朝の空は雲で覆い隠され、その上遠くでゴロゴロと雷の音が聞こえていました。浜のテントに担当の先生たちと集まって相談している最中に、雨も降りだしてきました。いろいろな情報を集め、雨はやみそうな状況であることを確認し、様子を見ることにしました。
雨や雷の音で目を覚ました子どもたちも多かったことだと思います。目覚めたら、やることが。布団をたたみ、食事の準備...「飯できたぞー」男の子はストレートな表現ですね。そうこうしているうちに、雨もやみ、空の雲もうすくなり、日が差してきました。
少し水慣れの時間を短縮しながら、今日はそれぞれの班での仕上げの泳ぎです。宿舎でも健康観察はしていますが、水泳班の担当の先生が健康チェックをしました。
曇りの空を写すように、海も黒光りをして、昨日の海と同じ海なのに、全く違う色をしていました。でも、子どもたちは、気にしていません。海に慣れてきて、楽しんでいる班ばかりでした。
仕上げの泳ぎに向けて、気持ちを高めます。余裕のある班は、浜に向かって手を振っていました。
天候の急変もなく、水泳学習のプログラムは無事に終了しました。1日目は、隣の友達と合わせることに一生懸命だった子も、2日目の仕上げ泳ぎでは、前後左右見ながら、班での隊列を意識して、まとまって泳ぐことができました。素晴らしい!もっと泳ぎたい、という声があちらこちらから聞こえてきました。子どもたちから、海へのお礼をしました。「ありがとうございました」
宿舎へ戻り、水着を洗い、宿舎の掃除をして、昼食をいただきました。それぞれの仕事も最後までがんばりました。
退所式では、お世話になった宿舎の方にお礼の気持ちを伝えました。
渋滞もなく、予定より少し早く学校に着きました。実行委員の司会で臨海学習の2日間は終わりました。いろいろな準備をして、それぞれが役割を果たして、成功した臨海学習だったと思います。水泳の力をつけるだけでなく、心の準備、一歩踏み出す気持ちをがんばった子たちもいました。この臨海学習に向けて取り組んだこと、そして2日間が過ごせたことに自信と達成感を感じ、次に進んでほしいと思います。きりっと引き締まった顔つきに変わりました。これからの活躍を期待しています。
疲れの中に充実したものがあると思います。おうちでもたくさんお話を聞いてあげてください。保護者の皆様のご理解ご協力のもと、実施することができました。体調管理、持ち物の準備等、ありがとうございました。感謝いたします。