今日の学校集会も放送で実施しました。子どもたちに話した内容を紹介します。
みなさん、おはようございます。
今日は、校長先生が小学校のときの話をします。小学校の生活目標に「お助け声かけ」
というのがありました。お助け声かけには、二つの意味がありました。一つは「困って
いる人がいたら声をかけよう」です。もう一つは「助けてもらいたい時も声をかけよう」です。
一つ目の「困っている人がいたら声をかけよう」というのはわかりやすいですね。思いやりの
ある人は、困っている人がいたら放っておけません。「どうしたの」「大丈夫?」と声をかけ
られるといいですね。それでは、こういう場合はどうですか。電車やバスなどでみなさんが座っ
ているところに、後からおとしよりが乗ってきたとします。みなさんだったらどうしますか。
「どうぞ、おかけください」と言って席を譲りますか。それとも譲ってあげたいと思っても、
なかなか「どうぞ」と言い出せない人もいますね。「おたすけ声かけ」をするのは勇気が必要です。
二つ目の「助けてもらいたいときも声をかけよう」はどうでしょう。私たちは、何か困ったことが
あると一人で悩んでしまいますね。誰かに助けてというと、もしかしたら、その人に心配をかけて
しまうかもしれないとか、こんなこと聞いたらばかにされてしまうかもしれないと不安になって、
なかなか言い出せないものです。でも、困ったり悩んだりすることは誰にでもあることです。
例えば、勉強でわからないことがあるときや友達とうまくいかない時に、一人で考えてみることも
大事なことですが、自分一人では解決できないと思ったら、誰かに「助けて」というのは、まったく
恥ずかしいことではありません。相手に心配をかけてしまうかなと思う必要もありません。
「お互いさま」という言葉があります。人間はお互いに助けたり、助けられたりすることができる
からいいのです。確かに、「助けて」というのも勇気がいります。でも、学校ではみんなが笑顔で
いられるように、誰でも気軽に「おたすけ声かけ」ができるようになってほしいと願っています。
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