校長 小林です
2学期の始業式の日。多くの子がたくさんの荷物を抱えて登校してきていました。(すべての荷物をこの日に持ってくるようにという指示はしていないのですが、やはり全部持って行こうと思う児童が多かったようです。)スロープを歩いて下っていくときに一人の低学年の子がお道具箱を落としてしまい、中に入っていたものが全部出てしまいました。周りに多くの子が歩いていたのですが、その瞬間多くの子が立ち止まって、落ちたものを拾ってくれたのでした。ごく当たり前にように拾い、拾い終わるとまた歩き始める...なんと爽やかでカッコいい姿でしょうか。
昔、エレベーターなどが整備されていない頃、大阪駅で車いすの人がホームに上がれずに困っておられました。きっと駅員さんを呼べばホームに上がれたと思うのですが、その瞬間、誰が声をかけるでもなく近くにいた人たちが自然にサッと集まってきて、車いすを持ち上げてホームまで持っていったのを見たことがあります。ホームまで上がると誰も何も言わずにバラバラにそれぞれの方向に散っていきました。この様子を見て、当時子どもであった私には「大人ってすごいな。カッコいいな。」と思ったことを思い出しました。当たり前のことを当たり前にやるってカッコいいことですね。