ノーベル化学賞を今年受賞された吉野彰さんのメッセージが吹田市教育委員会から額に入れられて届きました。
大切に飾らせていただきます。ありがとうございます。
メッセージは次の通りです。
吹田市の子供たちへのメッセージ
私から皆さんへのメッセージは、まず自分で将来の目標をしっかり決めてほしいです。後は、それに向かって一生懸命、一生懸命、努力してください。目標がしっかりしていますと、途中でいろいろ苦しいときがあっても、必ず目標は実現しますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
私は吹田市で生まれて、吹田市で育ちました。私の子供の頃の千里山というのは、竹藪があったりして、のどかな町でした。そこで、トンボ採りとか、セミ採りとか、そんなことで遊びまわっていたことを覚えております。
今から考えますと、例えば、トンボというのは、各池になわばりを持っているらしいのですが、他のトンボがくると必ず追い返すわけです。池を見ていると、ぐるぐる池の周りをまわって、他のトンボを、追い返します。これはひとつの自然の摂理みたいな、トンボならトンボなりのそういう習性を持っているんだな、というのを感じていました。
そんな風に、好奇心を持って、どまようなことでも「なんでやろう?」という気持ちを持つ、これが好奇心だと思います。子供でも大人でも変わらず、それを持ち続けるというのは、ひとつ大事なことです。
年齢に関係なく、いろいろなことに対して、「なんでこんな風に世の中が変わっていくんだろう」と考えることも好奇心です。こういう動きがあったら多分、5年後、10年後こうなるだろうと、なんとなく未来が見えてくると思います。それも好奇心だと思います。
大人も年齢には関係なく、自分が過去に経験したことをいろいろ思い出しながら、多くのことに好奇心を持っていると、おそらく、未来が見えてきます。
吹田の子供たちの今後に期待しています。みなさん目標と好奇心を持って頑張ってください。
令和元年10月19日
吉野 彰
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