3月24日(火)
今年度最後の登校日。
体育館には、どこか張りつめた空気と、ほっとした空気と、その両方が漂っていました。 修了式、そして生徒集会。今年度の学校生活にそっと句点を打つ一日です。
修了式では、私から「きっかけ」についてお話をしました。
人は、何かを始めるための "合図" を待っていることがあります。
過冷却の水。条件はすべて整っているのに、ほんの小さな衝撃が加わるまで凍らない。 しかし、その一瞬で、目に見える変化が起こる。
桜のつぼみ。冬の間、静かに力を蓄え、気温や日照といった条件がそろったその時、 一気に開花する。「変わる力」は、もともと自分の中にある。きっかけがあれば、それは動き出す。
この修了式という "節目" が、みなさん一人一人にとって、何かを動かすきっかけになってほしい。 そんな願いを込めました。
続いて、生徒指導主事の先生のお話でした。 ご自身のご家族に起きた出来事と、そこから向き合うことになった思いをもとに、「命」について、 そして「何気ない日常」について語られました。
「あとで伝えようと思っていた」
「次の機会に、きちんと話せばいいと思っていた」
「もっと、こうしておけばよかった」
そんな思いは、後になっていくらでも浮かんできます。
しかし、その "あと" や "次" が、必ず来るとは限らない。
だからこそ先生は、目の前にある何でもない日常の尊さについて話されました。
普段通りの会話、ささいな一言、当たり前のように過ぎていく一日。
それらが、実は二度と同じ形では戻ってこない、かけがえのない時間なのだということ。
体育館にいた私たち一人一人が、自分自身のこととして受け止める時間になったように感じます。
言葉は、形には残りません。
けれど、人の心には残ります。
だからこそ、命を軽んじるような言葉や、誰かを傷つける発言が、 取り返しのつかない重さをもつことがある。
そのことを、静かに、しかし深く考えさせられました。
生徒集会では、部活表彰が行われました。
部活動での活躍は、今回も目白押し。 結果だけでなく、そこに至る過程、積み重ね、仲間と支え合ってきた時間に、 自然と拍手が大きくなりました。
集会の最後、印象的だったのは生徒会執行部の発表です。
「スマホトラブル防止活動」として打ち出された合言葉
「お互いが見えないからこそ大切に」
生徒アンケートをもとに、時間をかけて練り上げた言葉だと聞きました。
顔が見えないからこそ、想像する力が必要になる。
相手を思う力が、いちばん試される場所だからこそ、大切にする。
誰かに言われたからではなく、自分たちで考え、自分たちで言葉にしたこのメッセージに、 学校の中で確かな「芽吹き」を感じました。
主体的な動きは、もう始まっています。
あとは、それぞれのタイミングで花を咲かせるだけです。
これで、このブログもひと区切り。
今年度も本校を見守り、支えてくださった保護者の皆さま、地域の皆さまに、 心より感謝申し上げます。 学校は、多くの心に支えられている場所なのだと、改めて実感した一年でした。
そして、生徒のみなさんへ。
"条件" は、もう整っています。
あとは、あなた自身の「きっかけ」を、どこでつかむか。
それを楽しみにしています。
このブログをもって今年度の投稿を終えようと思います。 今年度も好き勝手書かせていただきました。佐井寺中キャストの活躍がたくさん伝わっていれば うれしいです。また、私のすれちがった際には感想を聞かせてください。よろしくお願いいたします。
では、これでいったんペンを置きたいとおもいます。
校長 大江健規









