2月13日(金)
インフルエンザ流行による学年閉鎖の影響で延期となっていた2年生の校外学習ですが、この日、ようやく実施することができました。前日、帰路につく2年生のみなさんからは、「明日こそは」という気合いが伝わってきて、その表情には楽しみと少しのドキドキがきれいに混ざり合っていたように感じました。
今回の校外学習は大阪市内でのフィールドワークです。あえて「フィールドワーク」という言葉を選んだのは、地図アプリで立てた計画と実際の人の流れ、時刻表通りに進めたい気持ちと混雑の現実、紙の上の"最短ルート"と現地での"いま一番いい判断"など、頭の中の考えを自分の足で確かめる学びにしてほしかったからです。街や交通、公共の場所に実際にふれながら、様子をよく観察して、立てた予想(仮説)が合っているか試し、班の仲間と話し合って判断する――こうした流れを行き来しながら力を伸ばしていくことが大切です。出発前に計画を練り、現地では見取りを働かせ、必要に応じて作戦を練り直し、最後は「次はもっとこうできる」という振り返りにつなげる。この一連の流れそのものが探究的な学びであり、今回の校外学習の意味でもあります。

教室で身につけた"正解"が、駅のホームやバス停の列で出題をし直してくる。そのとき、どんな行動ができたのか――2年生のみなさんが現場で力を発揮しようとした姿が想像されます。計画を立て、マナーを守って行動し、予定外のことには落ち着いて向き合い、最後に自分たちの行動を振り返る。こうした経験によって、学校での学びを社会の場面でも使えるようになり、情報を集める力・話し合う力・決める力を伸ばすことができます。公共の場でのふるまいは思いやりを形にすること、予想外への対応は頭の切り替えの練習、先生がそばにいない時間は自分で考えて動けるかを確かめる時間――この「考える→やってみる→見直す」を重ねることこそが、フィールドワークの大事なポイントです。
各クラスの班が、自分たちの興味に基づいてオリジナルのコースを作るところから勝負が始まりました。「このルート、本当に行けるのかな...?」と目を輝かせる班もあれば、「なんとかなるっしょ」と妙な自信をのぞかせる班もあったと聞き、すでに社会に踏み出す一歩が始まっていたんだなあと感じます。
チェックポイントの天王寺動物園をめざして電車に揺られ、乗り換えで慌ただしく動き、あるいは「こっちや!」と言いながら迷う場面もきっとあったでしょう。そうした姿を想像すると、まだ幼い部分と頼もしさが同居している2年生らしさが目に浮かび、思わず微笑んでしまいます。
学校という守られた空間とは違い、社会はときに予告なしに"イレギュラー"を差し込んできます。だからこそ今回の校外学習では、予想外の出来事にどう向き合うか、公共の場でどう行動するか、そして「先生がいない=何をしてもいい」では決してないということ。この三つを特に大切にしようという意図が、しおりの中にも込められていました。良かった点とあわせて課題も自覚し、修学旅行へ向けてどう改善していくか――このプロセスこそが今回の学びの核心です。
解散のとき、ホッとした表情と達成感の混ざった2年生の姿が目に浮かびます。今日の経験を通して、きっとまた一歩大人に近づいたのだと思うと、胸がじんと温かくなります。2年生のみなさん、そして先生方、本当にお疲れ様でした。今回の経験が、これからの学校生活、そして社会で生きる力につながっていくことを願っています。

なお、今年はフォトコンテストもあるとのことですので、ブログでの画像紹介は最小限にしておきますね。
校長 大江健規









校長 大江健規

