校長 小林です。
原爆資料館の見学は午前中からお昼にかけて見学する学校が多いので、本校の児童たちが見学する午後の時間帯は比較的空いており、展示物が見やすくなっていました。以前の学年での平和学習や6年になってからの事前授業などで、さまざまな展示物や写真を見ているので、中には「これ知っている!」というものがあったようですが実物を目の前にしたときのインパクトのようなものはあるようで、思わず「息をのむ」という感じでした。資料館は数年前にリニューアルした時に単に「モノ」として見てもらうのではなく、その背後にいた「ひと」にも焦点を当てようということで、展示物には持ち主の人たちの写真やエピソードも書かれています。それを読んでいると思わず胸が詰まりそうになります。展示物や写真のインパクトに見ていてしんどくなる子がいるのではないかと心配でしたので、決して無理はせず、しんどかったら途中退館も可能との指導をしていたのですが、全員がしっかりと最後まで見たようです。なかでも佐々木禎子さんの展示コーナーがあり、そこには禎子さんが実際に折った折り鶴もあったのでぜひ見てもらいたいと思っていたのですが、気が付かずに通り過ぎようとするグループもあったので、声をかけました。どうやって折ったのかと思うほどの小さな小さな折り鶴や自分の病状を気にして毎日書き留めた白血球の数値の記録などを食い入るように見ていました。<続く>
禎子さんの折り鶴