2026年3月アーカイブ

1月29日(木)

1年生が、今年度の大きな学びの場として神戸・三宮での班別研修に出かけました。

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先生方は、校外学習の行き先を考えるにあたり、阪神・淡路大震災という災害をリアルに感じられる場所をあえて選ばれました。地域のみなさまのご協力のもと取り組んだ防災学習とつながる、深い意味をもった選択です。

それだけでなく、公共の場でのルールやマナー、役割分担や責任・協力の姿勢、そして異文化への理解を、机上ではなく "実際の街の中で" 身につけてほしいという願いが込められており、「遠足」ではなく「研修」と名付けているのも、まさにそのためです。

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ただ、計画段階で立てた時間や地図だけでは見えてこない学びが、この一日にはたくさんありました。実際に歩いてみると坂道の傾斜や道幅の細さを感じたり、思ったより人が多くて列が乱れそうになったり、海から吹く風が冷たかったり、南京町に漂う食べ物の香りに気を取られたりと、現地に身を置いて初めてわかる  "リアル" が次々と押し寄せます。地図の上ではわずかな距離に見えても、班のペースで歩くと想像以上に時間がかかることもあり、逆に「あれ?もう着いた?」という意外な近さもあります。

こうした気候や景色、におい、音、雰囲気といった五感からの情報は、計画書には書き込むことができないたぐいの学びであり、まさに研修でしか得られない経験でした。

班ごとに組まれた行程には、神戸市役所、南京町、東遊園地、生田神社、北野異人館街、三宮駅周辺などが選ばれ、神戸らしい景色や文化に触れながら、多様性や街の歴史を肌で感じ取る姿が印象的でした。軽食のためのお店選びも、時間に合わせて動くのも、すべて自分たちの判断。「もう少し急ごう!」「ここで写真撮ろうよ」という声が飛び交い、研修の真剣さと同時に、自然と笑顔がこぼれる柔らかな場面もたくさんありました。

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スローガン「まなぶ」のとおり、どの班も一日を通して学び続ける姿勢を崩さず、全員が無事に南千里駅に帰着しました。この無事の帰着こそ、一人ひとりが仲間と協力し、責任をもって行動した成果にほかなりません。

今回の班別研修は終わりではなく、これからの学校生活を豊かにしていく学びの始まりです。自分たちで考え、計画し、行動する楽しさや、現地で得た五感の気づきを通して広がった視野、仲間とともに挑戦する価値を胸に、1年生のみなさんがさらに成長してくれることを期待しています。よくがんばりました。

                                         校長 大江健規

2月13日(金)

インフルエンザ流行による学年閉鎖の影響で延期となっていた2年生の校外学習ですが、この日、ようやく実施することができました。前日、帰路につく2年生のみなさんからは、「明日こそは」という気合いが伝わってきて、その表情には楽しみと少しのドキドキがきれいに混ざり合っていたように感じました。

今回の校外学習は大阪市内でのフィールドワークです。あえて「フィールドワーク」という言葉を選んだのは、地図アプリで立てた計画と実際の人の流れ、時刻表通りに進めたい気持ちと混雑の現実、紙の上の"最短ルート"と現地での"いま一番いい判断"など、頭の中の考えを自分の足で確かめる学びにしてほしかったからです。街や交通、公共の場所に実際にふれながら、様子をよく観察して、立てた予想(仮説)が合っているか試し、班の仲間と話し合って判断する――こうした流れを行き来しながら力を伸ばしていくことが大切です。出発前に計画を練り、現地では見取りを働かせ、必要に応じて作戦を練り直し、最後は「次はもっとこうできる」という振り返りにつなげる。この一連の流れそのものが探究的な学びであり、今回の校外学習の意味でもあります。

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教室で身につけた"正解"が、駅のホームやバス停の列で出題をし直してくる。そのとき、どんな行動ができたのか――2年生のみなさんが現場で力を発揮しようとした姿が想像されます。計画を立て、マナーを守って行動し、予定外のことには落ち着いて向き合い、最後に自分たちの行動を振り返る。こうした経験によって、学校での学びを社会の場面でも使えるようになり、情報を集める力・話し合う力・決める力を伸ばすことができます。公共の場でのふるまいは思いやりを形にすること、予想外への対応は頭の切り替えの練習、先生がそばにいない時間は自分で考えて動けるかを確かめる時間――この「考える→やってみる→見直す」を重ねることこそが、フィールドワークの大事なポイントです。

各クラスの班が、自分たちの興味に基づいてオリジナルのコースを作るところから勝負が始まりました。「このルート、本当に行けるのかな...?」と目を輝かせる班もあれば、「なんとかなるっしょ」と妙な自信をのぞかせる班もあったと聞き、すでに社会に踏み出す一歩が始まっていたんだなあと感じます。

チェックポイントの天王寺動物園をめざして電車に揺られ、乗り換えで慌ただしく動き、あるいは「こっちや!」と言いながら迷う場面もきっとあったでしょう。そうした姿を想像すると、まだ幼い部分と頼もしさが同居している2年生らしさが目に浮かび、思わず微笑んでしまいます。

学校という守られた空間とは違い、社会はときに予告なしに"イレギュラー"を差し込んできます。だからこそ今回の校外学習では、予想外の出来事にどう向き合うか、公共の場でどう行動するか、そして「先生がいない=何をしてもいい」では決してないということ。この三つを特に大切にしようという意図が、しおりの中にも込められていました。良かった点とあわせて課題も自覚し、修学旅行へ向けてどう改善していくか――このプロセスこそが今回の学びの核心です。

解散のとき、ホッとした表情と達成感の混ざった2年生の姿が目に浮かびます。今日の経験を通して、きっとまた一歩大人に近づいたのだと思うと、胸がじんと温かくなります。2年生のみなさん、そして先生方、本当にお疲れ様でした。今回の経験が、これからの学校生活、そして社会で生きる力につながっていくことを願っています。

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なお、今年はフォトコンテストもあるとのことですので、ブログでの画像紹介は最小限にしておきますね。

                                        校長 大江健規

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