さいなら2019年(おまけ)

学校だより冬休み号の読み物をプレゼントがわりに

世界一美しいクリスマスツリーの噺  校長 有明 志郎

昔むかし、カナダの山奥の猟師の家では、クリスマスの夜には、

子どもたちを連れて雪深い山へ入っていくそうな。

お父さんには慣れた山道でも、子どもたちは真っ暗な雪の中を

恐るおそる進んでいく。お父さんから離れないようにね。

 やがて、一番大きなモミの木のそばに着くと、雪の中に固まって

うずくまり、時が来るのを待つんだ。分厚いダウンに包まった

子どもたちも、眠たい目をこすりながら。

夜空には、月がきれいに輝いている。

そこへ山奥に住むヘラジカたちが、樹に付いた実やコケを食べに

やって来る。子どもたちは息をのんで、ヘラジカたちが食べ終わるのを待っているよ。

 シカたちが行き過ぎた後、不思議なことがおこる。

なんとモミの木が光りだす。そうなんだ。シカのなめた跡が凍って

クリスタルみたいになる。そこに月の光が当たるとキラキラ輝きだすんだ。

なんとも言えない美しさだ。

これで世界一美しいクリスマスツリーの噺は終わりです。おやすみ。

(よいお年を!)

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このページは、ウェブ管理者が2019年12月27日 12:17に書いたブログ記事です。

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