校長 小林です
6年生が修学旅行で訪れた平和公園には特別な「アオギリ」が植えてあります。これは爆心地から約1.3km離れた、広島逓信局の中庭にあったもので、爆心地方向にさえぎるものがなかったため、熱線と爆風をまともに受け、枝葉はすべてなくなり、幹は爆心側の半分が焼けてえぐられました。枯れ木同然だったこの木ですが、翌年の春になって芽吹き、被爆と敗戦の混乱で打ちひしがれた人々に生きる勇気を与え、その後、平和公園に移植されました。広島平和記念資料館では核兵器廃絶への思いを広げるためにこのアオギリから生まれた苗木を配っておられます。本校も修学旅行の際にいただき、校内の植栽スペースに植えました。そのままでは「被爆アオギリ2世」とはわからないので、6年生児童が説明書きを作ってくれることになっています。

