校長 小林です。
6年生は10月31日(月)~11月1日(火)に広島・宮島方面へ修学旅行に出かけます。広島では平和公園や平和祈念資料館を訪れます。その時に「原爆の子の像」を訪れて平和セレモニーを行います。
原爆の子の像は2歳のときに被爆した佐々木禎子さんがモチーフになっています。禎子さんは被爆当時、外傷もなくその後も元気に成長したものの、9年後の小学校6年生の秋に病に倒れ、翌年2月に白血病と診断され広島赤十字病院に入院しました。回復を願って包み紙などで鶴を折り続けましたが、願いもむなしく8か月の闘病生活の後亡くなりました。禎子さんの死をきっかけに、同級生たちが「原爆で亡くなった子どもたちの霊を慰め、平和を築くための像をつくろう」と立ち上がり、全国からの募金によってこの像が完成しました。同じ子どもとしてその思いを大切に受け止めたいと修学旅行などで訪れた際に多くの学校が千羽鶴を捧げるセレモニーを行っています。
この日は修学旅行で訪れた際におこなう平和セレモニーの時に捧げる千羽鶴を全校児童に折ってもらう行事を行いました。6年生がグループに分かれて各クラスを訪れ、禎子さんの物語を読み聞かせた後、千羽鶴の意味を伝え折り方をレクチャーしました。鶴というのはなかなか難しく、苦労していた子もいましたが6年生が優しくサポートして折ることができました。6年生はこの後、折り鶴を綴って束にする作業を行います。このような取り組みが始まると修学旅行がいよいよ目前に迫ってきたことを感じます。