9月26日(金)
文化総合発表会の一日から、心に残る瞬間をスナップで切り取りました。
佐井寺中生の輝きと情熱を、どうぞご覧ください。 校長 大江健規
9月26日(金)
文化総合発表会の一日から、心に残る瞬間をスナップで切り取りました。
佐井寺中生の輝きと情熱を、どうぞご覧ください。 校長 大江健規
9月27日(土)
文化総合発表会を終えたばかりの週末。男子バスケットボール部の公式戦を応援に行きました。部員のみなさんは、文化総合発表会の疲れも感じさせない、パワフルなプレーをたくさん見せてくれました。事前に顧問の先生から、「けが人もいる中で、万全なチームコンディションとは言えない」と聞いていたのですが、接戦を粘り強く戦い抜きました。新チームとしてのスタートを切ったばかりだとは思いますが、試合を通して一人ひとりの成長が感じられ、これからの可能性をしっかり感じることができました。ナイスゲームです!
さて、今週は女子バスケ部の試合を見て、続いて男子バスケ部を観戦しました。私はバスケは素人なのでなんとなくですが、「パスを投げる」ことと同じくらい──いや、それ以上に「キャッチする」ことが難しいなあと思いました。
投げる側は自分のタイミングでボールを放つことができますが、受ける側は相手のスピードや角度、タイミングに合わせなければなりません。強すぎても、ずれていても、キャッチはできない。つまり、ただ投げればいいわけではなく、受け止める力があってこそ、パスは生きる。そして、受ける技術をしっかり身につけてこそ、投げる側になったときにも、受け手の気持ちを思いやることができる。磨くべきは "キャッチ" なのではと感じました。
この「受ける技術」は、実はとても重要ではないでしょうか。野球のキャッチボールでは、送球に対してグローブの位置やタイミングがずれるとボールはこぼれます。バレーボールのレシーブでは、相手のサーブやスパイクの威力とコースを瞬時に判断しなければなりません。サッカーのトラップも、足元でボールをしっかり止めて、さらには次のプレーにつなげるための準備も求められます。どれも、受ける側の集中力と判断力、そして経験がものを言う場面です。
武道でもまずは「受け身」からです。柔道や剣道では、受けがしっかりしていないと大きなケガにつながります。自分の身を守るだけでなく、相手との技のやりとりを成立させる大切な要素です。
吹奏楽もまた、少し違ったかたちで「受ける力」が求められます。それは、仲間の音を聴き、タイミングや音色を合わせる「聴き合う力」「合わせる力」です。単独で上手に吹けるだけではなく、全体の響きを感じながら演奏することで、ハーモニーが生まれます。音楽もまた、個ではなく「つながり」で完成するものなのです。
これらは学校生活や日々のコミュニケーションにもつながります。自分勝手に「パス」を出しても、強すぎたり方向が違ったりすれば、相手には届きません。まずは相手の声や気持ちを受け止める力。そのリアクションがあるからこそ、次のやりとりがスムーズにつながります。
さて最後に余談です。「受ける」といえば、つい思い出してしまった私の趣味の話をさせてください。── プロレス観戦です。実は佐井寺小学校の教頭先生とはこの話題で盛り上がることがありまして、昔の試合を見返すのが密かな楽しみです。派手な技を決めるレスラーに目が行きがちですが、実はそれをしっかり「受けきる」相手がいてこそ、試合は成立します。技をきれいに見せる受け方、ケガをしない受け方、そして観客を引き込む間の取り方──それらすべてが「受けの美学」。プロレスは、ただの力比べではなく、受ける側が技を芸術に昇華させることで、エンターテインメントとして完成する。...と、教えてもらいました。(受け売りですいません)
もちろん、これは身体を鍛え抜いたプロの技術によって成り立っているものであり、絶対に真似してはいけません。ここはしっかり伝えておきたいところです。
...ついついマニアックに熱く語ってしまいました(笑)。同じ趣味の人以外は、少しピンとこないかもしれませんが、佐井寺小の教頭先生なら、きっとこの話に深くうなずきながら「ダァー!」と叫んでくれることでしょう。
校長 大江健規
9月28日(日)
秋晴れのもと、地域主催の市民体育祭に来賓として参加させていただきました。
陽射しが強く、暑さも感じる一日でしたが、参加されたみなさん、とても躍動的でした。
私も「パン取り競争」や「ウォーターリレー」に飛び入り出場させていただきました。
景品に "あんぱん" と "サランラップ" をいただきました。
パン取り競争では、朝ドラを意識して、迷わず "あんぱん" を選びました(笑)
会場には様々な世代の方々が集い、元気いっぱいに競技に参加されていました。
まさに異年齢交流の場。運営の皆様のご尽力に心から感謝申し上げます。
運営ボランティアとして参加している本校の生徒がいました。
決勝審判など大役を立派に果たしている姿、とても頼もしかったです。
小学校の校長先生や教頭先生も参加されており、地域のつながりの深さを改めて
感じる機会となりました。
参加されたみなさま、本当にお疲れ様でした。 校長 大江健規
9月26日(金)
本日の文化総合発表会は、大盛況のうちに幕を閉じました。
ご来場いただいた皆さま、そしてブログを読んでくださっている皆さまに、心より感謝申し上げます。
発表会の様子については、まだ準備が整っていない部分もありますので、
来週以降、少しずつご紹介させていただきます。
ひとまず、閉会式で、佐井寺中学校のキャストのみなさんに向けてお伝えした「講評」のメッセージを、
文字に起こしましたので掲載いたします。よろしければご覧ください。
まずは、本日ご来場のみなさま、佐井寺中学校の文化総合発表会にお越しいただき、本当にありがとうございました。本日のプログラム、いかがだったでしょうか?今日の佐井寺中は、いつもの学校とはちょっと違って見えたのではないでしょうか。校舎のあちこちに、佐井寺中のキャストたちの工夫とこだわりが散りばめられていて、まるで夢の国のようでした。
空調の効いた体育館の熱気を一気に上昇させたダンス部のステージ。続いて、書道部のパフォーマンスが静と動の美しさを描き出し、そして、吹奏楽部の渾身の演奏がフィナーレを華やかに彩りました。どの部も、日々の鍛錬を超えて、「表現する力」を磨いてきたことを感じました。もはや「技術」から「芸術」への進化です。
展示発表では、教室や廊下がギャラリーに変身し、作品ひとつひとつに、学びの成果や生徒のみなさんの思いや工夫が詰まっており、「伝えたい」という気持ちがしっかりと伝わってきました。 見る人の想像を超える、豊かな表現が並んでいました。
1年生 合唱 テーマ:ひびかせよう!わたしたちの歌声を!
1年生が挑戦したのは、ただ歌うことではありません。「合唱」という表現に挑みました。合唱は、ただ声を合わせるだけではありません。相手の声を聴きながら、自分の声を調整する。そんな繊細なやりとりの中から、ハーモニーが生まれます。互いを思いやる心が音楽として表現されていました。「聴く力」は、これからの学びにも、人との関わりにも欠かせない大切な力です。今日の合唱は、まさにその力を育てる第一歩を踏み出した瞬間だったと思います。どのクラスの合唱も、それぞれの色があり、聴く人の胸にしっかりと届く、そんな歌声でした。そして最後に披露された全体合唱は、まるで音と心がひとつの波となって広がっていくような、熱を帯びた時間でした。
2年生 商店街 テーマ:よってラッシャイ見てラッシャイ~
商店街というコンセプトが良いです。まさに町おこしの疑似体験。どの店も、来場者を楽しませる工夫が随所に凝らされていました。出店までの準備は、きっと『どうすれば楽しんでもらえるだろう?』という問いの連続だったのではないでしょうか。商品の開発、企画と立案、接客の姿勢、仲間との連携、そのすべてが『誰かのために』という思いから生まれたものです。その心づかいが、お客さまの笑顔につながっていました。そして、その笑顔を見たとき、「やってよかった」と感じた瞬間があったはずです。仲間と力を合わせ、アイデアを形にすること、誰かが喜んでくれたこと。この経験は、これからの "キャリア" つまり、自分の未来や仕事につながる力になります。
3年生 学年劇 テーマ:クロス~交わる個性の化学反応~
そして何といっても、3年生の学年劇です。様々な要素がぎゅっと凝縮された、素敵で温かいステージでした。3年生は昨年秋、劇団四季の『ウィキッド』の鑑賞をしています。「ただ演じる」のではなく、「メッセージを込める」ということをしっかり学んできた。その学びが、舞台の随所にしっかりと表れていました。それぞれの持ち味、役割に対する責任感が、演技だけでなく、背景や道具類、照明、音響など見事に組み合わさって、ひとつの大きな物語を創り上げていました。互いの役割を尊重し合い、支え合いながら物語を紡いでいく姿には、最上級生としての成熟が感じられました。「責任を持ってやりとげる」「自分が輝くだけでなく仲間も輝かせる」「期待を込めて優しく見守る」----これこそが、3年生の強みです。そして今日の劇は、想像を超えた見事な演出で、大切なメッセージを私たちに届けてくれました。3年生の学年劇は、佐井寺中文化総合発表会の進化の始まりである。そう確信しました。
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今日の文化総合発表会は、「想像を超えた」シーンの連続でした。
「こんなに美しく仕上がるんだ!」「こんな発想があったんだ!」「こんな表現があるんだ!」
そして、「さすが佐井寺中生だ!」
劇の世界に引き込まれ、合唱の響きに包まれ、音楽に乗って旅をし、ダンスの躍動に目を奪われ、
文字の力強さに息をのむ。展示では、作品のひとつひとつに足が止まり、
商店街では、笑顔とアイデアに出会う──
どの場面にも、キャストのみなさんの "魔法" がかかっていました。
この経験が、これからの挑戦のエネルギーになりますように。
そしてこれからも、仲間とともに、想像を超える歩みを続けてください。
生徒のみなさん、先生方、今日は本当にお疲れさまでした。
そして、文化総合発表会の運営を支えてくれた文化委員のみなさんへ。
みなさんの段取りと気配りがあったからこそ、今日の感動が生まれました。本当にご苦労様でした。
最後に、今日、ここに集まったひと全員で、この素晴らしい時間を讃えましょう。
校長 大江健規
9月25日(木)
明日、本校は "夢と感動の舞台" へと姿を変えます。今日まで、本校のキャストである生徒のみなさんと先生たちは、心を込めて準備を重ねてきました。ゲストである保護者みなさまやご来賓のみなさまをお迎えするために、ひとつひとつの瞬間に魔法をかけてきました。
校舎の片隅では、小さなリハーサルが静かに行われ、廊下の一角には、足を止めずにはいられないポスターが掲示されています。不思議なモニュメントや看板が立ち並び、閉めきった体育館からは、美しい旋律と語りが、うっすらと聞こえてきます。まるで、夢の扉が開く直前の静けさ。
今日は、関係者向け(2年生保護者のみなさま)に「よってラッシャイ見てラッシャイ~」のプレ発表が行われ、ひと足早くゲストの皆さまをお迎えいたしました。笑顔と温かなまなざしに包まれたその時間、2年生のキャストたちにとっては、何よりの励みとなったことでしょう。お越しいただいたゲストの皆さま、本当にありがとうございました。
ちなみに、私も逸品を購入いたしました。「えっ?お金が要るの?」──そこはご心配なく。ただし、どんな通貨が使われるのか?紙幣?硬貨?キャッシュコーナーはあるの?為替レートは?すべては明日のお楽しみです。
お越しになられる方が出会うであろう品物や看板、掲示物、建造物!?の一端をご紹介します。
明日、いよいよ佐井寺中学校文化総合発表会2025が開幕します。佐井寺中学校のキャストたちが紡ぐのは、作品ではなく物語。ゲストのみなさまが出会うのは、心に残るシーンの連続です。拍手と笑顔を準備していただき、どうぞ本校の "夢のステージ" へお越しください。
キャスト一同、心よりお待ちしております。さあ、夢の扉が開くその瞬間まで、あと少し──。
校長 大江健規
9月23日(火)
先週、ついに本校体育館の空調設備工事が完了しました。
長年の「灼熱空間」からの卒業です。
そして、その新しい体育館で、初めての公式戦が行われました。
記念すべき "こけら落とし" の舞台を飾ったのは、女子バスケットボール部!
空調が稼働した状態での初の試合ということで、選手たちもどこか試合前から満足げに見えました。
「快適にプレーできそう!」という空気が、すでにウォームアップの時点から漂っていました。
これまで、夏の本校体育館での試合といえば、選手も審判も、そして応援団も、もはや "我慢大会"
「汗か涙かわからない」状態での試合が常でした。
そんな厳しい環境を乗り越えてきたからこそ、
快適な空間でのびのびと、そしてエネルギッシュにコートを駆け回る姿が、とてもうれしかったです。
試合の結果はさておき、
仲間を信じて声をかけ合い、全力でプレーする姿、
そして、たくさんの笑顔を見ることができたこと。
「この空調、いい投資でしたよ!吹田市さま」
と、ありがたさに、ただただ頭が下がる思いです。
今年の夏もとても暑かったですが、そんな中でも地道に努力を重ねてきた女子バスケ部のみなさん。
その積み重ねが、昨日の試合にしっかりと表れていたように感じます。
環境が整ったことで、佐井寺中生の持つ力が、より自然に、より生き生きと発揮されていた
そんな瞬間に立ち会えたことが、校長として何よりの喜びでした。
これからも、佐井寺中生の "本気" が輝く場面を、全力で応援していきます!
校長 大江 健規
9月22日(月)
週末に実施される文化総合発表会に向けて、各学年の取組が佳境を迎えています。
順調に準備が進んでいるのか......それはまったく分かりません。いや、私は、知ろうとしていません。
けれども、校内を歩いていると、 "何か" が動いている気配は感じるのです。
でも、その "何か" を私は見ません。見たいけど、見ません。なぜなら
「文化総合発表会」まで、謎解きを楽しみたいからです。
すべての謎は、週末に明かされるはずです。
第1の謎:歌声の向こうに...??
1年生のテーマは「ひびかせよう!私たちの歌声を!」
廊下の向こうから聞こえる歌声に、つい足を止めそうになりますが、私はあえて通り過ぎます。
この歌声、ただの練習ではない...何かがこもっている。
声の奥にある "何か" を、私はまだ知りません。
第2の謎:「ラッシャイ」と「ラッシャイ~」の違いは??
2年生は「よってラッシャイ見てラッシャイ~」というテーマで "何か" を準備中。
教室の前には、カラフルな紙、謎の箱、そして、謎のキャラクターたち......
「それは何?」と尋ねてみたい、2年生からも、何かを見せたい、伝えたい、そんな空気が漂っています。
でも、私は尋ねません。見ません。
第3の謎:交わる個性の行方は?
3年生のテーマは「クロス~交わる個性の化学反応~」
理科室で何かが起こるわけではなさそうです。
たくさんの個性が、混ざり合って、ぶつかり合って、少しずつ色を変えていくのでしょうか。
どんな「個性の化学反応」が起こるのか、楽しみで仕方ありません。
今回のブログにも、取組中の写真を少し紹介していますが、
これが "何か" は、私にもわかりません。
「これは何ですか?」と聞かれても、「 "何か" の途中です。」としか言えません。
週末、佐井寺中のみなさんが、どんな "何か" を見せてくれるのか
私の中で、期待が最高潮目前です! 校長 大江健規
9月19日(金)
9月8日から、我が校に3名の教育実習生がやってきました。実習期間は4週間です。
保健体育と数学、それぞれの分野で、教職への志を胸に歩み始めた実習生たちが、日々奮闘しています。
初日は少し緊張した面持ちでしたが、今では指導教官の先生方の助言を受けながら、きびきびと動き、授業準備にも余念がありません。廊下ですれ違うと、笑顔で「こんにちは!」と挨拶してくれる姿が、非常に頼もしく感じられます。
今日、それぞれの授業を少しずつ覗いてみました。
生徒たちも「先生、がんばって!」という空気を自然と出していて、なんとも温かい授業の雰囲気が広がっていました。
自分自身の経験を思い返しても、教育実習は、理想と現実のギャップに向き合う時間でもあると思います。
「こんなはずじゃ...」と思う瞬間もあるかもしれません。
でも、それ以上に「やっぱり先生っていいな」と思える出来事が、きっとあります。
授業が思いどおりに進んだとき。提示した課題に生徒が夢中になって、自然と手が動き始めたとき。
生徒の「あっ!」というひらめきのつぶやき。
そして、「先生、ありがとう」と言われたとき。
その一つひとつが、教職の素晴らしさを教えてくれるはずです。
実習の最後には研究授業も控えています。
緊張するかもしれませんが、どうか自分らしく、堂々と挑んでください。
本校には、応援してくれる先生たちと、温かく見守ってくれる生徒たちがいます。
未来の学校教育を担うみなさんへ。
どうか、教職の魅力を胸いっぱいに感じて、「先生になりたい!」という気持ちを、もっともっと強くしてほしい。そして、いつか、どこかの教育現場で再会できることを楽しみにしています。
最後に、ひとつ謎かけを。
バトンパスとかけまして、教職と解きます。
その心は――どちらも「次の走者」に想いを込めて託します。(うまいのかな・・・苦笑)
校長 大江健規
9月18日(木)
校長室前が、少し華やかになったと思いませんか?
実は先日、ある2年生が「校長先生、あげます!」と、ハロウィンの飾りをプレゼントしてくれました。これがもう、嬉しくて嬉しくて。
かぼちゃのジャックさん、ゴーストさん、コウモリさんなど、パーツ感満載のラインナップ。見れば見るほど、ハロウィンの世界が広がります。
しかし、ここからが問題です。
この飾りたち、どう使えばいいのか...?
というのも、私の美術的センスには、ちょっと...いや、かなり問題が山積みなのです。
でも、普段から「挑戦」と、みなさんに発信している私が、ここで逃げるわけにはいきません。
再利用の画用紙を引っ張り出し、部品をペタペタ貼り付けて、なんとか作品に仕上げました。
仕上がりは......そこは何も言わないでください。
ただ、完成した掲示物を見てみると、校長室前がなんだか華やかで、楽しくなった気がします。
いただいた飾り、しっかり活用できました。ありがとうございました。
さて、そんな華やかになった校長室に、3時間目、大阪府教育センターから指導主事の先生がお越しになりました。10月に予定されている数学科の研究授業に向けて、事前の打ち合わせと授業参観が行われました。授業後には、担当の先生とみっちり1時間、授業づくりについてのアドバイスをいただきました。授業担当の先生も真剣そのもの。日々、授業づくりに励んでいます。
こうした先生方の努力の姿は、あまり紹介する機会がないのですが、佐井寺中のみなさんにも、保護者のみなさまにも、ぜひ知っていただきたくて記事にしました。
授業者の先生、研究授業がんばってください!
先生たちも、毎日学び続けています。「教える」って、実は「学び続けること」なんですよね。
そして、3階の廊下には、1年生の理科の授業で作成されたまとめレポートが掲示されています。
イラストあり、色彩あり、構成も丁寧で、見ていてとても分かりやすい!
知識をただ覚えるだけでなく、自分の頭で考え、整理し、そして他者に伝えることで、学びが自分の中に定着していくこと。自分の言葉でまとめること、視覚的に工夫して伝えることは、思考力・表現力・判断力を育む大切なプロセスです。
教室の中で育まれているこの力は、まさに未来への準備そのもの。これからの社会を生き抜くための「生きる力」につながっていきます。
...と、ここまで書いてきて、やはり初めに書いたことが、気になってきました。
校長室前のハロウィン掲示物。
せっかく作ってくれた素敵な飾りの数々、うまく配置できたのでしょうか。
いやいや、これも「味」でしょう!
私の美術的センス、もしかしたら...ハロウィンよりもホラーなの...かもしれません。
校長 大江健規
9月17日(水)
今日は、始業式や学校だよりで紹介した「ライオンのパラドックス」について、うれしい報告があります。
なんと、2年生の生徒2人がこの難問に挑戦してくれました!
その解説がとても面白く、深く考えられていたので、ぜひ紹介したいと思います。
まずは、どんなお話だったかというと――森の中で空腹のライオンに出会ってしまった探検家。今にも襲われそうになったそのとき、ライオンは言いました。「助かるチャンスをあげよう。今、俺が考えていることを当ててみろ。もし当てることができれば助けてやろう。」探検家はしばらく考え、「あなたは今、私を食べようとしていますね」と答えます。するとライオンは急に悩み始め、頭を抱えてしまいました。
こうして探検家は無事に助かることができたのです。なぜライオンは頭を抱えてしまったのか――というお話です。ライオンが悪者のように描かれていますが、そういう設定ということでご容赦ください。ちなみに「パラドックス」とは、一見すると単純のように見えるが、よく考えると矛盾や逆説、深い意味や論理的な問題を含んでいる考え方や題材のことを指します。
<解説1人目>
①ライオンが「食べよう」と思っていたら、ライオンは実際に「食べよう」と思っているので、探検家は正解となり助けなければならないので、ライオンは食べられない。②ライオンが「食べる以外」のことを考えていたら、探検家は間違えたことになるが、ライオンは「食べようとしていない」わけなので、食べられることはない。①②どちらにしてもライオンは探検家を食べることはできないので、頭を抱え込んでしまい、探検家は助かった。
⇒とても論理的です。場合分けをして、2つの可能性を明確に分けて考えています。「どちらにしても食べられない」という結論は、パラドックスの本質をしっかり捉えています。思考の分岐を整理した力に拍手!
<解説2人目>
ライオンがもし本当に「食べよう」としていたら探検隊はの答えは正解となり、助けてもらうことができる。しかし、ライオンが探検家を逃がしてしまうと、探検家が不正解となるため、探検家を食べることができる。だが、食べるとなると探検家が正解したことになるので、ライオンは探検家を逃がさないといけない。答えが永遠に分からなくなってしまい、ライオンは混乱してしまった。
⇒こちらは感情的・直感的なアプローチですが、「永遠に答えが分からなくなる」という混乱の描写がユニークです。ライオンの立場に立って「どうすればいいか分からなくなる」という視点は、哲学的な深みを感じさせます。混乱の構造に注目した感性に拍手!
今回の2人の挑戦は、「正解かどうか」を問うただけではありませんでした。それぞれが、自分の頭でじっくり考えて、どうすればライオンが困るのかを探った "考えることそのものを楽しんだ" 姿。「もしこうだったら...」「でも、そうすると...」と、頭の中でぐるぐる考える時間にこそ、 "思考の力" が育まれます。2人の考えには、論理だけでなく、ひらめきや想像力、そしてちょっとした哲学の香りまで感じられました。授業などの学校生活のなかで、 "考えることをじっくり楽しむ時間" を大切にしてほしいと思っています。
そして、校長室前には、次の "考えるお題" をそっと掲示しておきました。さあ、次にライオンを悩ませるのは、あなたかもしれません。
9月17日(水)
今日はちょっとした "奇跡" が起きました。
なんと、体育館の空調設備が予定よりも早く完成し、試運転が始まったのです!
これもすべて、工事業者の皆様、市役所関係室課の皆様、そして、夏休み前から何度も何度も打ち合わせを重ねてくださった教頭先生、みなさまの熱意のおかげです。
本当にありがとうございました!感謝感激です!
さて、さっそく今日の昼休み。体育館では1年生が何やら準備をしていました。その様子を見て、私は思わず二度見しました。「えっ、汗かいてない!?」「涼しそう!?」そうなんです。空調の力ってすごい。
これまでなら、ちょっと動いただけで汗だくになっていたはずの体育館が、今日はまるで "快適空間" に変身していました。
体育館は、授業や集会、部活動、そして学校行事など、佐井寺中のみなさんの挑戦と表現の場です。
その空間が快適になったことで、みんながもっとのびのびと、自分らしく輝けることを願っています。
そして、佐井寺中のみなさんへ。
この空調設備の完成は、決して「当たり前」ではありません。たくさんの人たちが、みなさんのために動いてくれました。そのことを、ぜひ心に留めてくださいね。
なんといっても、文化総合発表会にも間に合いました!これはもう、拍手喝采です!
快適な体育館で、 "熱い" パフォーマンスを期待しています!
なお、体育館横に室外機が設置されましたので、通行など注意してください。
校長 大江健規
9月13日(土)
この日は、校区の小学校で開催された地域主催の夏祭りに参加しました。夕方から多くの方々が集まり、会場は笑顔と熱気に包まれ、心温まるひとときとなりました。
会場には出店がずらりと並び、その中でもひときわ賑わっていたのが「中学生ショップ」です。ボランティアとして、佐井寺中学校の生徒たちも何名か参加し、まるでプロの店員のような丁寧で元気な接客を披露してくれました。地域の方々や保護者の皆様、教頭先生、そして私も一緒にお手伝いし、くじ引きと焼きそばの販売を担当しました。
焼きそばは、灼熱の鉄板の前で汗を流しながら、教頭先生や地域の方と力を合わせて焼き続けました。中学生ショップのスタッフは、ピンクと青の色違いのTシャツを着て、少しおしゃれに、そしてソースの香りに包まれながら、懸命に店員を務めていました。
その甲斐あって、中学生ショップは大盛況。祭り開始の16時から、わずか1時間ほどで完売となりました。買いに来てくれた佐井寺中の生徒たちの笑顔も、とても印象的でした。
また、オープニングでは本校ダンス部が全国大会出場演目を含む演技を披露し、祭りの幕開けを華やかに彩ってくれました。地域の皆様からは「すごい!」「かっこいい!」といった称賛の声が多く寄せられ、生徒たちの努力がしっかりと伝わったことを嬉しく思います。
地域と学校、生徒と保護者が一体となった素晴らしい時間を過ごすことができました。こうした交流が、子どもたちの成長を支え、地域の絆を深めていくのだと、改めて実感しました。
ご協力いただいたすべての皆様に、心より感謝申し上げます。本当にお疲れさまでした。
校長 大江健規
学校では、毎日さまざまな出来事が起こります。
最近、ふと「リアクションって、こんなに嬉しいものなんだな」と感じる瞬間が、いくつもありました。
特別なイベントがあったわけではありません。
ただ、誰かが「気づいてくれた」「応えてくれた」。
それだけで、心がふわっと温かくなるのです。
夏休み中のことです。吹奏楽部のコンクールを応援に行った翌日。校長室前から何やら大勢の話し声が......。しばらくすると、ドアをノックする音。廊下には吹奏楽部員が勢ぞろいしていて、「コンクール来てくれてありがとうございました」と、全員でお礼を伝えに来てくれました。
2学期が始まり、朝、校門であいさつをしていると、「校長先生、発表会来てくれてありがとうございました」と声をかけてくれる生徒がいました。また、授業参観を終えて校長室に戻ろうとしていたとき、後ろから「校長先生」と呼び止められ、「発表会、ありがとうございました」と、わざわざ追いかけてきてくれた生徒がいました。迫力ある演技を見せてくれたダンス部の生徒でした。(ダンスのときとはちがって、恥ずかしそうでした笑)
もちろん、私は「ありがとう」と言われるために応援に行っているわけではありません。
佐井寺中のみなさんの活躍を見たくて、時間の許す限り応援に行っている。
それは、私自身がそうしたいからです。
でも、こうして声をかけてもらえると、「えっ、そんな......こちらこそありがとう......!」と、ちょっと照れてしまうくらい嬉しいものです。校長という存在は、少し話しかけづらいかもしれません。だからこそ、声をかけてくれたその勇気に、心から感謝しています。
始業式や学校だよりで紹介した、ちょっとした話題のパラドックス。「これ、どう思う?」と問いかけたところ、2人の2年生の生徒が自分なりの考えをまとめたレポートを校長室まで届けてくれました。全体的な反応が薄かったこともあり、思わず「おおっ!考えてくれていた人がいたんだ。言葉がちゃんと届いていたんだなぁ」と、じんわり嬉しさがこみ上げてきました。ありがとうございます。うれしかったです。
先日、「勉強の息抜きにどうですか?」と、ある1年生にパズルを紹介しました。すると、家で真剣に考えてくれて、その答えを校長室まで見せに来てくれました。「解けました」と笑顔で見せてくれたその姿に、「おぉ、やるねぇ!」と拍手。ちょっとした遊び心に反応してくれること、それもまた素敵なリアクションです。とてもうれしかったです。その1年生が退室した後も、うれしくてずっとひとりで笑顔でした。
掃除後の後片付けについて、写真で示した貼り紙を掲示しました。すると最近、放課後の手洗い場で、雑巾やスポンジがきちんと整理されて干してあることに気づきました。「おお、ちゃんと見てくれてる......!」と、立ち止まってその美しい光景をしばし眺めていました。言葉にしなくても、行動で応えてくれていることに、胸がじんとしました。
今回紹介したこと以外にも、うれしいリアクションはたくさんあります。どれも日常の何気ないワンシーンですが、そこには「見ているよ」「聞いているよ」「考えてみたよ」という、温かな "心" があります。
それは、「気持ちを伝える」という行為そのものです。
それが、どれほど嬉しいことか。 それが、どれほど安心につながるか。
少しだけ大きな話になりますが......
ノーベル平和賞を受賞した著名な作家が、「愛の反対は憎しみではなく、無関心だ」という言葉を残したそうです。
この言葉の重みを思うとき、私は「関心を持つこと」、そして「アクションに対してリアクションがあること」の大切さを改めて感じます。
佐井寺中のみなさんが見せてくれた、じんわりとした温かさを感じさせてくれるリアクションの数々に、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
佐井寺中学校が、気持ちがそっと届く、やさしい空間であってほしい。
そして、誰かの心遣いや気配りが、誰かの安心につながる。
そんな日常の出来事が、ここにあることを、静かに喜びたいと思います。
今日も、誰かのリアクションに、ちょっと照れながら、静かに感謝を込めて。 校長 大江健規
9月10日(水)
今日は、3年生の理科「浮力」の授業を参観しました。
「夢の国」がついに海へ!?「夢の国ランド」「夢の国シー」に続き、なんと「夢の国クルーズ」の計画が進行中とのニュース。新規事業として3330億円を投じ、2028年を目途に14万トン級の豪華客船を建造中とのことです。就航すれば、日本籍船としては史上最大とのこと。夢がふくらみ、「3年後、クルーズ、どう?」と家族に提案しましたが、費用が一人10万円~30万円という情報を知り、なが~い沈黙が生まれました。「旅立つには、先立つもの」が必要ですね。よし、がんばって働こう!
授業の冒頭、担当の先生が豪華客船の画像を提示し、「なぜ浮くのか?」と問いかけました。世界の豪華客船重さランキングでは、1位が「アイコン・オブ・ザ・シーズ」(約25万トン)、以下「ワンダー・オブ・ザ・シーズ」「ユートピア・オブ・ザ・シーズ」(約23万トン)と続くそうです。(「オブ・ザ・シーズ」って、必ず付けるのでしょうか??)その大きさ、重さ、豪華さを想像すると、ますます「なぜ浮くのか?」という問いが深く突き刺さります。
さあ、「ものを浮かせる力」の授業が始まります。「え?木でできてるから?」「空気が入ってるから?」「水面にくっついているから?」などなど、生徒たちは頭をひねりながら考え始めます。なかなか理由にはたどり着きません。そう、3年生の学習課題は、そんなに簡単ではないのです。
授業の途中では、「浮力」「水圧」「重力」「質量」などの専門用語が次々登場し、教室には「???」が漂い始めます。中には、夢の国のクルーズどころか、夢の中へ旅立ちそうな生徒もちらほら......(がんばれ!)。
でも、ここからが3年生のすごいところ。ペアワークでの対話を重ねるうちに、少しずつ霧が晴れていきます。「水から受ける力があるんだ!」「浮くってことは、下から作用する力が大きい?」と、言葉が図になり、図が理解になっていく瞬間が、教室のあちこちで見られました。
担当の先生は、答えをすぐに教えるのではなく、「どう思う?」「このデータから何が言える?」とヒントを出しながら問いかけ続けます。3年生を信じて、考える時間をたっぷりとるその姿勢に、私は心から拍手を送りたいと思いました。今日の授業は、実験ではなく、測定値を使って深く考えるタイプの内容。計算は単純な引き算ですが、イメージを言葉で説明するのが難しい。3年生にとっても、担当の先生にとっても、「挑戦する授業」となっていきました。「あきらめずに!」「もうひといき!」「そこに気づけ!」私は、何度も心の中で3年生を応援しました。
授業はまとめの時間になり、「ものが浮く仕組み」について、重力と浮力の関係、そして体積と浮力の関係を整理していきます。すると、先ほどまでなかなか筆が走らなかった生徒も、何やら図や矢印でまとめ始めました。しっかり理解が深まった人も、まだなんとなくのイメージしか持てなかった人も、それぞれのペースで学びを進めていました。
学びは「朝の連続ドラマ」と同じです。単元というストーリーの中で、粘り強く、あきらめずに取り組めば、物語は必ず動き出します。そして、誰にもそれぞれの名シーンが訪れるはずです。
さて、では最初の問いです。「なぜ船は浮くのか?」
残念ながら、今日の授業参観では、私が納得できる明確な理由をつぶやいている生徒を見つけることはできませんでした。しかし、3年生のみなさんの「問いに向かう力」「仲間との対話力」、そして担当の先生の「信じて待つ力」が、「学びを浮上させる力」につながると、私は確信しました。
続く猛暑、行事への取組、疲れもたまってきているこの時期。夜は、深い休養で頭脳と身体を休めて、学校生活では互いに "上向きの作用" で支え合いながら、「学びの浮力」を発動させましょう!
校長 大江健規
9月9日(火)
今日は、1年生の技術科「木工・本棚づくり」の授業を参観しました。教室に足を踏み入れた瞬間、非常に整った作業環境に驚きました。工具の配置、動線の確保、安全掲示...まるで小さな工場のよう。工場内に「環境整備は安全の第一歩」と書かれているのを見たことがありますが、まさにその実践。学習環境の整備はキャリア教育にもつながる大切な要因です。
また、今回の課題は、余暇や趣味のDIY(Do It Yourself=自分で作る楽しみ)にもつながる内容であり、QOL(Quality of Life=生活の質)を高めることにも直結する授業だと感じました。自分の手で何かを作る力は、人生をちょっと豊かにしてくれる魔法のようなものです。
「整った学習環境は、整理された力につながる」という言葉を、以前先輩教員から教えてもらったことがありますが、まさにその通り。生徒のみなさんは、きびきびとしたあいさつで授業を始め、先生の説明を聞く姿勢も素晴らしく、顔を上げて静かに集中。作業が始まると、誰一人手を止めることなく、全員が能動的に活動している様子は圧巻でした。ヤスリの使い方ひとつにも個性が出ていて、「削りの美学」を感じるほど。機材の扱いも安全意識が高く、安心して見守ることができました。
授業を担当された先生は、まるで"教室のマエストロ"。温かい眼差しで生徒のみなさんの様子を見守りながら、全てを掌握する懐の深さと緻密な授業マネジメント力で、見事に指揮されていました。板書の美しさ、作業動線の設計、備品管理、タイムマネジメント、そして個別の声かけの的確さ...どれをとっても見事。授業終了3分前には、またシャキッとした雰囲気に戻る生徒のみなさんの姿に、「技術の授業というオーケストラ」を見ているような気持ちになりました。
何より、作業に向かう生徒のみなさんの真剣な眼差し、その輝きが素敵でした。木の香りに包まれながら、自分の手で何かを生み出す喜び。その姿に、未来の職人、クリエイター、そして休日にホームセンターでワクワクする大人の姿が重なりました。ちなみに私も、ホームセンターに入店すると、気づけば30分・・・ いや、1時間経っていたこともあります。
欲を言えば、グループで進捗を確認し合ったり、作業計画を立てて納期を意識したり、遅れがあれば話し合うという「確認の場面」があると、キャリアスキルや対話的な学びが、より深まるのではと感じました。
この授業は、生徒一人ひとりのキャリア形成や、日常生活を豊かにする力を育むことにもつながると感じました。ものづくりを通して得られる達成感や工夫する力は、将来の選択肢を広げるだけでなく、暮らしの中に彩りを添える大切な学びです。
...ということで、私も本棚づくりに挑戦してみようと「材料を買って帰るね」と電話をしましたが、家族から「どこに置くの・・」と言われてしまいました(泣)どうやら、環境整備は我が家でも安全の第一歩のようです。1年生のみなさん、完成したら私に寄付を(笑) 校長 大江健規
9月6日(土)
今日は、女子バレーボール部の公式戦を応援に行ってまいりました。新チームとなって初めての公式戦と聞き、私の応援魂はすでにスパイク状態(...スパイクって何かはよくわかりませんが、気持ちだけは全力です!)。電車とバスを乗り継ぎ、まるで「小さな遠足」のような道のりでしたが、会場に着く頃にはすっかり監督気分でした。(もちろん、気分だけですよ)
試合は、1回戦を見事に勝利!新チームとは思えないほどのまとまりと勢いに、会場の保護者や3年生の応援団も大盛り上がりでした。2回戦では、なんと優勝候補との対戦。私は残念ながら応援には残れませんでしたが、結果は惜しくも敗退。それでも内容は堂々たるものだったと、顧問の先生から聞きました。
さぞ悔しがっているかと思いきや、月曜日の朝練習で声をかけると、部員の一人が「負けちゃったけど、すごく楽しんで試合ができました!」と笑顔で報告してくれました。
その言葉が、私の心にとても素敵に響きました。勝ち負け以上に、挑戦を楽しみ、仲間と力を合わせて前に進む姿こそが、部活動の醍醐味です。この経験が、きっとバレー部の次の一歩につながるはずです。
バレー部の皆さん、本当にお疲れさまでした!そして、応援に駆けつけてくださった保護者の皆様、3年生の皆さん、ありがとうございました。
新チームの成長は、まだ始まったばかり。次はどんなドラマが待っているのか、私はワクワクしながら応援を続けます。次回の遠征には、応援グッズをしっかり準備し、乗り換え案内アプリも忘れずにダウンロードしてから出発しようと思います。(少し迷ってしまったので...苦笑)
なお、「遠足のおやつ」は部活中なので、ナシでいきます!(笑) 校長 大江健規
9月4日(木)
天気予報によると、近畿地方には台風が接近する可能性があるとのことです。今日の空はどんよりと曇っていて、今にも雨が降り出しそうな気配が漂っています。
さて、今日は特にテーマを決めず、校内の様子を脈絡もなく、お伝えしてみようと思います。
まずは、体育館の空調工事についてです。いよいよ完成が間近となり、大きな室外機が体育館の横に設置されました。これまで「夏は情熱的、冬は身が引き締まる」などと言われていた(かどうかは不明ですが、笑)体育館が、季節を問わず快適な空間へと生まれ変わろうとしています。これにより、全校集会や授業、学校行事、部活動など、より集中できる環境が整うことでしょう。本当にありがたいことです。
文化総合発表会までには何とか完成を、と懸命に作業を進めていただいています。最後の仕上げ、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、始業式や学校だよりで紹介した「ライオンのパラドックス」。森の中で空腹のライオンに出会ってしまった探検家が、今にも襲われそうになっています。ライオンは「助かるチャンスをあげよう。」と言い、「今、俺が考えていることを当ててみろ。もし当てることができれば助けてやろう。」と問いかけます。探検家は「あなたは今、私を食べようとしていますね。」と答えます。するとライオンは急に悩み始め、頭を抱えてしまいました。こうして探検家は無事に助かることができました。
なぜライオンは頭を抱えてしまったのか――というお話です。ライオンが悪者のように描かれていますが、そういう設定ということでご容赦ください。
校長としては「これは面白い話だよね!」と意気込んで紹介したのですが、思いのほか反応が薄く、まるで落語家が寄席で噺のオチを言ったのにスベってしまったような気分で、「あれぇ?伝わってねぇのかい?」と、ちょっと寂しい気持ちになっていました。
ところが昨日、ある2年生からその解説投稿が届いたんです!それがまた、しっかり筋の通った見事な内容で、校長室で思わず「やったね!」と声が出てしまいました。いや〜、こういうちょっと考えないといけない「挑戦」に、しっかり向き合ってくれる姿勢。話し手としては、こんなに嬉しいことはありません。
他にも「私も考えてみたよ」「挑戦してみたい」という方がいるかもしれませんので、まだまだ解説投稿、大歓迎です。どんな視点でも結構です。あなたなりの「ライオンの苦悩」をぜひ解説してみてください。
学校だよりでは、他にも「自己言及のパラドックス」や「2人の門番」というお話も紹介していますので、こちらもぜひ挑戦してみてください。
校長室前に準備したレポート用紙もご活用ください。
いつも佐井寺中のみなさんの様子を画像に残してくれている先生がいます。その先生が撮影してくれた画像の中から2枚を選びました。体育館で1年生が何かをしている様子です。さて、何をしているのでしょうか?
先生たちの会議でも、文化総合発表会や体育大会に向けた議題が多く、新しいアイデアも提案されていて、当日への期待が高まっています。生徒のみなさんも先生たちも、それぞれの担当で工夫を凝らし、行事を充実したものにしようと取り組んでいる姿がたくさん見られ、私は常にキョロキョロとしながら、口角が上がった状態で、校内を歩いています。微笑みと驚きに満ちた日々が続いていきます。
最後にお知らせです。
昨日、さくら連絡網でもお伝えしましたが、台風が近畿地方に接近するという予報が出ています。状況によっては、臨時休校などの措置を取る可能性もありますので、今一度、本校ホームページの「災害時の対応」をご確認ください。
また、今夕から明朝にかけては台風情報をこまめにチェックしていただき、各ご家庭においても防災の備えを進めていただきますようお願いいたします。
校長 大江健規
9月2日(火)
今日は、3年生が大阪府チャレンジテストに挑戦しました。
5時間連続の受験、まずは、本当にお疲れさまでした!
このテストは、みなさんの「今の力」を見つめ直し、これからの進路につなげていくための
大切な機会です。ちょっとだけ「入試の雰囲気を感じる」ような、そんな時間だったかもしれません。
そしてこのテスト、実は先生たちにとっても"学びの宝箱"なんです。
みなさんの頑張りを分析し、「もっとわかりやすく伝えるには?」「次はこんな授業にしてみよう!」と、
授業をレベルアップさせるヒントがたくさん詰まっています。
つまり、みなさんの頑張りが、先生たちの成長にもつながっているんです。
なんだか、ちょっと不思議なチームワークですね。
定期テストや実力テストは、いつもみなさんと一緒に学びをつくっている先生たちが、
みなさんのことを思いながら作っています。だから、どこか "いつもの空気" があって、
安心感もあるかもしれませんね。
でも、今回のチャレンジテストはちょっと違います。問題を作ったのは、本校の先生ではありません。
みなさんのことを直接は知らない人たちが作ったテストです。だからこそ、いつもとは違う視点で、
自分の力を試すことができるんです。
「知らない人が作った問題なんて...」と不安になるかもしれません。
でも、それは "なれないものに挑戦する" という、すごく大事な経験です。
与えられたものをただ解くだけじゃなく、「よし、やってみよう!」と、自分の挑戦として向き合えた
その姿には、強い意志が感じられて、とても素敵です。
「難しかった〜!」という声も、「けっこうできたかも!」という声も、全部が今日の大切な一歩です。
結果だけでなく、挑戦したこと、真剣に取り組んだ姿勢が、何より素晴らしいです。
これからも、何事にも主体的に挑戦する気持ちを大切にしていきましょう。
先生たちは、みなさんのそばで、いつでも応援しています!
水泳授業がいよいよクライマックス!夏から秋ですね。にしては、残暑が(汗) 校長 大江健規
9月1日(月)
みなさん、こんにちは。校長の大江です。
9月に入りましたが、非常に厳しい残暑です。
ええ、さて、今日から通常の6時間授業が再開されました。
廊下を歩いておりますと、何やら...気配を感じるのです。なぞの布切れを眺める生徒たち。
机を円形にし、小グループでなにやら密談も始まりました。特別教室から出入りする人影。
体育館からも大勢の声が聞こえてきます これは...ただごとではありませんね。
おそらく、アレの準備が始まったのでしょう。
ですが、詳細はまだ明かせません。
ネタバレは、私の流儀に反します。
ですので、取材は最小限にしようと思います。
あとは、皆さんの推理力にお任せしましょう。
9月26日、真相は明らかになります。どうぞ、お楽しみに。
校長の大江でした。
校長 大江健規
8月31日(日)
今日は、吹田メイシアターで開催された「演劇・ダンス発表会」を観覧し、本校ダンス部を
応援してきました。会場は満員、期待が高まる中、全国大会出場を決めた演目も含め、
約20分間のステージが披露されました。ひとりひとりの技術はもちろん、全員が一つの流れとなって
舞台を満たす"集団としての美しさ"と"ダイナミックさ"に圧倒され、思わず「かっこいい!」と
声が漏れてしまいました。
鋭さとしなやかさが調和し、舞台全体が呼吸しているような感覚に包まれました。
各学年による演目も堂々とした表現で、先輩たちの伝統をしっかりと受け継いでいく
未来への可能性を感じました。
帰り道、自転車を漕ぎながら余韻に浸っていたところ、信号待ちでふと「アクロバティックな
方向転換でも決めてみようか」と妄想が浮かびましたが、現実的にはケガの未来しか見えず、、、
静かにペダルを踏み直しました(寂)。
ダンス部のみなさん、本当に素敵でした。心からの賛辞を贈ります。
校長 大江健規