9月10日水曜日。月に1回の全校朝会です。
本日は、「行動力」の大切さ、素晴らしさを話しました。
8月に、吹田市の教育委員さんとお話する機会があり、
関西大学教授の杉本教育委員から聞いたお話です。
2019年、関大相撲部主将の山中さんは、相撲の世界大会で
ウクライナの少年と知り合ったそうです。その後、二人の国際交流に
変化が生じたのは、2022年ロシアによるウクライナ侵攻が
本格化した時でした。戦火に巻き込まれたウクライナの少年に
相撲を続けさせてあげたくて、関西大学相撲部での練習の許可を
大学に願い出たそうです。大学は、事情を考慮し、練習の許可は
認めるものの、住居等の生活を支援する制度がありませんでした。
そこで、相撲部主将の山中さんは家族を説得し、自宅に迎え入れた
そうです。杉本教育委員さんは、学生の行動力に感心するとともに、
自分も含めて、大人ももっとできることはないかと考えさせられた
と仰っていました。なかなかできないことですよね。
話はまだ続きます。そのウクライナの少年は、山中さんの家に下宿し
昼は日本語学校で授業を受け、夜は関西大学相撲部で稽古を続けました。
努力が実を結び、年末には安治川部屋に入門しました。翌年、初土俵を
踏んだ安青錦 新大(あおにしき あらた)。順調に白星を重ね、
2025年春場所で幕内入り、敢闘賞や技能賞も受賞し、今場所は、
なんと西小結まで昇進しています。すごいですね。
山中さんの行動力が、ウクライナの少年にチャンスを与え、
感謝の気持ちで期待に応えた少年は、夢を実現しつつあります。
安青錦 新大の「新大」は、山中新大主将からいただいたそうです。
行動力の大切さ、素晴らしさを感じたお話でした。
本校の子どもたちにも、友だちへの思いやりの心を持って欲しいこと。
心を持つだけでもいいことだけど、勇気をもって行動に移すことの
大切さを学んで欲しいと伝えました。