校長 小林です。
5月29日、教職員の救急救命講習を行いました。6月から水泳学習が始まりますので、それに備えて例年実施している研修です。「例年している...」とはいえ救急救命措置に関しては毎年改定される内容もあって、常に研修を受けないといけません。講師となったのは応急手当普及員の資格をもつ教員です。「救急救命」といってもいろいろあるかと思いますが、この日行ったのは胸骨圧迫とAEDによる心肺蘇生法です。心臓突然死で命を失う人は年間約9.1万人。これは一日に約200人、7分に1人が命を落としていることになるそうで、いつどこで起こりうるかわからない突然の心停止も胸骨圧迫を行ったりAEDを適切に使用したら避けられるケースがたくさんあります。
研修ではいきなり倒れた人の意識や呼吸、脈拍があるかどうかの確認から始めます。それらが確認できなければ、大声で近くの人に協力を求め、AEDを取りに行く人、119番通報をする人、胸骨圧迫をする人と分担をします。本校には胸骨圧迫の練習をする人形や、AEDトレーナー(電気ショック以外は本物と同じように動く練習用AED)があるのでそれらを使いながら救急隊員が到着するまでの蘇生活動をイメージして練習しました。実際に使う場面に遭遇した時に適切に行動できるようにこのような練習は欠かせません。本校では5年生が授業で胸骨圧迫とAEDの使用の仕方を学ぶなど、命を救う活動に取り組んでいます。