6月28日 美意の按配(びいのあんばい)

「美意の按配」は、昔の中国かインドの辺りの王様と家来の噺です。

ラグビーの平尾誠二さんが生前、笑福亭鶴瓶師匠から聞いたそうです。

 王様は家来と森の奥へ虎狩りに行きました。

 首尾よく、虎を倒したのでそばまで行くと、虎はまだ生きていて、

 王様の小指を食いちぎってしまいました。

 王様は怒りました。

 「お前がいながら、なんでこんなことになるねん!?」

 すると家来は「起きてしもたことは、仕方がありません。

 これも美意の按配ですから。」と言いました。

 「何の言い訳やねん!」と、王様は家来を牢屋にほりこみました。

 またまた王様はノコノコ一人で虎狩りに出かけました。

 森の奥まで行き過ぎて、知らない部族に捕らえられました。

 「こいつを生贄にせよ!」と裸にされ、ゴシゴシ洗われました。

 ところが、小指が欠けている。これじゃあダメじゃん!と言って

 見逃してもらいました。

 命からがら帰ってきた王様は家来に言いました。

 すると家来は、「そうなんですよ。これが美意の按配なんですよ。

 王様は小指が欠けていて助かった。私は牢屋に入れられて助かった。

 過去のいやなことや困ったことも、すべては未来につながってるんですよ。」

 だとさ。

今、困難の真っただ中にいる人。もうダメだ~。と落ち込んでいる人へ。

大丈夫!これも美意の按配なんですよ。 大丈夫! ドンマイ!!

人のせいや、世の中のせいにせず、前に向かってぼちぼちいこか!

若い時、地下鉄の駅で会った鶴瓶さんは左のような人でした。古いか~!?

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このページは、ウェブ管理者が2019年6月28日 11:12に書いたブログ記事です。

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