5月29日(金)
5月最後の金曜日、6時間目に全校集会を行いました。週末直前のゆるやかな空気が流れる中、そこに少しだけスパイスを加えようと、まずは私からお話をさせてもらいました。話の入り口は、5月の学校だよりでも触れた私の長年の趣味、HR/HM(ハードロック/ヘビーメタル)。中学生の頃に夢中になって以来、気づけば30年以上。佐井寺中のみなさんにも「長く続けられそうな好きなものはありますか?」と問いかけたところで、会場にサプライズゲストとして美術科の先生が登場しました。
先生は物心ついた頃から絵が好きで、そして得意で、大学時代にはコンクール入選や絵画展への出品経験もあるほどの腕前でした。仲間から「この道で進まないか」と声がかかるほどの実力者です。そんな先生が選んだのは、画家ではなく"教員"という道でした。作品を考えるとき、先生の中にはいつも「人を描きたい」という思いがあったそうです。その"人を描きたい"という気持ちが、やがて"人と関わりたい""子どもたちと一緒に作品をつくる喜びを味わいたい"という願いにつながり、教壇へと向かわせたのではないでしょうか。
自分だけが描くのではなく、子どもたちと一緒に"つくる喜び"を共有したい。その思いは今も変わらず、先生は仲間と絵画展を開きながら創作活動を続けておられます。紹介した4つの作品はどれも温かみのある作風で、初めて見たときから目に焼き付いて離れませんでした。ちなみに、先生が、アドバイスのために、みなさんのスケッチブックの端に描いてくれたイラストも、いつか"作品"として取り上げられることがあるかもしれませんよ。
「好き」を続けることの深さ、「得意」を磨き続けることの豊かさを、先生の姿からあらためて感じました。
そこから話題は進路へと移りました。私が中学生だった頃と比べると、今は本当に選択肢が多様です。課程やコース設定、アドミッションポリシー、そして令和10年度から始まる学校特色枠。学校は"特色で選ばれる時代"に入っています。だからこそ、進路選びを「合格のために苦手を克服しなければ...」という"受験の苦しさ"だけで捉えてほしくありません。もちろん苦手に向き合うことも大切ですが、それに加えて「自分の好きは何か」「自分の得意はどこで生かせるか」という視点を持ち、未来を思い描きながらわくわくしてほしいと思っています。人生の舵を取るのは、ほかの誰でもなく、みなさん自身です。どうか未来志向の視点を大切にしてほしいです。3年生のみなさんには、1・2年生が「自分もあんなふうに進路を探していきたい」と憧れるような、前向きで胸が高鳴る進路選びをしてほしいとメッセージを送りました。そんな素敵な背中を、ぜひ学校全体に見せてください。
その後は生徒会執行部から「意見箱の活用」と「ペットボトルキャップ回収」についての呼びかけがあり、学校をよりよくするために自分たちで動く姿がとても頼もしく感じられました。最後は部活動表彰で、日々の努力の成果を全校で分かち合いました。
今日の集会が、みなさんの"好き"や"得意"、そして未来を考えるきっかけになればうれしく思います。


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