校長 小林です。
写真撮影を行った時点で、時刻はお昼近く。朝が早かったのでお腹がペコペコです。おうちの方に作っていただいたお弁当を広げて昼食としました。
昼食後は被爆体験講話を聞きました。お話してくださったのは新井俊一郎さん。被爆時は13歳の中学生、現在お年は80歳を超えておられます。当時の中学生は建物疎開の活動などに借り出され、原爆投下時には多くの中学生が市内で命を落としたのですが、新井さんの学校は校外で農作業に従事していたため、直接の被爆はされなかったそうです。8月6日は書類を市内に届けるために汽車に乗って広島市内に行こうとしたのですが、駅のホームで強烈な閃光ときのこ雲を見られたそうです。その後、苦労して広島市内に入ろうとされますが、そこで火傷を追って市内から逃げてくる人の群れに会い、さながら地獄絵図のようだったとのことでした。このようなお話を児童らは熱心に聞き、メモに書き留めていました。
(※ 新井さんのお話はhttp://www.pcf.city.hiroshima.jp/hpcf/heiwabunka/pcj180/Japanese/08J.htmlに掲載されています。)
「こういうお話をみなさんが聞けるのはおそらく最後だと思う。平和な世の中の作ってください。」というお話があり、最後に見送ってくださった新井さんと握手する児童もいました。被爆体験講話の後は、原爆資料館の見学です。残念ながら資料館は改築の最中で、規模が縮小されていましたが、主たる展示物は展示してあり、多くの見学者で満員の状態でしたが、それでもみんな真剣に展示物の数々を見て回っていました。中でも佐々木禎子さんが実際に折った折鶴を子ども達は熱心に見入っていました。
資料館を見学した後、平和公園内に散在する碑を見て回る「碑巡り」を班単位で行いました。平和公園での全ての活動を終了し、16時にバスで宮島に向けて出発しました。
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