体育館横の門から、2台の車が入校。2階の廊下窓から顔を出した5年生から、元気なあいさつの声「こんにちは」が聞こえてきました。とても楽しみにしている様子がうかがえました。
お二人の現役アスリートの講師の方をお招きして、お話を聞いたり、実際に乗ってみたり、車いすバスケットをしたりしました。
また、パラアイスホッケーもされているので、実際に使用する道具も見せてもらいました。
車いすバスケットボール用の車いすと通常の車いすとの違いを、実際に触ってみたり、座ってみたりしながら、タイヤの角度や、転倒防止の仕組みなど、気づくことができました。
2㎝の段差でも、車いすで上がることは大変なことで、前輪を浮かせて超えます。この2㎝がなければベビーカーも、杖をついた老人にもやさしい環境になる、ユニバーサルデザインです。
子どもたちのチームに講師の方が入って対戦、大きな声援がとびました。スポーツをしている時は、足があるとかないとか関係なく、純粋に楽しめる、それがスポーツの良さだ、と伝えてくれました。
障がい者のことを考えることをきっかけに、そこから広げてインクルーシブな社会、みんなにやさしい社会にどうしたらなるかを考えてほしいとお話しされました。
できないことがあって当たり前、お手伝いしてもらって当たり前、それはかっこ悪いことではない。「できないことに目を向けるのではなく、できることを考えて可能性を伸ばす」このメッセージを何回も言われていました。みんなの心に届いていました。
自分を信じて進んでいける、そんな勇気が湧いてくる授業でした。保護者の方もお手伝いしていただき、一緒に参加していただきありがとうございました。
最後も、子どもたちは、2階から名残惜しそうに、お二人の講師先生の名前を呼びかけ、見送りました。「ありがとうございました」