校長 小林です。
本校では学び合いを軸にした授業づくり研究を進めています。今年度からスタートした小学校新学指導要領でも「主体的で対話的な深い学び」を進めていくことが謳われていますが、子ども同士が課題に対して相手の意見を聴き、自分の意見を述べるという活動を展開する中で一人で解くより考えが広がり深まります。そして課題を共有するペアやグループの間でフラットな人間関係が出来上がり、問題行動等も減っていくことが本校でも確認できています。このような学び合う授業の中で取り入れる活動のひとつとして「ジャンプの課題」というものがあります。手が届きそうで届かない。でも仲間と知恵を出し合えばきっと解ける... そんな課題を前にすると子どもたちの知的好奇心を刺激して俄然前のめりになっていきます。研究授業を前にした6年生の授業を見に行きました。そこで提示された「ジャンプの課題」はこのようなものです。
解くための情報が少ないようにも見えますが、この情報だけで解くことができます。この課題を与えられた児童は一生懸命に自分の頭で考え、友だちの意見に耳を傾けながら問題に取組んでいました。「学び合い」は「教え合い」とは違い、解けた子が解けない子に先生のかわりに教えることではありません。お互いが対等な立場で意見を聴き合うところが一番大事なところです。この日の授業でも子どもたちは友だちと一緒に導き出した答えに満足そうな表情でした。
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