こわい話です。読みたくない方はスルーしてね。
水辺の事故が多発しているので、国土交通省からの「夏休み
期間における水難事故防止」をもらい啓発しなさい。
という文書がきていました。
海には「潮の流」以外に、「離岸流」という
特別な沖へ向く流れがあります。
長い浜に打ち上げた波が、行き場がなくて、戻っていくコースです。
風もないのにビーチボールが沖に流れていくのがそうです。
浜から5mの位置で遊んでたはずが、知らないうちに「離岸流」に
乗ってしまうと沖にすごい勢いで流されます。
びっくりして泳いで帰ろうと思っても、子どもの泳力では無理です。
こんな場合は「吹田の命を守る水泳」で教えている「浮き身」を
活用します。あわてず、呼吸を確保します。筋肉を休めることが大事。
パニックになり、あわてて手足を動かすと、あっという間に筋肉疲労を起こし、
もうそれ以上泳げません。
まず、あわてず激しい流れの中では、離岸流に逆らわず浮き身をして
「呼吸の確保」「口と鼻が水面に出る姿勢」でしのぎます。
やがて、流れがゆるくなったら、「ゆっくりと伸びる平泳ぎ」で沖に向かう
離岸流から逃れるため、海岸線に平行な向きに泳ぎます。
流れから抜け出すのです。しんどくなったら「浮き身」を繰り返し、
浜まで泳ぐか、救助を待ちます。
実際にスキューバで潜って上のボートを見失い、ず~っと浮き身で2日間流されて
黒潮に乗ってしまい沖縄から和歌山沖まで流されたが、体力を温存したことで
助かった人もいます。
次に河川や湖。海より安全に思いますが、
① コンクリートで固められてると、急に深くなってる場合があります。
② 流れが急な上流では、やはり泳げない。パニックになり水を飲んでしまう。
③ 飛び込みなどをしていると、川底にゴミやヘドロがあり、足を取られる。
最近会った事故も全部、安心だと過信して水辺に入っているケースです。
川や海はプールとは違います。絶対に子どもから 目を離さない!
3歳ぐらいの子が川の段差で溺れて立てなくなっているのを、近所を散歩していた
おじいさんが飛び込んで助けてくれました。「あんたら!アホか~!」と
怒鳴られて当たり前です。親は数家族でバーベキューしてましたから。
一度、須磨でも飛び込み台に行きたくて、浮き輪なしで泳いで沈みそうになった子を
偶然、遊びに来ていたおじいさんが片手で持ち上げて助かったこともあります。
子どもの行動範囲は広くなるので浅いところから知らない間に危険な場所に
舞い込みます。この夏休みも無事故・無病気で!
画像は「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」を立ち上げた森会長です。