校長 小林です。
10月20日(水)に「不審者対応訓練」を行いました。平成13年(2001年)6月8日に池田市にある大阪教育大学附属池田小学校で痛ましい無差別殺傷事件が起きたことをご存知の方も多いと思いますが、本来、安全であるべき学校で二度とこのような事件が起きないようにということで毎年行っているものです。
訓練は「刃物を持った不審者が学校に侵入した」という想定の下、実際に犯人役の教員が学校内を徘徊するという形で訓練を進めました。不審者に気が付いた教職員はまず笛を鳴らしたり教室の非常警報を作動させたりします。本校の場合は教室の非常警報を作動させると職員室の計器盤にどこで作動しているかが表示されるのですぐにわかります。「不審者侵入」の一報は職員室に入り、全校一斉放送で「不審者侵入、教室の施錠をするように」と知らせるとともに警察に通報します。児童とともにいる教員は直ちに施錠をし、教室内に侵入できないようにして児童に寄り添って教室で待機します。その時に授業がない教員は犯人がどこにいるかを職員室に連絡しながら犯人を追跡します。凶悪な犯人はすぐにも制圧したいところですが、受傷事故を防ぐため、犯人を追い詰めつつも、「警察が到着するまでの時間稼ぎとして行動する。」とされています。その間、もし負傷している児童、教職員がいればすぐに担当教員が駆けつけて応急処置を行います。
このような流れで行いましたが、訓練とはわかっていても緊張感が高まります。訓練後は犯人役の教員が動き回る様子を撮影したビデオをみながら、問題点、改善点がないかを話し合いました。「実際の場面」というものがないことを願っていますが、そのようなことが起きた時は、この日の訓練を生かして子どもの命を守り切ることを第一に行動したいと思います。この日は教職員だけで訓練を行いましたが、後日、児童がいる時間帯に同様の訓練を行う予定です。
訓練をビデオで振り返ります。
※ 訓練中の画像はありません