4月19日(火)。入学式に華を添えてくれた桜の花の季節が終わり
ましたが、本日は、少し楽しみな話題をひとつ。
「萌芽(ほうが)」や「ひこばえ」という言葉を聞いたことはありますか?
これは、切り株の脇から出てきた新しい芽のことで、よく絵本の挿絵などで
描かれている、これです。
植物には、てっぺんの芽を切り取ると脇の芽が成長してくる、という性質が
あります。木を切り倒すと、それまで上に伸びることに使われていたエネルギーが
脇芽の成長に回ってくるので、切り株から「萌芽」と呼ばれる新しい芽が伸びます。
萌芽は、切り株が既に地面にどっしりと張っている根から水を吸い上げられ、
風や大雨にも耐えられる土台があるため、成長が安定するそうです。
さて、本校の通用門横にあった桜の木ですが、令和3年夏に切り倒しました。
昨春、空洞化が進み、強い風が吹くたびに枝が折れて落ちてきたため、診断
してもらうと、「危険があるため切り倒すしかない」ということでした。
これまでのブログ写真にも切り株が写り込んでいましたが、桜の木がないことに
気付いていた方は、そんなに多くはないでしょう。春になり、桜のシーズンを迎え、
「昨春は綺麗にさいていたなぁ」と思いだした方もいたかと思われます。
話は戻ります。その切り株に、「萌芽」と呼ばれる新しい芽が伸びてきました。
何年後になるかわかりませんが、立派に生長して、また、春に綺麗な
花を咲かせて、私たちを楽しませてくれる日を楽しみに待ちましょう。
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