3月6日(金)
ひまわり学級のみなさんによる「SHOP HIMAWARI」と「喫茶・向日葵畑」が、本日限りの開店しました。
自立活動の学習の一環として取り組まれた活動ですが、その完成度は"学び"の枠を超え、 まるで小さな商店街のようでした。
「SHOP HIMAWARI」には、メモ帳、マグネット、手芸作品、園芸の苗や観葉植物など、つくり手である生徒のみなさんの個性が光る品々が並びます。
予約制の商品、オークション形式、さらには「まず苗を販売し、育てた後に観葉植物が届く」という物語性のある仕組みまで。
つくる・売る・届けるをどう結び付けるか、生徒のみなさんが真剣に考え抜いた工夫の数々が印象的でした。

続いて向かったのは「喫茶・向日葵畑」。
入口で迎えてくれたのは、Canvaで制作された上品なメニュー表。
必要な情報がすっと目に入り、学校とは思えない完成度です。
店内ではリラックスミュージックが流れ、手挽きコーヒーの音が静かに響きます。
その雰囲気はまるで、パリのシャンゼリゼ通りのカフェで過ごしているかのようでした (行ったことはありませんが、気持ちだけは確かに...笑)

運ばれてきたコーヒーは、豆の香りがふわりと広がる、やわらかな一杯。
丁寧に挽かれた豆がもつ透明感と、後味の余韻が心地よく続き、思わずこう伝えたくなりました。
「抽出が安定していて、とてもクリア。手挽きの良さがしっかり出ているね。」
そして注目はスイーツです。
ビスケーキもマシュマロも、生徒のみなさんの"手づくり"。
甘さ控えめで素材がひき立つやさしい味わいで、手挽きコーヒーとの相性も抜群。
つくり手の思いがそのまま伝わってくるようでした。



接客もまた素晴らしく、声のトーン、言葉づかい、身のこなしのすべてから、 「お客さまを迎える」ことへの誇りを感じました。
あまりに感動して、つい私は、いつもの一言を口にしてしまいました。
「すいません、バリスタとパティシエを呼んでください。」
気持ちは"呼びつけ"ではなく、直接お礼を伝えたいという想いに他なりません。
今日は小学校の先生方も来店され、
「すごい完成度ですね」
「本当に落ち着く空間」
と目を丸くされていました。
生徒のみなさんの努力と工夫が、お客さまの心へ確かに届いていた証です。
商品の制作、販売、接客、会計、そして振り返りまで。
ひまわり学級のみなさんは、一つひとつの工程を自分たちの"仕事"として誇りを持って取り組んでいました。
これこそが、社会とつながる"本物の学び"だと感じます。
閉店時間が近づくと、職員室への訪問販売も行っていました。売り切るつもりだねぇ。
今日、教室には小さな街が生まれていました。
その真ん中で、ひまわりの花のようにまっすぐな社会につながる成長が、静かに、 しかし確かな力をもって咲いていました。
校長 大江健規
