2025年1月アーカイブ

1月30日(木)

今日は午後から、3年生公民の授業の一環で、プレゼンテーション発表会が行われました。

市民自治の学習のまとめとして、3年生が個々で「吹田市を地域魅力度ランキング大阪1位に

するためには?」をテーマに、これまで学んできたことをベースとして、自分なりの提案を

プレゼンテーションするという内容です。「予算」や「条例」、「ふるさと納税」「地域おこし」

などを切り口に、パワーポイントを作成して、クラス内で発表会を行ってきました。

今日は、その集大成として、選ばれし4チームが『リアルな大人』へ提案をしました。

吹田市役所から企画財政室、シティープロモーション室の方々、そして青年会議所から弁護士の方

本校の学校評議員にご協力をいただき、パネリストとしてそれぞれのプレゼンテーションへの

助言や高評をしていただきました。また、保護者や地域の方々も多数、参観に来られました。

さずが選ばれたチームだけあって、中3生とは思えない素晴らしいプレゼンテーションで、

見ていたみなさんは驚きの表情でしたが、パネリストは『リアルな大人』のみなさまです。

優しい言葉を選んでくれていますが、それぞれの分野から、的確な指摘が入りました。

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実は、今日は取材が入っていて、この詳しい模様については、3/14、3/21に「スイチューブ」にて

発信していただけるようです。また、ケーブルテレビでもニュースとして2/8~2/14に取り上げて

いただけるとのこと、みなさま是非、チェックしてください。

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今回、社会科担当の先生が3年生に投げかけた課題設定、中学校のプレゼンテーションの授業

としては、理想形だと私は思います。調べたことを「コピーアンドペースト」で発表するのは簡単

です。そこに『リアルな大人への提案』という要素が入ることで、根拠に基づき、自分というフィルター

を通して、自分の言葉での表現することが求められます。

でなければ、見透かされてしまうし、質問や指摘には対応できません。

実際、選ばれた5チームの中には、「大学の研究論文」や「裁判の判例」にまで資料を求めて

裏付けをとっているチームもありました。

それでもなお、『リアルな大人』からは、様々な角度からの指摘や逆提案がありました。

パネリストのみなさまも、発表者のみなさんに、経験や専門性をフルに使って向き合ってくれているように

思いました。素晴らしい光景でした!

逆にいうと、3年生のみなさんが、プロを本気にさせたと言ってもいいのではないでしょうか。

そして、3年生のみなさんにとって最も大切なことは、この授業をとおして、

「今の自分には、まだ足りない部分がある」と気づくことです。

そこから、さらに、「今、自分にできることは何なのか?」と考えることが、この授業のゴールとなり

ます。

3年生にとって、今回の課題は、これまでの自分、これからの自分を考えるうえでの、非常に重要な

授業内容だったと、私は感じました。

3年生のみなさんと先生方が時間をかけて作りあげた、素晴らしい授業でした!   校長 大江健規

【トピックス】新入生保護者説明会

1月29日(水)

本日、午後3時より、令和7年度に本校入学予定の保護者のみなさまを対象とした

入学説明会を実施いたしました。

本当に寒い中でしたが、長時間お疲れ様でございました。

お越しいただきありがとうございました。

冒頭、お伝えさせていただきましたが、どうかお子様が入学されるまでに、ホームページ内の

「お知らせ」また「校長ブログ」に目を通していただければ幸いです。

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職員一同、万全に準備をし、ご入学をお待ちしております。         校長 大江健規

【トピックス】1年生 国際理解の授業

1月29日(水)

4限目 1年生で国際理解の授業が実施されました。2名のゲストティーチャーがお越しになり、

ゲストティーチャーのお一人が、出身地であるアフリカのブルンジという国について、

気候や食事など、様々なお話をしてくれました。

一方的な講演ではなく、コーディネート役のもう一人のゲストティーチャーと掛け合いをしながら、

時に生徒のみなさんにも意見を聞いたりと、非常に対話的で新鮮な授業でした。

1年生のみなさんも、質問に対して、活発に発言していて、とても素敵な時間となりました。

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私たちが住んでいる日本だけではなく、他の国々の方々がどんな暮らしをしているのか、どんな

考え方や習慣があるのかを知ることで、様々な文化を尊重する姿勢を身につけ、

相互理解につながればと思います。                   校長 大江健規

【トピックス】先生たちも学び、成長します

1月23日(木)

今日の午後は、佐井寺中学校ブロック小中合同研修会が実施され、三校の先生たちが交流活動館に

集って「特別の教科 道徳」について学びました。

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平成31年度に、学習指導要領改正により、道徳が教科化されました。5年ほど時間が経過していますし、

若い先生も増えましたので、もう一度、学習指導要領の内容を確認し整理する時間をつくりました。

改正学習指導要領にも携わった大学の先生にお越しいただき、熱い講義を受けました。

1月24日(金)

3年生のみなさん、学年末テストお疲れさまでした。1・2年生も昨日と今日は午前中授業と

なっていますので、少しゆったり過ごせるのではないでしょうか。

午後、昨日に引き続き、本校の先生対象で自主研修が行われました。

内容は、特別支援です。支援学級担任の先生が、「支援教育で大切にしたいこと」

というテーマで、これまでの経験や相手に寄り添うこと、受け止めることについて

文献も交えながら講義をしてくれました。臨床心理の視点から「生存本能から人の脳は適切でない行動に

注目してしまう」こと、そして「注目された行動は増えやすい」という行動原理についてのお話も

が印象に残っていて、意識して「いい出来事」に目を向ける必要があること、実践しようと

思いました。講師を引き受けていただいた先生、ありがとうございました。

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                                      校長 大江健規

【トピックス】3年生 最後の定期テスト

1月23日(木)

今日から2日間、3年生学年末テストが実施されています。

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3年生にとっては、中学校生活最後の定期テストになります。12月頃から「最後の・・・」

が多くなってきている3年生。朝に校門に立ってあいさつをしたり、授業中の様子を見に行ったり

していても、少しセンチメンタルになってしまいます。これから入試の季節が本番を迎え、2月には

面接練習も実施します。

入試時期が早い人には、すでに個別に面接練習をした人もいますね。3年間の中学校生活のふりかえり、

そして次の進路への決意、しっかり自分の言葉で伝えることができていました。

3年生のみなさん、テストも含め、希望進路の実現に向けて、後悔を残さないように、

精一杯がんばってください!

令和7年スタートのプレイリストに入っている歌の歌詞の一節を3年生にエールとして贈ります。

♪いつまでも変わらないその笑顔が輝くように あなたの明日が晴れ渡るように

 ずっと祈り続けているよ 手探りでいい ゆっくりと幸せに歩いていける 

                        どんなときも 愛に抱かれて♪

                                  校長 大江健規

【トピックス】生涯を通じて活かされる学び②

1月22日(水)

6時間目 1年生おいて、地域教育協議会のみなさま、市役所の危機管理室の方々の協力のもと

「防災学習」が実施されました。体育館で行われましたが、地域のみなさんがたくさん来てくださり

入念に準備をしてくださったうえでの授業ということで、大変ありがたかったです。感謝です。

途中、体育館内でクラスごとに分かれて活動をしたのですが、その際も、地域のみなさんが

補助に入っていただき、本当にお世話になりました。

子どもたちのために、地域と学校が協働して作った初めての試みでしたが、素晴らしいものとなりました。

何といっても、地域のみなさんの佐井寺中生を見つめる目が、とても温かかったです。

生徒のみなさんも、その温かさに包まれて、伸びやかに活動をしていました。いい表情でした。

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今日は、新聞紙を使ったクッションづくりやワンタッチで組みあがるパーテーション、簡易トイレ

などの体験をしました。50分間という時間では少し短く感じましたが、この体験をするということ、

目の前で実物を見るということ、触ってみる、使ってみる、こういう活動の一つひとつが、

災害発生時にとっさに思い出されるスイッチになり、「使おう」「作ろう」という行動に

つながるはずだと、確信できる授業でした。

地域のみなさんからは「災害時、中学生の君たちがこの地域の要になる」という期待を込めた

言葉がありました。できるだけ多くの場面を想定し、「考えてもみなかった」という想定外を

減らすように、日頃から意識を高め、備えを万全にしていきましょう。

地域のみなさん、危機管理室のみなさん、今日は本当にありがとうございました。

                                   校長 大江健規

【トピックス】生涯を通じて活かされる学び①

1月22日(水)

3時間目、2年生技術科で校内公開授業が実施され、年間を通じて本校の授業づくりに指導助言を

お願いしている大学の先生もお越しいただき、たくさんの先生方が参観しました。

内容は、ICT端末を使い、表計算に使われるアプリケーションを活用して早く正しく統計処理を

するというものでした。このアプリケーションは仕事でもよく使われるもので、先生たちも

必ずといっていいほど使っています。大人になっても役立つものです。

実は、この授業のキーワードは先生が一番初めにぼそっとつぶやいた「関数」という

言葉だったのですが、生徒のみなさんは、気づきましたか。

「ひとまずやってみよう」精神と言いますか、2年生のみなさんのチャレンジ精神は

素晴らしく旺盛で、特にヒントをもらうわけでもなく、早々に課題を解決してしまい、どんどん作業を

進めていきます。途中からグループ学習となりましたので、互いに情報交換しながら、さらに

スピードアップし、処理する数量の多い課題にも挑戦していました。非常に頼もしい姿です。

大人ではなかなか見つけられない機能も発見している生徒もいて、適応力の高さを感じました。

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例えば、電化製品を買ったとき、みなさんは説明書を細かく読みますか?

説明書を読まずに、とりあえず使ってみて、そのうち使えるようになるという経験、

誰しもあるのではないでしょうか。日常生活を送るうえでは、それでもまったく問題はない場合も

多いかもしれません。炊飯器は白米が炊ければいいですし、洗濯機は衣服の汚れがとれればいい。

しかし、より豊かに生活するには、より便利に活用するにはと、文明進化の恩恵を目いっぱい受けようと

思えば、説明書をしっかり読んで、使える機能をフルに活用しようと試みることも大切なことだと

思います。(私はもう、小さな字が読みづらくなってきたので、大変ですが・・・・)

今回の学習課題は、別にアプリケーションを使わなくても、暗算や筆算ができれば必ず解決できる

ものです。しかし、このアプリケーションを使うことで計算に手こずらないし便利だな・・・・

欲を言うならば、佐井寺中生のみなさんには、ここで、学びを止めて欲しくなかったと感じました。

3学期始業式での私からの提案『深く考える』を思い出して欲しい。

「どんな仕組みになってるのか?」「もっと速く、便利な方法はないのか?」「他の機能は?」

まで深く考えて、このアプリケーションの機能をフルに活用するというところまで、気づきを

深めることができるのではと思いました。

そのためのキーワードこそが「関数」だったのではないでしょうか。

『深く考える』 佐井寺中のみなさんには、これまでより一段高い期待が向けられています。

【トピックス】佐井寺中生の素敵な姿

1月18日(土)

千里市民センターで「中学生の主張大会」が開催され、本校からは、生徒会執行部副会長が

代表としてスピーチに挑みました。市内全中学校から1名ずつ代表が参加しており、教育長をはじめとする

来賓の方々や保護者、教員もたくさんいるかな、緊張もしたとは思いますが、堂々とした主張でした。

執行部役員として、こういう機会をどんどん積んでいって、ぜひ校内でもスピーチに挑戦して欲しいと

期待しています。副会長、そして生徒会担当の先生、お疲れ様でした。

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1月20日(月)

2年生で実施された「デジタルシティズンシップ」に関する授業に、吹田市教育センターから

指導主事が視察に見えられました。私は授業を参観することができなかったのですが、

各クラス、内容は「ネットいじめに立ち向かう」というものでした。題材は同じですが、

授業担当の先生がそれぞれの切り口で展開をしており、指導主事からお褒めの言葉をいただいたとの

報告を受けました。2年生のみなさん、この授業で学んだもことを活かし、もし実際の場面に

遭遇したとき、どう行動すべきか意識しておきましょう。

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1月21日(火)

放課後、フラッと職員室前の廊下に出ると、遠くに温かい色の蛍光灯が光っているのが見えました。

職員室前の学習スペースに、事務職さんと校務員さんが設置してくれた勉強用のスタンドライト

をつけて、3年生が自習をしている光景でした。

廊下は寒いのですが、そこだけ凄く温かい空気が漂っていて、じゃましてはいけないと思いながらも、

あまりにも素敵な光景だったので、「写真撮っていいかな?」と声をかけてしまいました。

職員室前がもっともっと学びと癒しの空間になればと思いますので、佐井寺中のみなさん、

どんどん活用してくださいね。        

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【トピックス】吹田市一斉合同防災訓練

1月19日(日)

今日は、吹田市内全域、市役所をはじめ、地域諸団体、自治会、そして市立学校も含めた

合同防災訓練が実施されました。

休日に震度6強の地震が起きた想定で、私も地震発生を想定し、自宅から学校へ行き、

施設などの状況を確認の後、教育委員会との連絡訓練を行いました。

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また、同日、本校男子バスケ部は、地区大会を勝ち抜き、大阪府大会へ出場

本校が試合会場となり、今日が初戦でした。結果はどうだったのでしょうか。

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そして、1/17~メイシアターでは、吹田市中学生美術展が開催されています。

私は昨日、会場を訪れました。どの学校も課題設定がユニークで、作品もバラエティに富んでいて

どれだけの時間でも見ていられる展覧会でした。1/21まで開催されているようなので、ぜひみなさんも

行ってみてください。なかでも佐井寺中生の作品、とても目立っていました!

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                                校長 大江 健規

【トピックス】心肺蘇生法・AED講習会(2年生)

1月17日(金)

午後、消防署のみなさんにご協力をいただき、2年生が心肺蘇生法とAEDの講習を受講しました。

5時間目は、救命救急の基本的な知識や流れ、機器の使用方法などについて学び、6時間目は、

グループをつくって、人形を使って様々な場面を想定してのシミュレーション実習をしました。

2年生のみなさんは、最初の声かけから、胸部圧迫、AEDの作動まで、積極的かつ流れるように

取り組んでいました。いつ何時、「まさか」の場面に遭遇するかわかりません。そのときは、

今日の授業を活かし、まず勇気をもって歩み出ること、そして、救急車が到着するまでの間、

協働できる仲間を探すことだと感じました。消防署のみなさん、お忙しいなか、ありがとうございました。

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今日は、阪神淡路大震災から30年目。新聞など各種メディアでもこの話題が報道されています。

この授業を通して、あらためて「命について考える」機会として欲しいと思いました。

そして、生徒のみなさんには、震災発生から復興までを知っている身近な大人の方から、ぜひお話を聞いて

欲しいと思います。それぞれのご経験があるはずです。

30年前、私はまだ大学生でした。親に甘えて、大学近くで1年間だけ下宿生活をさせてもらっていたとき

で、夜更かしをしてしまって、まだ熟睡していた早朝のことでした。

何の予兆もなく、部屋の床が抜けたのかと感じるほどの縦揺れ、そして抗うことができない横揺れ

に襲われました。まったく何も出来なかったことを覚えています。揺れがおさまり、部屋を見わたすと、

本・食器や調理器具、カセットテープ類など、棚に乗せていたものが全て床に散乱していました。

当時、「地震が多いのは関東地方」という程度の知識しかなかったので、心の底から「まさか」の

出来事でした。太ももの上には、ビデオデッキが落ちてきていて驚いたのですが、分厚い布団で寝て

いたので、クッションになって大ケガにはなりませんでした。

下宿場所は、震源からかなり離れた大阪と奈良の境目でしたので、窓を開けて外を見ても大きな被害の

様子はありませんでした。「大きな地震だったな」と部屋を片づけ、もう一度、布団に入りました。

今、当時の自分を振り返ると、なんという意識の低さかと情けなくなります。

震源はどこなのか、本当に部屋の中にいてもいいのか、避難の情報は、余震はないのか、

そして何より実家の家族は大丈夫なのか、思いをはせることはたくさんあったはずなのに、

何ひとつ動かなかった自分が30年前に存在していました。

再び目が覚めて、テレビをつけたとき、とんでもない衝撃の映像が目に飛び込んできました。慌てて実家に

電話をしますが不通。友人も含め、もう誰にも連絡が通じない状況。とにかく着替えて大学に行きましたが

道路は渋滞、なんとか大学に到着しましたが、ほとんど人はおらず、掲示板には「休講」の張り紙

空には何機ものヘリコプター。やはり家族が気になり、最寄り駅まで行くのですが、待てども電車は

到着しません。テレビの特別番組で報道される被害は大きくなる一方。「たいへんなことが起きた」

心が不安と恐怖、そして孤立感で満たされていくのが、目に見えるかのように自覚できました。

夜になり、公衆電話は比較的つながるということを聞き、大学から実家に電話をしました。

実家の家族は、ちょうど妹が修学旅行に出発する朝だったこともあり、早朝から起きて準備をしていた

時の出来事だったので、火の始末をし、家族全員で外に避難した。家屋には問題はないが、

古いブロック塀は崩れ、庭に亀裂が走っているということでした。ひとまず、家族の無事は確認できました

が、電車が動いていないため実家に帰ることができません。道路は渋滞しており、高速道路の入口も閉鎖

されている状況で、ただただ、公衆電話から何度も何度も実家へ電話をしました。

何の備えもない自分、何もできない自分、何をすればいいのか分からない無力な自分、そして

心のつながりを寸断されたときの強烈な恐怖と孤立感、30年経った今もしっかり胸に刺さっています。

これが私の経験です。後日、神戸に住んでいた友人や先輩からも話を聞きましたが、私の経験とは、

まったく比較にならない、別次元の壮絶な内容でした。

幼い頃から、遠く離れて暮らしていた祖父母が、地震や台風のニュースがあるたびに、必ず電話をかけて

きてくれ、「家族みんな大丈夫か」と声をかけてくれました。そのたびに私は、「おおげさやなぁ」

「心配性やなぁ」と、その気持ちを軽んじた返事をしていたと思います。祖父母には、日本に大被害を

もたらした伊勢湾台風やチリ地震津波の経験があり、何度も繰り返し体験談を聞かされたものでした。

今は2人とも亡くなってしまって、その声が私に届くことはなくなってしまいましたが、

祖父母は、「大丈夫か」という言葉で、家族の無事を確認すると同時に、「何が起こるか分からないぞ」

「きちんと備えはしているか」「災害の歴史を忘れてはいけないぞ」と常々投げかけ、忠告をしてく

れていたのだと思います。災害の記録と記憶を語り継ぐこと、これも重要な防災の手立てだと

阪神大震災30年目を迎えた今日、あらためてそう思います。

1月19日には吹田市内で一斉に合同防災訓練が実施されます。1月22日には、地域教育協議会と

共催で「防災教室」を1年生で、2月に入れば全学年と先生たちで避難訓練も計画しています。

ひとつひとつの機会を大切にし、防災について考える、そして災害へ備える、学校全体で意識を向上させて

いきたいと考えています。                       校長 大江 健規

【トピックス】テストを超えろ

1月9日(木)

今日は、1・2年生はチャレンジテスト、3年生は実力テスト実施日でした。

本校は、ペンを走らせる音しか聞こえてこないほど、静かな時間が流れていきました。

3年生でチャレンジテストを実施した際にもブログに書きましたが、チャレンジテストの目的は、

「生徒のみなさん、一人一ひとりが、自らの学習到達状況を正しく把握することにより、自らの

学力に目標を持ち、また、その向上への意欲を高める」ことです。

そして、3年生は、今回が中学校生活最後の実力テストです。

テストは実施日までの努力も当然大切ですが、テスト後のふりかえりも重要だと思います。

「受けっぱなし」にならないよう、心がけましょう。

年末年始用のプレイリストに入っている歌の歌詞の一節をエールとして贈ります。

『超えろ、昨日の努力を。超えろ、誰かの予想を。心が望む未来以外、君は欲しくないはず。』

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【トピックス】3学期スタート ~始業式~

1月8日(水)

みなさま 新年あけましておめでとうございます。本年も引き続き、本校の教育活動にご理解

ご協力をお願いいたします。

私は、冬季休業中、とても穏やかに過ごすことができました。とりわけ、お正月の3日間は、

近年ではなかったほどの見事な快晴が続き、令和7年が輝く光の中でのスタートとなったことで、

佐井寺中生や先生方のさらなる活躍を確信しています。

さて、今日は、始業式を行いました。佐井寺中生のみなさんは、しっかり服装を整え、始業の

チャイムが鳴るまでに整列を終えて、静かに始まりを待っていました。

特に先生が大きな声で指示しているわけでもなく、代議員が「並んで!」と声をかけて

いるわけでもありません。個々が周囲に気配りをし、自分がすべきことを自覚している証です。

いつも思いますが、これは素晴らしいことです! 始業式では、私と生徒指導主事の先生が、お話を

しましたが、聴く姿勢も素晴らしいです! 話し手からすると、とても話がしやすいです。

「聴」という漢字には「心」が入っています。姿勢や視線、うなずき、リアクション、

佐井寺中のみなさんの温かい心が、この始業式の雰囲気に表されていると、いつも感動します。

非常に晴れ晴れとした3学期のスタートです。

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お話の内容については、学校だよりやスライドを参照してください。

ご家庭でも、3学期スタートの様子について、ぜひ対話をしてみてください。

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そして、3年生は、いよいよ希望進路の実現に向けた日々が始まりますね。

同じ年度に生まれ、同じ地域でともに育ってきた仲間。「幼なじみ」と言ったりしますが、

地球規模で考えると、この出会いの確率はどれほどか。もはや「運命」という言葉でしか、

私は表現することができません。

幼なじみとの残り2カ月少しの佐井寺中での日々、充実したものになることを願っています。

佐井寺中生や先生方の日々の活躍の様子は、引き続き3学期も「校長ブログ」で発信していきます。

閲覧数が増えて、佐井寺中の素敵な様子を多くの人に知っていただきたいと考えてますので、

ご覧になられている方は、どんどん宣伝していただければ幸いです。

あらためまして、本年もよろしくお願いいたします。          校長 大江健規

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