校長 小林です。
今、各学年で着衣水泳に取り組んでいます。水泳学習は陸上運動では感じない水の抵抗・浮力・水圧などがあるため、持久力のアップ・筋肉バランス・リズムをコントロールできる調整力の向上等が期待できる(6/10の当ブログより)という利点がありますが、それだけではなく、「命を守る」という大事な側面があります。このところ暑くなり、どうしても水辺に近づくため、各地で悲惨な水の事故が起きています。臨海学習を実施する目的の一つでもありますが、水の中でも"自分の命を守れる人"を育成するという目的もあります。しかしながら日々の水泳授業は泳ぐのに適した水着を着用して行うので、不意に落水した時にはいくら泳げても水泳授業との違いにどうしても戸惑ってしまします。そこで、服を着た状態で水に入るとどんなことが起きるのかを体験するためにこのような授業を行っています。この日は5年生の着衣水泳の授業を見学しましたが、まず普通通りに水着で泳いでその感覚をしっかりと覚え、次に水着の上に服や靴下を身につけて泳ぎます。子どもたちからは「重い!」「泳ぎにくい!」という声が上がっていました。特にジーンズなどは生地も厚く、水を含むと重くなるので泳ぎにくくなります。そのような時に有効なのはペットボトルを投げ込むことです。少量の水を入れたペットボトル(ある程度の重さがあった方が思ったところに投げやすい)を投げてそれをラッコのようにおなかに乗せると顔が水面から出て呼吸することができます。他にレジ袋なども膨らませて掴まることができます。授業ではペットボトルに掴まって泳ぐ練習をしました。不意に落水するようなことはない方がいいのですが、もしあったときはこの日の授業を思い出してほしいです。