2025年5月アーカイブ
5月28日(水)
各教室、運動場での授業風景です。
2年生では、算数で長さの学習をしていました。4cm7mmが、47mmになる理由を考え、ペアで交流し、全体で共有しているところでした。
4年生では、1つのクラスが国語で漢字の学習を行っていました。しーんと静まり返った中、集中して漢字の練習に取り組む子どもたちの姿が。もう一方のクラスは、理科。「地面を流れる水のゆくえ」という単元で、土の種類と水のしみこみ方にはどのような違いがあるのかという問いを運動場の3か所の土を取って来て、実際に実験をして解決していく場面でした。実際にしみこみ方の違いを目の当たりにすると、「おー!」と「全然違う!」という反応が。
さらに運動場に目を向けると、6年生が団体演技に取り組んでいました。天気も良く、少し暑かったのですが、より良い演技ができるように頑張っていました。
3年生の教室では、3けたの繰り下がりのある引き算を学習していました。同じくらい同士で引けない場合の計算の仕方について、子どもたちはそれぞれ考え、みんなに分かるように説明しようとしていました。
また、別の時間の4年生の教室では、算数で「72枚の色紙を3人で同じ数ずつ分けます。1人分は何枚になりますか。」という問題に取り組んでいました。その中で「分けます」という言葉があるから割り算だという子どもの意見に対して、先生が「ほんまに?"分ける"って書いてたらいつでも割り算になるの?」と問い返したことに、子どもたちは頭をフル回転させ、そうではない場合もあるということを具体例を挙げて一生懸命説明している場面でした。
子どもが懸命に思考を働かせる姿は素敵ですし、そのような授業づくりをしている先生たちも素敵です。
5月28日(水)
現在、サポーターの登録は、保護者9名、地域の方6名です。
この日は、1時間目に保護者のサポーターさん、4時間目に地域のサポーターさんが来校。
保護者のサポーターさんからは、「参観日以外の日常の学校の様子を見られて新鮮でした。」という感想とともに、子どもや先生たちの頑張っている姿に関心を寄せていただきました。当初は1時間目だけの予定でしたが、延長して2時間目も回ってくださり、嬉しかったです。
その後、来校された地域の方は、お子さんが本校の1期生だそうで、ご自身が退職され、体も元気だから、学校のため、子どものために何かできないかという思いで登録したとのこと。各教室を見て回りながら、端末を使って学んでいる姿や英語の授業に驚かれるとともに、対話ベースで授業が行われていることにも「昔と全然違いますねー。」と感心されていました。
こうやって、主体性と当事者性を育むという趣旨に賛同いただいたうえで、北山田小学校でどのような教育が行われているのかを知ってもらい、子どもと顔見知りになっていただけるサポーターがどんどん増えていくことを願っています。
運動会後には説明会も実施しますので、保護者の方、地域の方、ぜひご参加ください!
5月27日(火)のお昼の時間。英語教室に3年生から6年生の各クラスの代表と、各委員会の委員長が集まりました。何が行われたかというと、子どもたちが主体的により良い北山田小学校を創るための会議「きたやまだ会議」の記念すべき第1回だったのです。
この会議がどのような位置づけかというと、
①より良い学校づくりのために話し合うテーマを児童会や委員会、教職員が考える。
②月1回、各クラスでテーマについて話し合ったことを「きたやまだ会議」で共有する。
③「きたやまだ会議」で共有された意見を児童会や関係する委員会で引き取り、まとめていく。
④決まったことを毎月の児童集会で全校に伝える。
という流れの中の②に位置づいています。
初回である今回は、事前に各クラスで「どんな学校にしたいか」を話し合い、その結果を持ち寄って交流するという回でした。6年生から順番にみんなの前で発表していきましたが、どのクラスも本当によく話し合われていたことが分かる内容で、紙に書いていることを読み上げるだけではなく、ちゃんと自分の言葉で補足したり、強調したりしながら「語る」ということをやっていました。これを今度は児童委員会で1つのスローガンとしてまとめていくようです。
僕が感動したのは、学校教育目標の「自律・協働・創造」や「めざす子ども像」を意識した内容が多かったことです。僕は参加者の一人として、子どもたちと一緒に児童用の席に座っていましたが、前で発表している子たちが「校長先生が全校集会で言っていたように...」「めざす子ども像に示されているように...」と言いながら、僕にも目線を送りながら語る姿には、本当に感動しました。途中、参加している子たちから「校長先生、泣いたらあかんで。」と言われるくらい...。
北山田の子どもたちはものすごい力を持っています。それを思う存分発揮し、後輩たちにどんどんつないでいってほしいです!あー楽しみだ。
5月22日(木)に摂津市から訪問してくれた同期の校長先生と各教室を見て回っときの様子です。
3年生では国語の「自然のかくし絵」という説明文で要点をまとめる学習をしていました。それぞれが考えた要点をペアで交流している様子を見ていると、根拠をもって自分の言葉で語っている子がたくさんいて、よく考えているなぁと感心しました。
4年生の1つのクラスでは、社会で「くらしにかかせない水」の学習をしていました。「人一人が1日に使う水の量は約何リットルでしょうか。」という問いに対する自分の予想を立て、交流している場面でしたが、ノートを見てみると、自分なりの解にたどり着くまでのプロセス(内訳を考えたメモ)が書かれていて面白かったです。友達が発表するたびに「あー!一緒や」などの反応がその都度あり、学び合う集団になっているなと感じました。
4年生のもう一つのクラスは国語で「ヤドカリとイソギンチャク」という説明文の学習を行っていました。この単元では、段落同士のつながりを理解し、まとまりを意識して文章の構成を捉える力を身に付けることが目標の一つです。見に行った時は、段落分けについて考え、全体で交流している場面でした。ある子は、口頭で説明するよりも実際の教科書の文章を見せながら説明する方がいいということで、先生にプロジェクターで映しだしたいと申し出たところ、子どもの主体性を大切にするため、すぐに準備してくれました。そして、映し出された教科書の文章を指し示しながら自分の言葉で伝えようとするその子の一生懸命な姿はとても素敵でしたし、それを真剣に聴いて反応している聞き手の子どもたちもとっても素敵でした。
そして6年生の教室を覗くと、山田東中学校の英語科の先生が英語の授業をしてくれていました。とてもにこやかに授業をしてくださっている先生に子どもたちも安心して授業を受けられたのではないでしょうか。
6年生のもう一つのクラスでは、算数で分数÷整数の学習をしていました。「3dLで板を4/5㎡ぬれるペンキがあります。1dLでは板を何㎡ぬれますか。」という問題。3÷4/5なのか、4/5÷3なのかについて、議論している場面でした。こういう友達との考えのズレから問いが生まれ、それを対話を通して解決していくプロセスが、問題解決の能力を身に付けることにつながるんですね。
たんぽぽ教室では、次のたんぽぽタイムで1年生を迎える会を行うにあたって、飾りを作成していました。思い思いの飾りで素敵な作品が仕上がろうとしていました。
どのクラスの子どもも先生も、みーんな頑張っていました。素敵な姿もたーくさん見られ、とても幸せです。
摂津市の校長先生も感心されていました!
5月22日(木)
この日は、僕と大阪府の教員採用同期で摂津市の小学校の校長先生をしている仲間が学校訪問してくれました。
実はこの1週間前にその校長先生の学校を訪問させてもらい、実践されている子ども主体ので取り組みについて色々と教えてもらい、意見交換をしていたのです。その時に「今度は北山田小学校にも行かせてほしい。」というオファーをいただいたので、この日に来てもらいました。
北山田小学校で取り組んでいることを知ってもらうために、資料を用意し、それを基に1時間ほど話し、業間休みには校長室にやってきた子どもたちとも戯れてもらい、その後は各教室の様子を見てもらいました。その校長先生からは、「子どもたちみんなよく頑張っていますね。」と褒めていただき、嬉しかったです。
こうやって市を超えて、同じ校長同士で繋がり合うということは、新たな気づきもあり、とても刺激になりました。市内の校長のつながりも作っていこうとしているところですし、三島地区でもどんどんつながって子ども主体の学校づくりが広がっていくといいなと思います!
5月20日(火)の様子です
2年生の教室の様子を見に行くと、道徳の授業が行われてました。
「ぼくはまけない」という読み物資料をとおして、「自分の弱い心に負けず、あきらめずに努力し続けることの大切さ」について知り、その道徳的価値に沿って自分の生き方を考えることをねらいとした授業です。
子どもたちは、ワークシートに自分の考えを書き、それをペアで交流していました。
ペア交流の後、すかさず自分のワークシートを修正したり加筆したりしている姿が。これこそ、様々な仲間と共に学ぶ良さですね。自分にはない考えに触れ、気づきを得て、自分の中に取り入れる。こういう学びをしていれば、他者を尊い存在として認識できますよね。
ブログを楽しみにしていただいている皆さん、すいません...。何かとバタバタしていてブログの更新が止まっていました。ある子から、「うちのお母さんが、最近ブログが更新されていないからつまらんって言ってたよ。」と言われかなり焦りました。とともに嬉しかったです。
ということで、たまっていたネタを早急にアップしていきます!
以前から紹介している広電好きの5年生。毎日のように休み時間の校長室に来てくれているのですが、実はもう一人、校長室によく来てくれる6年生も電車好きで、以前から広電のペーパークラフトに興味を示していました。そして、この日の休み時間。6年生の男の子が「作りましたー!」と持ってきてくれたのが、阪急電車のペーパークラフトの展開図。5年生と6年生の電車好きの二人が自分の作ったものを介して語り合う姿が...。自分の「好き」を通じてつながり合う仲間っていいですね!ほほえましいです。
今、3年生の理科では、「チョウを育てよう」という単元に取り組んでいます。
座学で知識だけを学ぶのであれば、あっという間に終わってしまうのですが、学習指導要領が求めているのは、生きて働く「知識及び技能」、未知の状況でも対応できる「思考力、判断力、表現力等」、学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力、人間性等」という資質・能力です。だから、教師主導ではなく、子どもたち一人ひとりが教科特有の見方・考え方を働かせながら思考をめぐらし、行きつ戻りつしながらも協働的に学び合うことが大切。
ということで、3年生の理科では、対話の中で子どもたちが問いを持ち、それを解決するために試行錯誤するプロセスを大切に単元を描いています。
教科書では、卵を探して育てるところから始まり、チョウの育ちを観察するという単元。しかし、北山田の3年生たちは、なかなか卵を見つけることができなかったことから、キャベツを置く場所によって違いがあるのではないかという問いを子どもたちが持ったようです。そこで、話し合って、キャベツを複数の違う場所に置いて観察することに。すると、玄関前、中庭、裏の畑などの置き場所の中では、裏の畑に置いたキャベツにたくさん卵が産み付けられていたようです。そこでまた、「なぜ裏の畑ではたくさん卵を産むのか?」という問いが。そこで調べていくと、モンシロチョウはシロツメクサが好きだということが分かり、「あ!!!」となったようです。3年生の理科の最初の単元「生き物を探そう」で、裏の畑の周りにシロツメクサがたくさん生えていることを知っており、そことつながったんですね。「だからかー!!」と嬉々とする子どもたち。理科を担当している先生からその時の様子を聞くと、生き生きとした子どもたちの表情が鮮明に思い浮かびます。自分で問いを持ち、自分たちで解決する。その経験は、今後の人生に大いに生きて働く力となるでしょう。これからも学びを楽しんでほしいです。
昨日のブログでお伝えしたアンケートですが、昨日から回答者数が22名増えて現在257名。
「興味あり」の方は12名増えて138名。
「やりたい」と思ってくださっている方は、時間がない方も含めて108名。
「説明会があれば参加したい」という方は21名。「まだ分からない」という方は88名。
これほどまで学校とともに子どもたちのために動きたいと思ってくださっている方が保護者の中におられることは、学校として喜びしかありません!!しかも、このアンケートは保護者のみで、地域の方は含まれていませんので、地域の方も含めればものすごい数になるのでは・・・。北山田地域に無限の可能性を感じてワクワクが止まりません。
記述式アンケートの中には、昨今の事件等から、多くの地域住民が学校に入ることに安全面での不安を多少感じるとの声もいただきました。私としては、サポーターに応募された方々には対面で説明をさせていただき、吹田市教育委員会のボランティア登録をしていただいたうえで活動していただくことから、安全面でも問題ないと考えています。むしろ、サポーター活動の目的や趣旨に賛同された志のある方が学校に入って来てくださるので、学校の安全は高まるとともに、地域にも顔見知りが増えることで、地域の安全も高まると考えています。私はそんな環境の中で、子どもたちに主体性と当事者性を育むことにより、「地域のために何かしたい」と思い行動できる大人が育つと信じています。
本日、サポーターさんが1名来てくださいました。記念すべき1回目の活動です。
初めてなので、その方もドキドキされているのでは...ということで、教頭先生が同行しながら各教室を回ってもらいました。私は別件対応のため、ずっと一緒に回ることはできませんでしたが、サポーターさんは、子どもの傍にそっと寄り添い、見守りつつ声をかけてくださっていたようです。
休み時間に入ると、子どもたちは、全校集会のことをしっかり覚えていて、「あ、サポーターさん!」と、どんどん声をかけて関わろうとしていたとのこと。
これから少しずつ様々なサポーターさんが学校に入ってきてくれれば、子どもたちは地域の大人とどんどんつながっていってくれるだろうなとワクワクしてきました。
実は、昨日、保護者の皆さんがサポーター活動に対してどのような思いを持たれているかを把握するために、アンケートを配信しました。すると、たった1日で235名から回答があり、「興味がある」と回答された方は126名!!自由記述にも19名もの方がたくさんの意見や質問を書き込んでくださっていました。関心の高さが分かり、僕としてもうれしい限りです。
連休があったので、今日が5月の全校集会でした。
1年生を迎える会以来、久々に全校児童が体育館に集合しました。
全校集会は、子どもも先生も全員が集まる貴重な機会。今日は、子どもたちに学校教育目標が変わったことと、その意味を伝えるとともに、学校教育目標に向かって進むみんなのことを支えてくれる「サポーターさん」が今年度から学校の中に入って来てくれることを伝えました。
「誰かが」じゃなくて、「自分が」
これを大切にしつつも、困ったときや心配なとき、分からないときは、助けを求めたらいいことも話し、その相手がこれまでは、保護者や先生、友だちだったけれど、サポーターさんもその一人として増えるから、どんどん繋がっていったらいいよと伝えました。
その後は、陸上競技会の入賞者をみんなで称え、4月5月の誕生日の子どもと先生をお祝いし、終了。
子どもたちにも「チャレンジしよう!」と言っているので、僕も今回のスライドはCanvaで作ることにチャレンジしてみましたが、慣れないこともあり、パワーポイントで作るときの3倍は時間がかかりました...泣。まぁ、これも慣れだと思うので、使い続けていこうと思います。なにせ、テンプレートも豊富で、ふりがなをふったりするのも簡単だし、AIも搭載されているので、きっと使っていくとできることが増えるんだろうなと思っています。頑張ります。
昨日と今日で、早速3名の方々がサポーターをやりたい!と、校長室を訪ねてきてくださいました。
めちゃくちゃ嬉しいです!!
何のためにやろうとしているのかという目的から、具体的な活動内容まで丁寧にお話しさせていただいたところ、「ブログにアップされていた入学式後の保護者へのお話も読みました!」という反応もあり、子どもたちのために何かしたいという思いが伝わって来て、僕自身が元気をもらいました。
活動自体は、来週の全校集会で子どもたちに伝えた後、開始したいと思っています。
学校の中に、保護者、地域の方々がどんどんサポーターとして入ってきてもらって、学校が地域と一体となっていくことをめざしていきたいと思います。
本日の放課後は、学力向上委員会の校内研修でした。
今年度は、教科を算数に絞り、研究主題を
「自分で考え、表現し、行動していく子を目指して」~探索的対話を通して「見方・考え方」を働かせ、資質・能力を身に付ける算数科の授業づくり~
として研究を進めていこうとしていますが、そのスタートとして、吹田市立教育センターの指導主事にお越しいただき、学ばせていただきました。
流れとしては、事前課題として学力向上委員会から先生たちに出されていた、5年生の「合同な図形」の単元構想をそれぞれが持ち寄り、グループで交流したうえで、指導主事から現行学習指導要領が求めている授業づくりについてお話しいただくというもの。
それぞれが単元構想を考えて参加したことで、みんなが自分事として主体的に研修に参加することができたし、指導主事からのお話も一方的に聞くだけでなく、ワークも入れていただいたことで、脳みそを回転させながら主体的に学ぶことができました。指導主事のお話も分かりやすかったので、先生たちの満足度も高かったようです。
さぁ、インプットしたらアウトプット!今日の学びを日々の授業づくりに生かしていきましょう!
本日、今年度1回目の学校評議員会を実施しました。
私からは、学校経営方針をプロジェクタを使って説明し、今年度から実施するサポーターについて詳しくお話しさせていただきました。
評議員の方々からは、学校経営方針について賛同いただいたうえで、サポーター活動について建設的な意見をたくさんいただきました。その結果、地域の方々にとって学校に入ることは結構敷居が高いということが分かったので、「何のために」という目的をしっかりと合意したうえで、いかにそのハードルを下げるかがポイントになりそうです。そこを重点的に伝わるように広報の仕方を工夫できるように考えていきます。
評議員の皆さん、お忙しい中お集まりいただき、また、貴重なご意見をいただきありがとうございました!
今朝は児童集会でした。
各委員会の代表がそれぞれの委員会の目標を宣言してくれました。目標を達成するための手段をこれから主体的に考えて、実行していってほしいと思います。
今年度、北山田小学校で重点的に取り組もうとしているのは、子どもの「主体性」と「当事者性」を育むということ。そのために先生も主体的かつクリエイティブに手段を考えようとしており、「北山田会議」という学校をより良くするための会議を3年から6年の各クラスの代表と委員会の委員長が集まって発足させることになりました。今回の児童集会で、児童会代表の6年生がそのことを全校児童に伝えてくれました。第1回の北山田会議は5月20日。テーマは「どんな学校にしたいか」です。当日までに各クラスで案をまとめて会議に持ち寄るみたいなので、とても楽しみです。「自分たちの学校は自分たちで創る」をどんどん実現していこう!