1月22日(水)
3時間目、2年生技術科で校内公開授業が実施され、年間を通じて本校の授業づくりに指導助言を
お願いしている大学の先生もお越しいただき、たくさんの先生方が参観しました。
内容は、ICT端末を使い、表計算に使われるアプリケーションを活用して早く正しく統計処理を
するというものでした。このアプリケーションは仕事でもよく使われるもので、先生たちも
必ずといっていいほど使っています。大人になっても役立つものです。
実は、この授業のキーワードは先生が一番初めにぼそっとつぶやいた「関数」という
言葉だったのですが、生徒のみなさんは、気づきましたか。
「ひとまずやってみよう」精神と言いますか、2年生のみなさんのチャレンジ精神は
素晴らしく旺盛で、特にヒントをもらうわけでもなく、早々に課題を解決してしまい、どんどん作業を
進めていきます。途中からグループ学習となりましたので、互いに情報交換しながら、さらに
スピードアップし、処理する数量の多い課題にも挑戦していました。非常に頼もしい姿です。
大人ではなかなか見つけられない機能も発見している生徒もいて、適応力の高さを感じました。
例えば、電化製品を買ったとき、みなさんは説明書を細かく読みますか?
説明書を読まずに、とりあえず使ってみて、そのうち使えるようになるという経験、
誰しもあるのではないでしょうか。日常生活を送るうえでは、それでもまったく問題はない場合も
多いかもしれません。炊飯器は白米が炊ければいいですし、洗濯機は衣服の汚れがとれればいい。
しかし、より豊かに生活するには、より便利に活用するにはと、文明進化の恩恵を目いっぱい受けようと
思えば、説明書をしっかり読んで、使える機能をフルに活用しようと試みることも大切なことだと
思います。(私はもう、小さな字が読みづらくなってきたので、大変ですが・・・・)
今回の学習課題は、別にアプリケーションを使わなくても、暗算や筆算ができれば必ず解決できる
ものです。しかし、このアプリケーションを使うことで計算に手こずらないし便利だな・・・・
欲を言うならば、佐井寺中生のみなさんには、ここで、学びを止めて欲しくなかったと感じました。
3学期始業式での私からの提案『深く考える』を思い出して欲しい。
「どんな仕組みになってるのか?」「もっと速く、便利な方法はないのか?」「他の機能は?」
まで深く考えて、このアプリケーションの機能をフルに活用するというところまで、気づきを
深めることができるのではと思いました。
そのためのキーワードこそが「関数」だったのではないでしょうか。
『深く考える』 佐井寺中のみなさんには、これまでより一段高い期待が向けられています。