に押していました。特に実習的な部分は救急救命士の方から丁寧に指導いただいたので、みんな最後の方ではずいぶん上手になっていました。これらの練習は班で行ったので、「倒れた人を見つけた人」「119番をする人」「AEDを取りに行く人」「心臓マッサージ交代する人」と即座にその場で役割分担をして救命にあたります。そのようなこともしっかりとできていました。何かあったときには誰かの命を救える人になりたいですね。