【トピックス】シャトルがつなぐ 学びと未来

11月27日(木)

今日の3・4時間目は、3年生の体育を参観しました。テーマは「バドミントン」。
授業開始から驚きました。先生の指示はほとんどなし。体育委員がタイムテーブルを手に、見事な進行役を務めます。ウォーミングアップから練習、そしてグループごとの試合形式へ。                                  切れ目なしのスムーズな学習展開。3年間、体育で培ってきた力の集大成を感じました。

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出席した全員が授業時間をフルに活動。ペアを交代しながら、様々な人とラリーを重ねます。                      とにかく豊富な運動量!体育館の空気は熱気でいっぱいでした。
この授業、技能の向上はもちろん、ゲームの楽しさ、コミュニケーション力、そして主体的に学びをつくる力。担当の先生は、タイムテーブルの中に巧妙な仕掛けを忍ばせています。                                 まさに「学びの総合演習」でした。さすが、3年生!

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放課後は第2回進路説明会を実施しました。                                                         寒い中、保護者の皆様にお越しいただき、心より感謝申し上げます。
中学校教員の間では「行事の前期、自分探しの後期」という言葉があります。本校も10月で大きな行事を終え、11月からは自分の今までとこれからをじっくり考える時期に入っています。ご家庭と学校がしっかり両手をつなぎ、輪をつくり、その輪の中に子どもたちを包み込み、多くの目で見守ることが大切です。担任を中心に、お子様やご家庭としっかり対話し、個別最適な進路選択を支えてまいります。引き続き、ご協力をお願いいたします。

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最後に、恒例の「深く考える問題」第4弾。今回は3名の挑戦者が登場!
なんと全員正解!すばらしい!続いて第5弾も校長室前に掲示しました。
この勢いで、学びも進路も、未来へのラリーを続けていきましょう。

                                        校長 大江健規

11月26日(水)

今日は、ひまわり学級の子どもたちが腕によりをかけた「収穫祭」。自分たちで育てた野菜を使って、調理実習と販売に挑戦しました。メニューは、サツマイモ入りの豚汁と、十六ササゲ豆を使った赤飯。私にとっては、まさに"最強コンボ"です。

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2時間目から仕込みが始まり、そこから3時間、生徒のみなさんは、まるでプロの料理人のように手際よく動いていました。60人前以上の注文に応えるため、赤飯を何度も炊いておにぎりにし、豚汁は3つのずんどう鍋で大量仕込み。鍋の温度に気を配り、沸騰の音を耳で感じ取る"職人"の姿もありました。
調理室は、湯気と笑顔でいっぱい。まさにライブキッチンです。もちろん、エプロンに三角巾、入念な手洗いなど衛生面も万全です。

昼休み前になると、職員室に配達が始まり、食券を握りしめた先生方が「おいしい!」を連呼しながら、もりもり食べる姿がありました。まるでグルメフェスの会場のような盛り上がりです。

私も食券を片手に、料亭(調理室)を訪問。食券を渡すと、3年生がスマートにエスコートしてくれ、テーブルには赤飯&豚汁定食が登場。赤飯好きの私が「おいしいなぁ」とつぶやくと、「もう一個どうですか?」と、なんと3個の赤飯おにぎりを追加でいただけることに。これは幸せのサプライズ!

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そして、味の評価は...
ずばり!☆3つです!
豚汁は大鍋で炊いたからこその深い旨み。野菜の切り方も絶妙で、豚肉のコクがしっかり出ています。赤飯はもち米の食感が心地よく、十六ササゲ豆の風味がアクセントになっていて、まさに本格派。

今日の収穫祭は、ただの「食のイベント」ではありません。ひまわり学級のみなさんの計画力、協力する姿、そして「おいしい」を届けたいという気持ちが、すべての料理に込められていました。先生方の丁寧なサポートも見事でした。

ひまわり学級のみなさん、本当にありがとう。みなさんの届けてくれた味と温かい雰囲気で、とても幸せな気分になりました。来年は、しっかり価格設定もして、利益もあげましょう。その利益で種や苗を買って、次の年につなげていく。ひまわり農園の伝統を受け継ぎ、さらに「ひまわりブランド」に成長していくのを楽しみにしています。

                                       校長 大江健規

11月21日(金)

今週の佐井寺中は、季節も学びも大きな転換点を迎えました。
朝晩の冷え込みに、木々は一気に色づき、職員室横のベランダから眺める景色も秋色に染まり始めています。

そんな中、3日間にわたり期末テストを実施しました。
この季節ならではの引き締まった空気の中、教室には鉛筆の音だけが響きます。その音に、生徒のみなさんの集中・希望・努力が込められていました。よく頑張りました!

テスト1日目の午後、校庭に見事な虹がかかりました。
まるで「努力の先に希望があるよ」と空がエールを送ってくれたようでした。

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さらに、テスト週間の裏側では、"静かな革命" が進行していました。
第2次GIGAスクール構想に伴い、iPad端末が各教室に配備されたのです。 先生用端末も到着し、私は光栄にも「1番端末」をいただきました。
これから授業や学校生活でどんな変化が起きるのか...ワクワクが止まりません。                                         先行導入校からは「授業や学びが変わった!」との報告もあります。                                 佐井寺中の "学びの進化" にご期待ください。

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準備として、生徒向け・保護者向けのルールブックやパンフレットを配付します。本日のさくら連絡網でもお知らせしておりますとおり、各ご家庭から同意書の提出をお願いしています。提出期日を指定させていただきましたが、来週から順次iPadを運用していきたいと考えていますので、ご理解・ご協力をお願いいたします。
ホームページにも関連資料を公開しましたので、ぜひご確認ください。

さらに昨日の午後は、吹田警察のご協力で、教職員の不審者対応訓練を実施しました。近隣の地域のみなさま、放送等でご迷惑をおかけしました。防犯上の観点から、訓練の様子を画像等で紹介することは控えますが、不審者役を演じてくださった警察の方の迫真の演技に、先生方も真剣な表情で対応。課題や反省も含めて、とても実践的な学びになりました。                                               安全・安心な学校づくり、これからも全力で取り組まなければと実感しています。

最後に、季節の変わり目は体調管理が大切です。インフルエンザの流行も心配されますので、
「睡眠・栄養・うがいと手洗い」をしっかり。                                              12月は、次のステージへの助走期間です。元気な笑顔で進んでいきましょう!

                                      校長 大江健規

11月14日(金)

「見えないものを見ようとして」――今日はそんな挑戦が理科室で繰り広げられました。材料は牛乳パックと虫眼鏡と老眼鏡。担当の先生が時間をかけて班の数だけ準備した即席の天体望遠鏡を使って、光とレンズの謎を解き明かす実験です。

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珍しい実験道具に興味津々の1年生のみなさんは、互いに顔を見合わせたり、遠くの班を覗いたり、理科室からグラウンドを眺めたりしながら、楽しそうに試していました。「大きく見える?」「反対?」「どうなってるの?」とつぶやきが飛び交います。途中、先生が大きなヒントとして「対物レンズだけだったらどうなるのか」と問いかけると、別の自作実験道具が登場。まるでネコ型ロボットのアニメのように、次々と道具が現れる展開に、生徒のみなさんの目がさらに輝きました。

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実際に望遠鏡を覗いたときに起こった現象を「なぜそうなるのか?」と紐解くため、生徒のみなさんは作図をしながら光の進み方とレンズの関係を考え続けます。難易度の高い課題に最後の1分まで粘り強く取り組む姿、本当に見事でした。前で作図を発表した仲間に「すごい!」と感嘆の声が上がった瞬間、理科室全体が一体となったように感じました。「おお!」という声があちこちで上がるたび、探究心がさらに加速していきます。

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この授業は、市内で勤務する初任者の先生方への師範授業という位置づけでした。師範授業を担うということは、これから教育界を支える先生方が「目指したい」と思う授業を示すということです。そこに選ばれたということは、担当の先生が普段から授業づくりに真剣に取り組み、生徒のみなさんの学びを大切にしてきた証です。緊張感の中で、ここまで生徒主体の学びを成立させた力量は本当に見事でした。

牛乳パックから始まった宇宙への旅は、星空だけでなく、生徒のみなさんの心にも輝きをもたらしました。科学の原点である「なぜ?どうして?」という問いを最後の1分まで追い続けた生徒のみなさんに心から拍手を送ります。そして、担当の先生にも最大級の賛辞を贈ります。

                                       校長 大江健規

【トピックス】迫真の演技

11月13日(木)

今日の放課後、多目的室は、ちょっとした "ドラマの撮影現場" になったようでした。
その理由は、生徒指導に関する校内研修において、講師として登壇した本校の生徒指導主事                              の先生のある仕掛けです。

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学校で起こりうる様々な場面に、どう対応するか。
先生方は、真剣そのものの表情で学び合いました。
研修の山場は、最後に行われたロールプレイ。
「もし、こんな場面に遭遇したら?」
その瞬間、教頭先生の迫真の演技で、会場は一気に "リアルな現場" に!
あまりの熱演ぶりに、思わず「映画のオーディション?」と心の中でつぶやいたのは内緒です。
生徒指導主事の先生の柔らかな雰囲気と、教頭先生の演技の緊張感。
そして、そこに詰まった "実践的な学び"。
笑いもあり、緊張もあり、充実した時間となりました。

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こうした研修を重ねることで、私たちは生徒のみなさんの安心と安全を守る力を高めています。
今日も先生方の真摯な姿勢に、心から敬意を表します。
ロールプレイを演じてくれた4人の先生、そして、なにより、明日から使える実践的な研修を企画してくれた生徒指導主事の先生、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。

                                         校長 大江健規

【トピックス】飛び出すトイレにびっくり!!

11月12日(水)

今日は2本目のブログです。お気づきになっているかとは思いますが、1本目は、オールイングリッシュの授業を参観したことに刺激を受けて、オールイングリッシュで書きました。
これで私も、国際派校長と呼んでいただけるでしょうか笑。英語で堂々とプレゼンする生徒のみなさんに敬意を込めたかったんですが、、、、、。しっかりと翻訳アプリと英語科の先生に助けていただきました。                   ここからはいつもの調子で書きます。

先日、大阪府教育庁より視察があった際、指導主事の先生方から、生徒のみなさんの作品や勉強会のポスターが掲示してあることについて、お褒めの言葉をいただきました。 そこで、今日2本目のブログは、「校内探検記」を書こうと思います。

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校内を歩いていて、思わず二度見した掲示物がありました。それはトイレについてのレポートを発見したときです。長年学校で勤務していますが、こんなテーマのレポートを見たのは初めてです。しかも、ただのレポートではありません。なんと、便器がレポートから飛び出しているのです。幼い頃に読んだ飛び出す絵本のように。立体レポートです。「ここまでやるか!素晴らしい!」と、私は、心にたくさん感嘆符が刺さりました。平面を浮かせるなんて、まさか佐井寺中生は『ちょっとだけエスパー』なんだろうか。発想力と遊び心、そして丁寧な作り込みに脱帽です。こういう作品を見ると、佐井寺中生のバイタリティーを実感します。

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さらにその横には、オリジナルの「やみつき調味料」が掲示されているのも発見しました。材料と分量が書かれていて、読むだけでお腹が鳴るレベルです。私は、決意しました。今夜、家で調合してみます!どの調味料も本当においしそうです。そこまで思うなら『じゃあ、あんたが作ってみろよ』と言われそうです。

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そして、うれしいお知らせが一つ。ひまわり学級の3年生から収穫祭の案内をいただきました。メニューは、赤飯おにぎりと豚汁。もう、想像しただけで幸せです。祭の当日が待ち遠しい!おそらく『べらぼう』に美味しいだろうと期待が膨らみます。

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最後に、私から出題した「深く考える問題」へのレポートですが、なんと6通も届いたことを報告します。
挑戦してくれた皆さん、本当にありがとう!どのレポートも素晴らしいです!!                           私は、皆さんの知恵と工夫に、今日も元気をもらいました。                                        正解のレポートは、掲示させてもらいますね。そして、あらたな課題を、また校長室前に掲示しておきました。第四弾になります。さらに驚くことに、これについてもすでに1通のレポートが提出されています!    速い!! 体育科の先生の名前が記されています。ターンオーバーからの鮮やかな攻撃が素晴らしいチームの顧問をしている先生です!しかも、正解!!!まさに速攻です!

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佐井寺中キャストのみなさんの作品や案内・ポスターなどで、校内が温かい雰囲気になればいいなあと思っています。まだまだ廊下の掲示板には空席があります。                                         そういえば、2年生の英語の授業でも、「sign bord」が提案されていましたね。美術部、書道部、そして生徒会執行部のみなさん、挑戦はどうですか?                   校長 大江健規

【トピックス】Creative Ideas for a More Inclusive School

Nov. 12 (Wed.)

Today, I visited an English class for second-grade students. The topic was "Universal Design for Saidera Junior high school." Each team gave a presentation in English for the AET and me. After that, they answered questions from the AET.

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I was impressed by your teamwork and clear ideas. Speaking in English is not easy, but you did it! Experiences like this help you grow. Keep trying and don't be afraid of mistakes--they make you stronger.

Two ideas stood out: adding an elevator and putting up signs to guide people.
The elevator is important, but it needs big decisions and money. We will talk with the city about this.
The signs idea is great! Pictograms and clear designs will help everyone. Maybe art club, calligraphy club, and students council can work together to create signs with Saidera's unique style.

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I am proud of all of you. Today you showed your power and possibilities. Keep up the great work!

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11月7日(金)

5時間目。本校では研究授業が実施されました。
2年生保健体育科、テーマは「跳び箱」です。

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と聞くと、昔ながらの体育の風景を思い浮かべる方も多いでしょう。でも、この日の授業は一味違いました。跳び箱を跳べるようになることが目的ではなく、仲間と対話し、アドバイスを出し合いながら学びを深めることがゴール。そこにICT機器も加わり、体育館はまるで "学びのスタジオ" のようでした。

授業を担当してくれたのは中堅の先生です。若手の先生が力量を試すために研究授業を行うことはよくありますが、本校では中堅教員が提案性の強い挑戦的な授業を公開してくれるところが強みです。指導案検討会を経て、今日の授業に臨みました。

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単元の最後には班ごとの演技発表が予定されており、今日はそのリハーサル。班ごとに跳び方を考え、演技に仕上げる過程で、タブレットで撮影しながら「もっとこうしたらいいんじゃない?」と対話を重ねる子どもたち。参観者は、跳び箱の技術ではなく、子どもたちのつぶやきや学びの姿、そして授業者の支援を読み取ります。

印象的だったのは、「やったぁ!」という声が響いた瞬間です。跳べた本人はもちろん喜んでいましたが、同じ班の仲間から歓声があがり、拍手が起こるほど感動的な場面でした。しかし、その裏には授業者の先生の絶妙な支援があります。「何がポイントだった?どんな練習をしたかな?」という問いかけに「うさぎ跳びだ!」という声があがり、班内で基礎練習が始まりました。指導ではなく支援へ。"教え上手"から"学ばせ上手"へ、指導観の転換を感じる場面でした。

授業者は、何度か班活動を止め、全体に語りかけました。「こんなことをしている班があったぞ」と学びをシェアする場面もありましたが、特に印象的だったのは「演技について困っていることがあったら、仲間に聞いてみてください」という声かけです。
対話的な学びとは、教える側・教えられる側という立場が生まれる教え合う関係でも、互いの主張を述べ合う関係でもなく、「どうすればできるか教えて?」「何に困っているの?」と互いに聴き合う関係だと私は考えます。この気持ちが互いの学びを支え合い、協働を生むのではないでしょうか。
"教え合う・話し合う"から"聴き合う・支え合う"へ、学習観の転換に気づかされる場面でした。

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授業後の研究協議では、参観者が担当した班や生徒の学びを出し合い、授業を再現するように交流。活発な意見が飛び交いました。教科の専門性にしばられるのではなく、子どもの学びに注目する視点。まさに「授業者ではなく参観者の力量が試される研究授業」でした。協議の最初と最後には教頭先生が、討議の視点や指導案検討の様子、さらには「子どもの学びを中心とする」授業観への転換についてお話をしてくださり、協議をまとめてくださいました。終了後には、「自分の授業にどう活かせるか」まで議論を深めたいという声もあり、次回への期待が膨らみます。

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さらに、11月10日には、研究授業と研究協議を参観していただいた大阪府教育センターの指導主事から、「深い学び」と「目指す子ども像」をキーワードに指導助言をいただきました。「なぜ跳び箱のポイントは、うさぎ跳びなのか?」という問いを投げかけられ、私たち教職員もハッとしました。授業の中で、生徒自身がその意味を考え、言語化できること、そこに深い学びの本質があります。指導案には目指す子どもの姿を行動レベルで明記すること、単元全体で今日につながる布石を打つことの重要性も示されました。
府の指導主事が年間を通して支援し、週をまたいで本校にカスタマイズされた助言をいただける。こんな贅沢な研修はそうそうありません。

金曜日から月曜日まで、まるで「3泊4日の授業づくりの旅」。とても有意義な時間でした。
(ちなみに私は、日曜日に三重大学附属中学校の研究発表会にも行ったので、今、完全に飽和状態です笑)

体育館で跳ねたのは、跳び箱だけではありません。アイデアも、学びも、そして子どもたちの心も、先生たちの意識も、大きく跳ね上がった研修会でした。
挑戦的な授業を公開してくれた授業者の先生、的確な助言をくださった大阪府教育センターの指導主事、そして研究協議で熱心に語り合った先生方に感謝します。
何より、仲間と支え合いながら挑戦した当該クラスの生徒のみなさん――あなたたちの学ぶ姿は、この学校の誇りです。                                  

                                        校長 大江健規

11月8日(土)

 週末、男子バスケットボール部の公式戦を応援に行ってきました。体育館に響くシューズの音、仲間を鼓舞する声、そして何より、コートに立つ君たちの姿に、私は目を奪われました。いやぁ、今日のバスケ部は、本当にかっこよかったです!

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 試合は一進一退の攻防。中盤まではやや劣勢だったかもしれません。けがや体調不良の選手もいたようで、まさに総力戦。誰かが抜けても、誰かがその穴を埋める。そんなチームの底力を感じました。
新チームが始動した頃、男子バスケ部員のプレーには「前へ、前へ」と突き進む勢いがありました。それはそれで魅力的でしたが、今日の君たちは一味違いました。プレーには柔らかさが生まれ、視野が広がり、丁寧さが加わっていました。ボールを持った瞬間のステップワークやハンドリング、そして周囲を見渡して最適な選択をする判断力----そのすべてに、バスケットボール選手としての"かっこよさ"が、雰囲気として放たれていました。

 そして、試合を支えたのは顧問の先生の絶妙なタイムアウトとピリオド間の声かけ。流れを読み、選手の集中力を引き出す采配は見事でした。最終ピリオドでは、見事なパスがつながり、チーム全体がひとつになっていました。1つ1つのプレーはもちろん、ゲーム全体の流れも、心に残る「美しい試合」だったと感じました。

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 明日は応援に行けませんが、遠くから心を込めてエールを送ります。どうか、今日の君たちを超える明日の君たちでありますように。
がんばれ、男子バスケ部!                            校長 大江健規

【トピックス】校長がソワソワした日・・・

11月6日(木)

今日は朝から、私はちょっとソワソワしていました。いつも落ち着いている教頭先生も、ほんの少しだけソワソワされていました。
私は施設点検をしたり、階段や廊下のホコリを掃除したりして、ソワソワを紛らわせていたのですが、そんな様子に気づいた校務員さんや事務職さんが、いろいろとお手伝いしてくれて、だんだん気持ちが落ち着いていきました。

もしかして、朝の雰囲気から「え?なんかあるの?」と気づいた佐井寺中生がいたら...そう思ったあなた、鋭いです!

実はこの日、大阪府教育庁と吹田市教育委員会からのお客様が、本校にお越しになる日だったのです。
「学校視察」というもので、授業の様子だけでなく、学校環境や特別教室、そして支援学級(ひまわり学級)や校内教育支援教室(りんご教室)などもご覧になりました。

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ちょっと豆知識ですが、先生たちのお給料は大阪府からいただいています(吹田市からいただいているスタッフもいます)。そして、学校をつくってくれたのは吹田市です。だから「吹田市立佐井寺中学校」なんですね。つまり、先生たちは大阪府の職員でもあり、吹田市の職員でもあるといえます。
だから時々、府や市の教育委員会の方が、「どんな教育活動をしているのかな?」「生徒のみなさんはどんなふうに学んでいるのかな?」と見学に来られるのです。
授業や学校施設などを見て、もっとよくなるためのアドバイスをくださったり、他の学校の工夫を紹介してくださったり、まさに "教育のプロの目" で佐井寺中を見てくださるのです。

実は今回の視察は、5月に続いて2回目。
でも、佐井寺中生のみなさんは、これまでにも授業担当の先生以外の方が、授業を参観する機会がたくさんあって、すっかり慣れていますよね。だから、いつも通り、先生の話をしっかり聞いて、ワークシートに取り組み、考えて、時にはペアやグループで活動し、対話をして...。その姿に、教育委員会の方々はとっても感心されていました。
「生徒のみなさん、すばらしいですね!」
「静かに真面目に授業を受ける姿勢ができていますね!」
「ペアやグループのワークでは、元気いっぱいでいいですね!」
...と、たくさん褒めていただきました。私は、とても嬉しかったです。

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さらに、こんなアドバイスもいただきました。
「もっと、生徒が自分から話したり、考えたりする時間を増やすと、さらによくなりますよ!」
なるほど!たしかに、授業の中でみなさんが対話をしたり、活動をしているときって、すごくパワフルで、楽しそうで、生き生きしています。
これからの授業では、もっと生徒のみなさんが "主役" になれる時間を増やしていけたらいいなと思っています。
ちなみに、教育委員会の方々は掲示物までじっくり見てくださっていました。
「このレポート、いいですね!」「放課後に勉強会も企画されているんですね」と、佐井寺中生の作品や掲示物を見て、褒めてくださいました。

というわけで、今回の視察も大成功と言っていいのではないかと、私は感じています。
これからも、佐井寺中キャスト全員で、成長を実感できる学校をつくっていきましょう!
視察にお越しいただいた皆さま、ありがとうございました!            校長 大江健規

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