校長 小林です。
5月26日、6年生を対象に非行防止教室を行いました。講師として来ていただいたのは警察官の方です。「非行」といってもいろいろなものがあると思いますが、この日は現代的な課題の一つであるスマホ・SNSにまつわるトラブルを中心といて教えていただきました。令和4年度の暫定値ではSNSに起因する事案の被害児童が全国で1733人いたそうです。子どもたちはSNSは使い方によっては危ないということは十分に知っていますが、子どもを狙う人間はそこをかいくぐって巧みにアプローチしてきたりします。
警察官のお話の中で実際にあった例としてDVDでの再現ドラマを見せていただきました。あらすじはスマホを買ってもらった中学生の女子。保護者と本人で了解したうえでフィルタリングをかける契約でスマホを購入しますが、Wifiのフィルタリングをかいくぐるアプリの存在を友だちから教えられ、それを使って「友達をつくる」アプリにアクセスしまいます。同学年の男の子と思っていた相手は実は大人であり、自宅の住所まで特定して家にやってくるという内容です。画像に埋め込まれたGPSの位置情報や背景に映っている建物などで、自宅を特定されてしまうことは実際にあるそうです。
後半はおまわりさんに質問したいことは何かある?と児童からの質問に気さくに答えてくださいました。私も一つ「警察官になって一番うれしかったことは何ですか?」と質問させていただくと、犯人を検挙して被害者に報告し「ありがとう」と言われたときとおっしゃっていました。気を付けないといけない大事なことと、おまわりさんの素顔を知れた有意義な1時間でした。