1月29日(木)
1年生が、今年度の大きな学びの場として神戸・三宮での班別研修に出かけました。
先生方は、校外学習の行き先を考えるにあたり、阪神・淡路大震災という災害をリアルに感じられる場所をあえて選ばれました。地域のみなさまのご協力のもと取り組んだ防災学習とつながる、深い意味をもった選択です。
それだけでなく、公共の場でのルールやマナー、役割分担や責任・協力の姿勢、そして異文化への理解を、机上ではなく "実際の街の中で" 身につけてほしいという願いが込められており、「遠足」ではなく「研修」と名付けているのも、まさにそのためです。
ただ、計画段階で立てた時間や地図だけでは見えてこない学びが、この一日にはたくさんありました。実際に歩いてみると坂道の傾斜や道幅の細さを感じたり、思ったより人が多くて列が乱れそうになったり、海から吹く風が冷たかったり、南京町に漂う食べ物の香りに気を取られたりと、現地に身を置いて初めてわかる "リアル" が次々と押し寄せます。地図の上ではわずかな距離に見えても、班のペースで歩くと想像以上に時間がかかることもあり、逆に「あれ?もう着いた?」という意外な近さもあります。
こうした気候や景色、におい、音、雰囲気といった五感からの情報は、計画書には書き込むことができないたぐいの学びであり、まさに研修でしか得られない経験でした。
班ごとに組まれた行程には、神戸市役所、南京町、東遊園地、生田神社、北野異人館街、三宮駅周辺などが選ばれ、神戸らしい景色や文化に触れながら、多様性や街の歴史を肌で感じ取る姿が印象的でした。軽食のためのお店選びも、時間に合わせて動くのも、すべて自分たちの判断。「もう少し急ごう!」「ここで写真撮ろうよ」という声が飛び交い、研修の真剣さと同時に、自然と笑顔がこぼれる柔らかな場面もたくさんありました。
スローガン「まなぶ」のとおり、どの班も一日を通して学び続ける姿勢を崩さず、全員が無事に南千里駅に帰着しました。この無事の帰着こそ、一人ひとりが仲間と協力し、責任をもって行動した成果にほかなりません。
今回の班別研修は終わりではなく、これからの学校生活を豊かにしていく学びの始まりです。自分たちで考え、計画し、行動する楽しさや、現地で得た五感の気づきを通して広がった視野、仲間とともに挑戦する価値を胸に、1年生のみなさんがさらに成長してくれることを期待しています。よくがんばりました。
校長 大江健規
