9月18日(木)

校長室前が、少し華やかになったと思いませんか?

実は先日、ある2年生が「校長先生、あげます!」と、ハロウィンの飾りをプレゼントしてくれました。これがもう、嬉しくて嬉しくて。
かぼちゃのジャックさん、ゴーストさん、コウモリさんなど、パーツ感満載のラインナップ。見れば見るほど、ハロウィンの世界が広がります。

しかし、ここからが問題です。
この飾りたち、どう使えばいいのか...?
というのも、私の美術的センスには、ちょっと...いや、かなり問題が山積みなのです。

でも、普段から「挑戦」と、みなさんに発信している私が、ここで逃げるわけにはいきません。
再利用の画用紙を引っ張り出し、部品をペタペタ貼り付けて、なんとか作品に仕上げました。

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仕上がりは......そこは何も言わないでください。
ただ、完成した掲示物を見てみると、校長室前がなんだか華やかで、楽しくなった気がします。
いただいた飾り、しっかり活用できました。ありがとうございました。

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さて、そんな華やかになった校長室に、3時間目、大阪府教育センターから指導主事の先生がお越しになりました。10月に予定されている数学科の研究授業に向けて、事前の打ち合わせと授業参観が行われました。授業後には、担当の先生とみっちり1時間、授業づくりについてのアドバイスをいただきました。授業担当の先生も真剣そのもの。日々、授業づくりに励んでいます。

こうした先生方の努力の姿は、あまり紹介する機会がないのですが、佐井寺中のみなさんにも、保護者のみなさまにも、ぜひ知っていただきたくて記事にしました。
授業者の先生、研究授業がんばってください!
先生たちも、毎日学び続けています。「教える」って、実は「学び続けること」なんですよね。

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そして、3階の廊下には、1年生の理科の授業で作成されたまとめレポートが掲示されています。
イラストあり、色彩あり、構成も丁寧で、見ていてとても分かりやすい!

知識をただ覚えるだけでなく、自分の頭で考え、整理し、そして他者に伝えることで、学びが自分の中に定着していくこと。自分の言葉でまとめること、視覚的に工夫して伝えることは、思考力・表現力・判断力を育む大切なプロセスです。
教室の中で育まれているこの力は、まさに未来への準備そのもの。これからの社会を生き抜くための「生きる力」につながっていきます。

...と、ここまで書いてきて、やはり初めに書いたことが、気になってきました。
校長室前のハロウィン掲示物。
せっかく作ってくれた素敵な飾りの数々、うまく配置できたのでしょうか。

いやいや、これも「味」でしょう!

私の美術的センス、もしかしたら...ハロウィンよりもホラーなの...かもしれません。

                                        校長 大江健規

9月17日(水)

今日は、始業式や学校だよりで紹介した「ライオンのパラドックス」について、うれしい報告があります。
なんと、2年生の生徒2人がこの難問に挑戦してくれました!
その解説がとても面白く、深く考えられていたので、ぜひ紹介したいと思います。

まずは、どんなお話だったかというと――森の中で空腹のライオンに出会ってしまった探検家。今にも襲われそうになったそのとき、ライオンは言いました。「助かるチャンスをあげよう。今、俺が考えていることを当ててみろ。もし当てることができれば助けてやろう。」探検家はしばらく考え、「あなたは今、私を食べようとしていますね」と答えます。するとライオンは急に悩み始め、頭を抱えてしまいました。
こうして探検家は無事に助かることができたのです。なぜライオンは頭を抱えてしまったのか――というお話です。ライオンが悪者のように描かれていますが、そういう設定ということでご容赦ください。ちなみに「パラドックス」とは、一見すると単純のように見えるが、よく考えると矛盾や逆説、深い意味や論理的な問題を含んでいる考え方や題材のことを指します。

<解説1人目>

①ライオンが「食べよう」と思っていたら、ライオンは実際に「食べよう」と思っているので、探検家は正解となり助けなければならないので、ライオンは食べられない。②ライオンが「食べる以外」のことを考えていたら、探検家は間違えたことになるが、ライオンは「食べようとしていない」わけなので、食べられることはない。①②どちらにしてもライオンは探検家を食べることはできないので、頭を抱え込んでしまい、探検家は助かった。

⇒とても論理的です。場合分けをして、2つの可能性を明確に分けて考えています。「どちらにしても食べられない」という結論は、パラドックスの本質をしっかり捉えています。思考の分岐を整理した力に拍手!

<解説2人目>

ライオンがもし本当に「食べよう」としていたら探検隊はの答えは正解となり、助けてもらうことができる。しかし、ライオンが探検家を逃がしてしまうと、探検家が不正解となるため、探検家を食べることができる。だが、食べるとなると探検家が正解したことになるので、ライオンは探検家を逃がさないといけない。答えが永遠に分からなくなってしまい、ライオンは混乱してしまった。

⇒こちらは感情的・直感的なアプローチですが、「永遠に答えが分からなくなる」という混乱の描写がユニークです。ライオンの立場に立って「どうすればいいか分からなくなる」という視点は、哲学的な深みを感じさせます。混乱の構造に注目した感性に拍手!

今回の2人の挑戦は、「正解かどうか」を問うただけではありませんでした。それぞれが、自分の頭でじっくり考えて、どうすればライオンが困るのかを探った "考えることそのものを楽しんだ" 姿。「もしこうだったら...」「でも、そうすると...」と、頭の中でぐるぐる考える時間にこそ、 "思考の力" が育まれます。2人の考えには、論理だけでなく、ひらめきや想像力、そしてちょっとした哲学の香りまで感じられました。授業などの学校生活のなかで、 "考えることをじっくり楽しむ時間" を大切にしてほしいと思っています。

そして、校長室前には、次の "考えるお題" をそっと掲示しておきました。さあ、次にライオンを悩ませるのは、あなたかもしれません。

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【速報】体育館に風が吹いた!?空調設備、完成!

9月17日(水)

今日はちょっとした "奇跡" が起きました。
なんと、体育館の空調設備が予定よりも早く完成し、試運転が始まったのです!
これもすべて、工事業者の皆様、市役所関係室課の皆様、そして、夏休み前から何度も何度も打ち合わせを重ねてくださった教頭先生、みなさまの熱意のおかげです。
本当にありがとうございました!感謝感激です!

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さて、さっそく今日の昼休み。体育館では1年生が何やら準備をしていました。その様子を見て、私は思わず二度見しました。「えっ、汗かいてない!?」「涼しそう!?」そうなんです。空調の力ってすごい。
これまでなら、ちょっと動いただけで汗だくになっていたはずの体育館が、今日はまるで "快適空間" に変身していました。

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体育館は、授業や集会、部活動、そして学校行事など、佐井寺中のみなさんの挑戦と表現の場です。
その空間が快適になったことで、みんながもっとのびのびと、自分らしく輝けることを願っています。

そして、佐井寺中のみなさんへ。
この空調設備の完成は、決して「当たり前」ではありません。たくさんの人たちが、みなさんのために動いてくれました。そのことを、ぜひ心に留めてくださいね。
なんといっても、文化総合発表会にも間に合いました!これはもう、拍手喝采です!
快適な体育館で、 "熱い" パフォーマンスを期待しています!

なお、体育館横に室外機が設置されましたので、通行など注意してください。

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【トピックス】夏祭りin五月が丘

9月13日(土)

この日は、校区の小学校で開催された地域主催の夏祭りに参加しました。夕方から多くの方々が集まり、会場は笑顔と熱気に包まれ、心温まるひとときとなりました。


会場には出店がずらりと並び、その中でもひときわ賑わっていたのが「中学生ショップ」です。ボランティアとして、佐井寺中学校の生徒たちも何名か参加し、まるでプロの店員のような丁寧で元気な接客を披露してくれました。地域の方々や保護者の皆様、教頭先生、そして私も一緒にお手伝いし、くじ引きと焼きそばの販売を担当しました。

焼きそばは、灼熱の鉄板の前で汗を流しながら、教頭先生や地域の方と力を合わせて焼き続けました。中学生ショップのスタッフは、ピンクと青の色違いのTシャツを着て、少しおしゃれに、そしてソースの香りに包まれながら、懸命に店員を務めていました。

その甲斐あって、中学生ショップは大盛況。祭り開始の16時から、わずか1時間ほどで完売となりました。買いに来てくれた佐井寺中の生徒たちの笑顔も、とても印象的でした。

また、オープニングでは本校ダンス部が全国大会出場演目を含む演技を披露し、祭りの幕開けを華やかに彩ってくれました。地域の皆様からは「すごい!」「かっこいい!」といった称賛の声が多く寄せられ、生徒たちの努力がしっかりと伝わったことを嬉しく思います。

地域と学校、生徒と保護者が一体となった素晴らしい時間を過ごすことができました。こうした交流が、子どもたちの成長を支え、地域の絆を深めていくのだと、改めて実感しました。
ご協力いただいたすべての皆様に、心より感謝申し上げます。本当にお疲れさまでした。

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【コラム】ただただ、うれしかったこと

学校では、毎日さまざまな出来事が起こります。

最近、ふと「リアクションって、こんなに嬉しいものなんだな」と感じる瞬間が、いくつもありました。
特別なイベントがあったわけではありません。

ただ、誰かが「気づいてくれた」「応えてくれた」。
それだけで、心がふわっと温かくなるのです。

夏休み中のことです。吹奏楽部のコンクールを応援に行った翌日。校長室前から何やら大勢の話し声が......。しばらくすると、ドアをノックする音。廊下には吹奏楽部員が勢ぞろいしていて、「コンクール来てくれてありがとうございました」と、全員でお礼を伝えに来てくれました。

2学期が始まり、朝、校門であいさつをしていると、「校長先生、発表会来てくれてありがとうございました」と声をかけてくれる生徒がいました。また、授業参観を終えて校長室に戻ろうとしていたとき、後ろから「校長先生」と呼び止められ、「発表会、ありがとうございました」と、わざわざ追いかけてきてくれた生徒がいました。迫力ある演技を見せてくれたダンス部の生徒でした。(ダンスのときとはちがって、恥ずかしそうでした笑)

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もちろん、私は「ありがとう」と言われるために応援に行っているわけではありません。
佐井寺中のみなさんの活躍を見たくて、時間の許す限り応援に行っている。
それは、私自身がそうしたいからです。

でも、こうして声をかけてもらえると、「えっ、そんな......こちらこそありがとう......!」と、ちょっと照れてしまうくらい嬉しいものです。校長という存在は、少し話しかけづらいかもしれません。だからこそ、声をかけてくれたその勇気に、心から感謝しています。

始業式や学校だよりで紹介した、ちょっとした話題のパラドックス。「これ、どう思う?」と問いかけたところ、2人の2年生の生徒が自分なりの考えをまとめたレポートを校長室まで届けてくれました。全体的な反応が薄かったこともあり、思わず「おおっ!考えてくれていた人がいたんだ。言葉がちゃんと届いていたんだなぁ」と、じんわり嬉しさがこみ上げてきました。ありがとうございます。うれしかったです。

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先日、「勉強の息抜きにどうですか?」と、ある1年生にパズルを紹介しました。すると、家で真剣に考えてくれて、その答えを校長室まで見せに来てくれました。「解けました」と笑顔で見せてくれたその姿に、「おぉ、やるねぇ!」と拍手。ちょっとした遊び心に反応してくれること、それもまた素敵なリアクションです。とてもうれしかったです。その1年生が退室した後も、うれしくてずっとひとりで笑顔でした。

掃除後の後片付けについて、写真で示した貼り紙を掲示しました。すると最近、放課後の手洗い場で、雑巾やスポンジがきちんと整理されて干してあることに気づきました。「おお、ちゃんと見てくれてる......!」と、立ち止まってその美しい光景をしばし眺めていました。言葉にしなくても、行動で応えてくれていることに、胸がじんとしました。

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今回紹介したこと以外にも、うれしいリアクションはたくさんあります。どれも日常の何気ないワンシーンですが、そこには「見ているよ」「聞いているよ」「考えてみたよ」という、温かな "心" があります。
それは、「気持ちを伝える」という行為そのものです。
それが、どれほど嬉しいことか。  それが、どれほど安心につながるか。

少しだけ大きな話になりますが......
ノーベル平和賞を受賞した著名な作家が、「愛の反対は憎しみではなく、無関心だ」という言葉を残したそうです。
この言葉の重みを思うとき、私は「関心を持つこと」、そして「アクションに対してリアクションがあること」の大切さを改めて感じます。

佐井寺中のみなさんが見せてくれた、じんわりとした温かさを感じさせてくれるリアクションの数々に、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

佐井寺中学校が、気持ちがそっと届く、やさしい空間であってほしい。
そして、誰かの心遣いや気配りが、誰かの安心につながる。
そんな日常の出来事が、ここにあることを、静かに喜びたいと思います。

今日も、誰かのリアクションに、ちょっと照れながら、静かに感謝を込めて。    校長 大江健規

9月10日(水)

今日は、3年生の理科「浮力」の授業を参観しました。

「夢の国」がついに海へ!?「夢の国ランド」「夢の国シー」に続き、なんと「夢の国クルーズ」の計画が進行中とのニュース。新規事業として3330億円を投じ、2028年を目途に14万トン級の豪華客船を建造中とのことです。就航すれば、日本籍船としては史上最大とのこと。夢がふくらみ、「3年後、クルーズ、どう?」と家族に提案しましたが、費用が一人10万円~30万円という情報を知り、なが~い沈黙が生まれました。「旅立つには、先立つもの」が必要ですね。よし、がんばって働こう!

授業の冒頭、担当の先生が豪華客船の画像を提示し、「なぜ浮くのか?」と問いかけました。世界の豪華客船重さランキングでは、1位が「アイコン・オブ・ザ・シーズ」(約25万トン)、以下「ワンダー・オブ・ザ・シーズ」「ユートピア・オブ・ザ・シーズ」(約23万トン)と続くそうです。(「オブ・ザ・シーズ」って、必ず付けるのでしょうか??)その大きさ、重さ、豪華さを想像すると、ますます「なぜ浮くのか?」という問いが深く突き刺さります。

さあ、「ものを浮かせる力」の授業が始まります。「え?木でできてるから?」「空気が入ってるから?」「水面にくっついているから?」などなど、生徒たちは頭をひねりながら考え始めます。なかなか理由にはたどり着きません。そう、3年生の学習課題は、そんなに簡単ではないのです。

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授業の途中では、「浮力」「水圧」「重力」「質量」などの専門用語が次々登場し、教室には「???」が漂い始めます。中には、夢の国のクルーズどころか、夢の中へ旅立ちそうな生徒もちらほら......(がんばれ!)。

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でも、ここからが3年生のすごいところ。ペアワークでの対話を重ねるうちに、少しずつ霧が晴れていきます。「水から受ける力があるんだ!」「浮くってことは、下から作用する力が大きい?」と、言葉が図になり、図が理解になっていく瞬間が、教室のあちこちで見られました。

担当の先生は、答えをすぐに教えるのではなく、「どう思う?」「このデータから何が言える?」とヒントを出しながら問いかけ続けます。3年生を信じて、考える時間をたっぷりとるその姿勢に、私は心から拍手を送りたいと思いました。今日の授業は、実験ではなく、測定値を使って深く考えるタイプの内容。計算は単純な引き算ですが、イメージを言葉で説明するのが難しい。3年生にとっても、担当の先生にとっても、「挑戦する授業」となっていきました。「あきらめずに!」「もうひといき!」「そこに気づけ!」私は、何度も心の中で3年生を応援しました。

授業はまとめの時間になり、「ものが浮く仕組み」について、重力と浮力の関係、そして体積と浮力の関係を整理していきます。すると、先ほどまでなかなか筆が走らなかった生徒も、何やら図や矢印でまとめ始めました。しっかり理解が深まった人も、まだなんとなくのイメージしか持てなかった人も、それぞれのペースで学びを進めていました。

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学びは「朝の連続ドラマ」と同じです。単元というストーリーの中で、粘り強く、あきらめずに取り組めば、物語は必ず動き出します。そして、誰にもそれぞれの名シーンが訪れるはずです。

さて、では最初の問いです。「なぜ船は浮くのか?」

残念ながら、今日の授業参観では、私が納得できる明確な理由をつぶやいている生徒を見つけることはできませんでした。しかし、3年生のみなさんの「問いに向かう力」「仲間との対話力」、そして担当の先生の「信じて待つ力」が、「学びを浮上させる力」につながると、私は確信しました。

続く猛暑、行事への取組、疲れもたまってきているこの時期。夜は、深い休養で頭脳と身体を休めて、学校生活では互いに "上向きの作用" で支え合いながら、「学びの浮力」を発動させましょう!

                                       校長 大江健規

【トピックス】1年生 技術科「木工」の授業

9月9日(火)

今日は、1年生の技術科「木工・本棚づくり」の授業を参観しました。教室に足を踏み入れた瞬間、非常に整った作業環境に驚きました。工具の配置、動線の確保、安全掲示...まるで小さな工場のよう。工場内に「環境整備は安全の第一歩」と書かれているのを見たことがありますが、まさにその実践。学習環境の整備はキャリア教育にもつながる大切な要因です。

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また、今回の課題は、余暇や趣味のDIY(Do It Yourself=自分で作る楽しみ)にもつながる内容であり、QOL(Quality of Life=生活の質)を高めることにも直結する授業だと感じました。自分の手で何かを作る力は、人生をちょっと豊かにしてくれる魔法のようなものです。

「整った学習環境は、整理された力につながる」という言葉を、以前先輩教員から教えてもらったことがありますが、まさにその通り。生徒のみなさんは、きびきびとしたあいさつで授業を始め、先生の説明を聞く姿勢も素晴らしく、顔を上げて静かに集中。作業が始まると、誰一人手を止めることなく、全員が能動的に活動している様子は圧巻でした。ヤスリの使い方ひとつにも個性が出ていて、「削りの美学」を感じるほど。機材の扱いも安全意識が高く、安心して見守ることができました。

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授業を担当された先生は、まるで"教室のマエストロ"。温かい眼差しで生徒のみなさんの様子を見守りながら、全てを掌握する懐の深さと緻密な授業マネジメント力で、見事に指揮されていました。板書の美しさ、作業動線の設計、備品管理、タイムマネジメント、そして個別の声かけの的確さ...どれをとっても見事。授業終了3分前には、またシャキッとした雰囲気に戻る生徒のみなさんの姿に、「技術の授業というオーケストラ」を見ているような気持ちになりました。

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何より、作業に向かう生徒のみなさんの真剣な眼差し、その輝きが素敵でした。木の香りに包まれながら、自分の手で何かを生み出す喜び。その姿に、未来の職人、クリエイター、そして休日にホームセンターでワクワクする大人の姿が重なりました。ちなみに私も、ホームセンターに入店すると、気づけば30分・・・ いや、1時間経っていたこともあります。

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欲を言えば、グループで進捗を確認し合ったり、作業計画を立てて納期を意識したり、遅れがあれば話し合うという「確認の場面」があると、キャリアスキルや対話的な学びが、より深まるのではと感じました。

この授業は、生徒一人ひとりのキャリア形成や、日常生活を豊かにする力を育むことにもつながると感じました。ものづくりを通して得られる達成感や工夫する力は、将来の選択肢を広げるだけでなく、暮らしの中に彩りを添える大切な学びです。

...ということで、私も本棚づくりに挑戦してみようと「材料を買って帰るね」と電話をしましたが、家族から「どこに置くの・・」と言われてしまいました(泣)どうやら、環境整備は我が家でも安全の第一歩のようです。1年生のみなさん、完成したら私に寄付を(笑)                校長 大江健規

9月6日(土)

今日は、女子バレーボール部の公式戦を応援に行ってまいりました。新チームとなって初めての公式戦と聞き、私の応援魂はすでにスパイク状態(...スパイクって何かはよくわかりませんが、気持ちだけは全力です!)。電車とバスを乗り継ぎ、まるで「小さな遠足」のような道のりでしたが、会場に着く頃にはすっかり監督気分でした。(もちろん、気分だけですよ)

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試合は、1回戦を見事に勝利!新チームとは思えないほどのまとまりと勢いに、会場の保護者や3年生の応援団も大盛り上がりでした。2回戦では、なんと優勝候補との対戦。私は残念ながら応援には残れませんでしたが、結果は惜しくも敗退。それでも内容は堂々たるものだったと、顧問の先生から聞きました。

さぞ悔しがっているかと思いきや、月曜日の朝練習で声をかけると、部員の一人が「負けちゃったけど、すごく楽しんで試合ができました!」と笑顔で報告してくれました。

その言葉が、私の心にとても素敵に響きました。勝ち負け以上に、挑戦を楽しみ、仲間と力を合わせて前に進む姿こそが、部活動の醍醐味です。この経験が、きっとバレー部の次の一歩につながるはずです。

バレー部の皆さん、本当にお疲れさまでした!そして、応援に駆けつけてくださった保護者の皆様、3年生の皆さん、ありがとうございました。

新チームの成長は、まだ始まったばかり。次はどんなドラマが待っているのか、私はワクワクしながら応援を続けます。次回の遠征には、応援グッズをしっかり準備し、乗り換え案内アプリも忘れずにダウンロードしてから出発しようと思います。(少し迷ってしまったので...苦笑)

なお、「遠足のおやつ」は部活中なので、ナシでいきます!(笑)          校長 大江健規

【トピックス】今日は特にテーマを決めずに・・・

9月4日(木)

天気予報によると、近畿地方には台風が接近する可能性があるとのことです。今日の空はどんよりと曇っていて、今にも雨が降り出しそうな気配が漂っています。

さて、今日は特にテーマを決めず、校内の様子を脈絡もなく、お伝えしてみようと思います。

まずは、体育館の空調工事についてです。いよいよ完成が間近となり、大きな室外機が体育館の横に設置されました。これまで「夏は情熱的、冬は身が引き締まる」などと言われていた(かどうかは不明ですが、笑)体育館が、季節を問わず快適な空間へと生まれ変わろうとしています。これにより、全校集会や授業、学校行事、部活動など、より集中できる環境が整うことでしょう。本当にありがたいことです。

文化総合発表会までには何とか完成を、と懸命に作業を進めていただいています。最後の仕上げ、どうぞよろしくお願いいたします。

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さて、始業式や学校だよりで紹介した「ライオンのパラドックス」。森の中で空腹のライオンに出会ってしまった探検家が、今にも襲われそうになっています。ライオンは「助かるチャンスをあげよう。」と言い、「今、俺が考えていることを当ててみろ。もし当てることができれば助けてやろう。」と問いかけます。探検家は「あなたは今、私を食べようとしていますね。」と答えます。するとライオンは急に悩み始め、頭を抱えてしまいました。こうして探検家は無事に助かることができました。

なぜライオンは頭を抱えてしまったのか――というお話です。ライオンが悪者のように描かれていますが、そういう設定ということでご容赦ください。

校長としては「これは面白い話だよね!」と意気込んで紹介したのですが、思いのほか反応が薄く、まるで落語家が寄席で噺のオチを言ったのにスベってしまったような気分で、「あれぇ?伝わってねぇのかい?」と、ちょっと寂しい気持ちになっていました。

ところが昨日、ある2年生からその解説投稿が届いたんです!それがまた、しっかり筋の通った見事な内容で、校長室で思わず「やったね!」と声が出てしまいました。いや〜、こういうちょっと考えないといけない「挑戦」に、しっかり向き合ってくれる姿勢。話し手としては、こんなに嬉しいことはありません。

他にも「私も考えてみたよ」「挑戦してみたい」という方がいるかもしれませんので、まだまだ解説投稿、大歓迎です。どんな視点でも結構です。あなたなりの「ライオンの苦悩」をぜひ解説してみてください。

学校だよりでは、他にも「自己言及のパラドックス」や「2人の門番」というお話も紹介していますので、こちらもぜひ挑戦してみてください。

校長室前に準備したレポート用紙もご活用ください。

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いつも佐井寺中のみなさんの様子を画像に残してくれている先生がいます。その先生が撮影してくれた画像の中から2枚を選びました。体育館で1年生が何かをしている様子です。さて、何をしているのでしょうか?

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先生たちの会議でも、文化総合発表会や体育大会に向けた議題が多く、新しいアイデアも提案されていて、当日への期待が高まっています。生徒のみなさんも先生たちも、それぞれの担当で工夫を凝らし、行事を充実したものにしようと取り組んでいる姿がたくさん見られ、私は常にキョロキョロとしながら、口角が上がった状態で、校内を歩いています。微笑みと驚きに満ちた日々が続いていきます。


最後にお知らせです。

昨日、さくら連絡網でもお伝えしましたが、台風が近畿地方に接近するという予報が出ています。状況によっては、臨時休校などの措置を取る可能性もありますので、今一度、本校ホームページの「災害時の対応」をご確認ください。

また、今夕から明朝にかけては台風情報をこまめにチェックしていただき、各ご家庭においても防災の備えを進めていただきますようお願いいたします。

                                      校長 大江健規

9月2日(火)

今日は、3年生が大阪府チャレンジテストに挑戦しました。

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5時間連続の受験、まずは、本当にお疲れさまでした!

このテストは、みなさんの「今の力」を見つめ直し、これからの進路につなげていくための

大切な機会です。ちょっとだけ「入試の雰囲気を感じる」ような、そんな時間だったかもしれません。

そしてこのテスト、実は先生たちにとっても"学びの宝箱"なんです。

みなさんの頑張りを分析し、「もっとわかりやすく伝えるには?」「次はこんな授業にしてみよう!」と、

授業をレベルアップさせるヒントがたくさん詰まっています。

つまり、みなさんの頑張りが、先生たちの成長にもつながっているんです。

なんだか、ちょっと不思議なチームワークですね。

定期テストや実力テストは、いつもみなさんと一緒に学びをつくっている先生たちが、

みなさんのことを思いながら作っています。だから、どこか "いつもの空気" があって、

安心感もあるかもしれませんね。

でも、今回のチャレンジテストはちょっと違います。問題を作ったのは、本校の先生ではありません。

みなさんのことを直接は知らない人たちが作ったテストです。だからこそ、いつもとは違う視点で、

自分の力を試すことができるんです。

「知らない人が作った問題なんて...」と不安になるかもしれません。

でも、それは "なれないものに挑戦する" という、すごく大事な経験です。

与えられたものをただ解くだけじゃなく、「よし、やってみよう!」と、自分の挑戦として向き合えた

その姿には、強い意志が感じられて、とても素敵です。

「難しかった〜!」という声も、「けっこうできたかも!」という声も、全部が今日の大切な一歩です。

結果だけでなく、挑戦したこと、真剣に取り組んだ姿勢が、何より素晴らしいです。

これからも、何事にも主体的に挑戦する気持ちを大切にしていきましょう。

先生たちは、みなさんのそばで、いつでも応援しています!

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水泳授業がいよいよクライマックス!夏から秋ですね。にしては、残暑が(汗)    校長 大江健規

2025年9月

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