校長 小林です。
10月21日に米沢富美子こども科学賞の表彰式がありました。これは科学的な視点を持った児童の作品に対し賞を贈るもので今年で第37回となります。賞の名前に「米沢富美子」という名前を冠しているのは吹田出身の物理学者である米沢富美子先生にちなんでのことです。米沢富美子先生はアモルファス研究の第一人者で日本物理学会初の女性会長となられた方です。惜しくも2019年に他界されましたが、37回にわたるこの米沢富美子こども科学賞の中では毎回プレゼンターとして登壇され、最後には子ども向けに物理学の講義をしてくださっていました。
このような賞に本校児童の作品が選ばれ、「科学奨励特別賞」という賞をいただきました。作品は万博公園に生息する生き物を調べて冊子にまとめ上げた力作です。なんでも延べ4日間も万博公園に通いつめ朝から夕方まで観察をしたとか。当日は他の受賞者の作品紹介もありましたがどの作品も着眼点の素晴らしさや根気のいる実験の成果が感じられる素晴らしいものばかりでした。「理数離れ」と言われる昨今ですが、難しいことにチャレンジというよりは身近の「なぜ?」を大切にしてくれたらと科学の芽が育つのではないでしょうか。