校長 小林です
救急救命をテーマにした保健授業を5年生対象に行いました。これは毎年5年生を対象に行っているもので、心臓突然死を防ぐために、一人で多くの人が胸骨圧迫法(心臓マッサージ)やAEDの使い方を身につけるということを目的に行っています。突然の心停止で亡くなる人は1年間で約9.1万人。これは一日に約200人、7分に1人という割合になるそうです。(日本AED財団HPより) その多くは心室細動(リズムよく血液を送り出す拍動が、細かく震えるような振動に変わってしまうために血液を送れなくなってしまう)が原因だそうです。この心室細動を取り除き、正常な拍動に戻す電気ショックを与えてくれるのがAEDです。救急車が到着するまでの間、せっかくAEDがあっても使える人がいなければ何の役にも立ちませんし、また、同s時に心臓マッサージをしなければ蘇生率はどんどん下がります。AEDと心臓マッサージを組み合わせることでその人の命を救えます。
5年生はこの心臓マッサージとAEDの使い方を実際にやってみました。初めに心臓突然死で亡くなった人々や逆にAEDのおかげで助かった人々のエピソードを紹介した動画を視聴しました。みんな真剣な表情で視聴していました。次に心臓マッサージの練習を「あっぱくん」というハート形の道具を使っておこないました。正しい角度、正しい押し方をすると音が鳴ります。全員分ありますので一人ずつこれを使って練習しました。そして最後はAEDを使う練習です。本物のAEDではありませんが、電気ショックが起きないことを除けば本物と同じ。実際と同じアナウンスが流れます。何人かのグループで119番をかける人、AEDを取りに行く人、心臓マッサージをする人、AEDを使う人と役割を分けてやってみました。一度やり方を覚えたらそれほど難しいものではありません。もしかしたら5年生の児童の中から街角で倒れた人を助ける人が出るかもしれませんね。
最初に動画を視聴します
「あっぱくん」で心臓マッサージの練習をします
人形で心臓マッサージをしてみます
AEDを使ってみました。