6年生 被爆体験伝承者 山口さんのお話

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先週金曜日、広島平和記念資料館から『被爆体験伝承者』である山口さんが

本校にお越しいただき、被爆体験者から聞き取られたお話を6年生にしていただきました。

山口さんは、『被爆体験者』ではありません。

被爆体験をした方(お父さんもだそうです)から体験談を聞き取り、

それを分かりやすくまとめ、伝える練習を繰り返して、

広島市に『被爆体験伝承者』と認定されたそうです。

お仕事をしながら3年間もかけて資格を取られたということからも、

山口さんの熱い思いが伝わってきます。

パワーポイントを使って、広島に原爆が落とされたいきさつ、原爆による被害の種類、

父親が見た広島の状況、11才で原爆孤児になった川本さんの体験について

お話しいただきました。

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6年生は、大けがをした人の写真に目を覆いながらも、原爆の恐ろしさや、

被爆による社会的差別を受けてきた方々の苦しみなどをしっかりと学んでいました。

最後に、山口さんは、広島の小学生が祖母につぶやいた

「どうしてあの時、戦争したら駄目って言わんかったん?」

という言葉の重さについて話されました。

終了後に3人の児童が山口さんのもとへ駆け寄り、

お話の中で疑問に感じたことを質問していました。

山口さんは、その熱心さを喜んでおられました。

修学旅行に向けた平和学習が始まったところですが、今回のお話が、

今後の学習や修学旅行への気持ちを高める良い機会になったのではないかと思います。

修学旅行当日には、平和公園の碑巡りのガイドとして、

また山口さんにお世話になる予定です。

以下は、6年生の感想文から抜粋したものです。

★今回、山口さんに来てもらい、原爆について話してもらってよかったと思います。悲しく残確な話がたくさんありましたが、その経験を生かして今後役立てることができれば、平和な世の中は実現すると思います。

★実際に原爆の被害にあった人たちにとって、話すのも思い出してつらいはずなのに、絶対に忘れてはいけない出来事だからこそ、山口さんは聞き取って、語り継いでくれているので、山口さんが言っていた、「過去は変えられないけど未来は変えられる」という言葉を大切に忘れないようにしたいです。

★私は山口さんの話を聞いて、日本であった戦争を、「昔のこと」で済ませてはいけないなと改めて感じました。朝に急に爆弾が降って来て家族がみんないなくなってしまう...というのはどれだけ悲しいことか。どれだけ考えても想像ができませんでした。

★修学旅行で広島に行ったときには、「この歩いている道の下には亡くなられた方のお骨があるかもしれない」「この600m上空でたくさんの人の命を奪った原爆が爆発したんだ」など、たくさんのことを感じながら勉強してきたいと思います。

★おなかいっぱいご飯を食べられず、早く起きて働いて寝るだけの毎日。私だったら、こんな生活はたえられないです。お腹いっぱいご飯を食べられ、勉強するのをいやがったり、友達関係に悩んだりしている今の生活は、本当に幸せなんだなと、すごく身にしみました。

★私は、最初、平和記念公園は原爆の被害にあった人たちのためのものだと思っていたけれど、今日の話を聞いて、もっとたくさんの人の苦しみや悲しみなどいろいろな気持ちが詰まっていることが分かり、とても大切なものだと思いました。

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このページは、ウェブ管理者が2021年10月12日 20:07に書いた記事です。

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