今、3年生の理科では、「チョウを育てよう」という単元に取り組んでいます。
座学で知識だけを学ぶのであれば、あっという間に終わってしまうのですが、学習指導要領が求めているのは、生きて働く「知識及び技能」、未知の状況でも対応できる「思考力、判断力、表現力等」、学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力、人間性等」という資質・能力です。だから、教師主導ではなく、子どもたち一人ひとりが教科特有の見方・考え方を働かせながら思考をめぐらし、行きつ戻りつしながらも協働的に学び合うことが大切。
ということで、3年生の理科では、対話の中で子どもたちが問いを持ち、それを解決するために試行錯誤するプロセスを大切に単元を描いています。
教科書では、卵を探して育てるところから始まり、チョウの育ちを観察するという単元。しかし、北山田の3年生たちは、なかなか卵を見つけることができなかったことから、キャベツを置く場所によって違いがあるのではないかという問いを子どもたちが持ったようです。そこで、話し合って、キャベツを複数の違う場所に置いて観察することに。すると、玄関前、中庭、裏の畑などの置き場所の中では、裏の畑に置いたキャベツにたくさん卵が産み付けられていたようです。そこでまた、「なぜ裏の畑ではたくさん卵を産むのか?」という問いが。そこで調べていくと、モンシロチョウはシロツメクサが好きだということが分かり、「あ!!!」となったようです。3年生の理科の最初の単元「生き物を探そう」で、裏の畑の周りにシロツメクサがたくさん生えていることを知っており、そことつながったんですね。「だからかー!!」と嬉々とする子どもたち。理科を担当している先生からその時の様子を聞くと、生き生きとした子どもたちの表情が鮮明に思い浮かびます。自分で問いを持ち、自分たちで解決する。その経験は、今後の人生に大いに生きて働く力となるでしょう。これからも学びを楽しんでほしいです。