1年生がローテーション道徳(担任するクラス以外での授業)に取り組んでいます。
道徳については、何度かブログでも紹介していますが、各学年様々な工夫をして取り組んでいます。
道徳は以前は教科ではありませんでしたが、いじめ問題などを発端として教科化への方向が示され、
変化の激しい社会の中で、様々な課題に対応し生きていく中で、「多様な価値観の
存在を意識しつつ、自ら感じ、考え、他者と対話し協働しながら、よりよい方向を目指す
資質・能力」を備えることに道徳教育は大きな役割を果たすと考えられています。
道徳は「特別の教科 道徳」として、小学校では平成30年度から、中学校では平成31年度
から教科化されました。そのため、検定をとおった教科書を使用しています。
中学校では教科化から今年で3年目を迎えることとなります。
現在の中学校1年生は、小学校4年生から「特別の教科 道徳」の教科を受けてきたことになります。

1-1「学習机」・・「人と関わるときに大切な礼儀の心とはどんなものだろう」
子供たちが話に入っていきやすいように、学習机について、いろいろな
先生にリサーチしていました。

ホワイトボードにはたくさんの意見が書かれていました。

1-2「いちばん高い値段の絵」・・「友達とはどんな存在なのだろう」
スライドで整理をしながら、問いかけていきます。

ワークシートも書き進むにしたがって、うーんと考えながら
書く場面が多くなります。

1-3「魚の涙」・・「いじめが起こらない社会をつくるために大切なことは何だろう」
あの、「さかなクン」が書いた文です。「魚の世界にもいじめがある・・・」で
はじまっています。

ワークシートはたいていA4サイズ一枚ぐらいです。そこに
いろいろ考えながら、話し合いながら書きこんでいきます。

1-4「『ソーセージ』の悲しい最後」・・「人と自然がよりよい関係を築くためにはどんな考えが必要だろう」
知床のヒグマの話です。わかりやすく写真や動画を用いています。

動画を見ます、というと子供たちは、さーっとカーテンを引いて、
あっという間に映画館のようになりました。

1-5「銀色のシャープペンシル」・・「心の弱さを乗り越えされるものとは何だろう」
ミライシードのオクリンクを使って、意見を共有していました。

先生からカードが送られ、そこに書き込んでいきます。

1-6「裏庭での出来事」・・「自分の行動に責任をもつとはどういうことだろう」
先生の問いかけに積極的に発言します。

その発言をひろって、別の生徒が発言をしていたり、発言しやすい雰囲気がありました。

どのクラスでも、子供たちは真摯に教材に向き合い、意見を出していました。
答えが一つではない道徳的な課題を一人ひとりの生徒が自分自身の問題と
捉え、向き合う「考える道徳」「議論する道徳」が大切だとされているところです。