3月13日(金)
ご臨席くださった保護者・地域の皆さまに、心より感謝申し上げます。
当日の様子は、列席者としてその場に立ち会った、特命の「青春ドキュメント記者」に、後日、記事にして届けてもらおうと思っています。お楽しみに。 ここからは、私が卒業生に贈ったメッセージ 式辞の一部を掲載いたします。
思い返せば、みなさんが3年生として歩み始めた今年度の始業式、私はあえて挑発的な言葉を投げかけました。「昨年度までの活躍は素晴らしい。しかし、まだ私の想定の範囲内だ。」落ち着いて物事に向き合うみなさんに、もう一歩踏み出してほしい、殻を破ってほしいという願いを込めた言葉でした。学年の先生たちも「ここからだぞ」と背中を押していましたね。
その後の一年間、私は行事のたびにみなさんの姿に感心しながらも、ある言葉だけは胸の内にそっとしまっていました。修学旅行での行動力、文化総合発表会で見せた一体感、体育祭での真剣な眼差し、部活動での粘り強さ、そして日々の学びに向かう深い集中。どれも誇らしい姿でしたが、「想定を超えた」と確信できるその瞬間を、私は静かに待っていたのです。
そして今日、ようやく言えます。
みなさんはこの一年で、私の想定を軽々と超えていきました。揺らがない姿勢で、まっすぐに物事へ向き合いながら、確かな力を積み重ねてきたその歩みに、私は心の底から感嘆しています。
卒業にあたり、どうしても紹介したい曲があります。Mr.Childrenの「彩り」です。私が大学生だった頃から第一線で活躍し続ける、日本を代表するバンドです。
みなさんの日常を見ていると、いつもこの曲のサビの歌詞が浮かびました。誰かを押しのけて前に出るのではなく、困っている仲間がいればそっと手を差し伸べ、行事ではしっかりと役割を果たし、一つひとつの積み重ねを大切にしていくその姿は、数学でいう「微分」のようでした。ほんのわずかな変化の連続が、曲線の形を決めていく。みなさんの学校生活は、まさに"静かな変化"の連続でした。
数学には「積分」という考え方があります。小さな変化を集めると、大きな面積になる。仲間を思う気持ち、穏やかなふるまい、誠実な姿勢。一人ひとりの気持ちの広がりが、この学年の温かな空気をつくり、佐井寺中学校で過ごした3年間という"面積"を形づくってきました。
これからの人生は、まっすぐな直線ではありません。ゆるやかに曲がり、時に揺れながら進む曲線です。その曲線の下には、みなさんの経験や思いが少しずつ広がり、やがて大きな"面積"となって形を成していきます。その広がりこそが、みなさんだけの"彩り"であり、みなさんだけの"人生のグラフ"です。
どうか忘れないでください。自分の小さな行動が、まだ出会っていない誰かの笑顔さえも生み出していくことを。その色は派手ではなくとも、深く、確かに誰かの心に届いていきます。
41期生のみなさん。これから歩む道が、学びと出会いに満ち、しなやかに、そして力強く続いていくことを願っています。
今夜にでも「彩り」ぜひ聴いてみてくださいね。 卒業、おめでとう!!
校長 大江健規


















