校長 小林です
元旦に起きた能登半島地震。あれから2か月近くが経ち、いろいろなことが復興してきているという話も聞きますが、その一方で遅々として生活再建ができないという話も入ってきます。石川県内の全校が授業を再開したとのことですが、不安を抱えたまま登校する子、大事な人を亡くした子、仲良しの友だちが引っ越してしまって寂しさを抱える子など心のしんどさを抱えたままでの学校生活再開であるようです。そんなニュースを聞いて、本校の子どもたちができることは何だろう?と考えた時に思いついたのが「言葉の持つ力」です。物やお金を送ることは、子どもたちには難しいですが、気持ちを言葉に乗せて届けることは可能です。
そんなわけで「能登半島の友だちに手紙で言葉を届ける」という活動をすることになりました。動いてくれたのは5年生児童と児童会のメンバーです。手紙の便箋や手紙を入れる箱を作り、19日(火)・20日(水)・21日(木)の3日間、20分休みにおしゃべりラウンジで便箋を配りました。
「どこか遠いところで起きていること」ではなく、自分は社会とつながっている実感を得るという意味からも、この活動は本校の児童にもメリットがあるものと考えます。今回は授業の一環として全児童に書かせるのではなく、「書きたい。心を届けたい。」という気持ちを大事にしたかったので、書きたい子に協力してもらうという形にしましたが、どの日も多くの子どもたちが紙を受け取りに来てくれました。
毛筆の字は先生に書いてもらいました
たくさんの児童が便箋をもらうために並びました
説明をしながら渡します
可愛らしいポストです
書いた手紙を入れます