校長 小林です。
お昼ごはんの後は「被爆体験講話」を聞きました。体験を語ってくださったのは 寺前 妙子さんです。寺前さんは被爆当時、進徳高等女学校3年で広島中央電話局に学徒動員で電話交換作業に就いていました。すさまじい爆風と火災で寺前さんは左目を失い、現在は義眼をしておられます。また、2歳年下の妹さんも原爆で亡くし、ご自身もガンや白内障などと戦いながら生きているということでした。(寺前さんのお話はhttp://www.asahi.com/hibakusha/shimen/kikitakatta/kiki2012-04.html でも紹介されています。)
目の前にいる方が自身の体験として原爆のことを語るというということは、もう何年か経つとできなくなるでしょう。将来はテープやビデオでないと聞けなくなります。そういう意味において大変貴重な経験ができました。6年生の児童たちもメモを取りながら真剣に聞いていました。
被爆体験講話のあとは資料館の見学です。現在、東館の常設展示室がリニューアル中で閉鎖されていたことと、高校生などの団体が同時に入場したことで、なかは大変な混雑でした。でも子どもたちは丹念に展示を見て回っていました。なかでも佐々木禎子さんを紹介するコーナーがあって、回復を願って禎子さんが折ったという鶴が展示されていました。そして展示の最後には記憶にも新しい安倍総理大臣とオバマ大統領の平和公園訪問の様子を紹介するコーナーがあり、オバマ大統領が折った鶴も展示されていました。この展示は当初8月31日までだったそうですが、期間延長中で見ることができました。
佐々木禎子さんが折った折鶴
オバマ大統領が折った鶴
資料館の見学の後はピースメッセージをもらう班活動です。平和公園を訪れている外国の方に、英語活動で覚えた英語を使って「ピースメッセージ」を書いてもらうという活動です。外国の方に話しかけるのはなかなか勇気が要りますが、子どもたちは嬉々として平和公園内を駆け回り、多くのメッセージを集めていました。そして広島での活動を終了し宮島へと出発しました。〔続く〕
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