【トピックス】2学期終業式 ~心のプレゼント~

12月24日(水)

今日は大掃除と終業式。

...と書くと普通ですが、今年度の2学期終業式は、ちょっと趣向を凝らしました。

毎回、集会で感心するのですが、佐井寺中のみなさんは始業のチャイムが鳴る前に、きちんと整列して待ってくれます。最近では、余裕すら感じる自主的な姿勢。本当にすばらしい!

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式の幕開けは、生徒指導主事の先生からの熱い講話からです。これが一つ目の"心のプレゼント"でした。
生徒指導主事の先生が今年の漢字に選んだのは「生」。その理由を語りながら、「なぜ生きるのか」「生きるということ」――深いテーマで、生徒のみなさんに問いかけながら話が進みます。
京セラ創業者・稲盛和夫さんの著書『心。』から「利他の心――他者のために尽くすこと」を引用し、その心こそ自分を磨く道、さらには「生きるとは、心のあり方を選び続けること。そして、その選択が未来をつくる」という印象的なメッセージが心に残りました。
そして、生徒指導主事の先生からの、「みなさんに先ほど生きる意味について問いかけましたが、"人を傷つけること" は、そこにありましたか?」という最後の問いかけが胸に響きました。

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その後は、部活動やコンクールの表彰ラッシュ。優勝をはじめ、たくさんの成果が並びます。中には川柳の表彰も。私も全校集会で川柳を扱いましたので、うれしい瞬間でした。

そして、二つ目の"心のプレゼント"は私から。                                                   今日はクリスマスイブ。佐井寺中のみなさんに何か贈りたいと考え、2学期を振り返る映像を用意し、みんなで一緒に2学期を振り返ることにしました。
文化総合発表会、体育大会、授業、選挙...。体育館を暗くしたので表情までは分からなかったのですが、スクリーンに映し出される懐かしいシーンに、みなさんの笑顔が広がっていたと信じています。終了と同時に拍手が起きて、ほっとしました。うれしかったです。

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こうして2学期を振り返ると、佐井寺中のみなさんが、よく学び、よく育ってきたことを感じます。まさに「学び・育ち合う学校」の姿です。

3年生のみなさん、これから迎える大切な時期。月並みですが、この言葉しかありません。                                          「がんばれ!3年生!」
そして、佐井寺中キャストのみなさんへ。どうかよいお年をお迎えください。新しい年も、笑顔と感謝を胸に、また一緒に学び、育ちましょう。1月、元気なみなさんと始業式で再会できることを楽しみにしています。

最後に、佐井寺中に関わるすべての方々へ、心からの感謝を。ご理解とご協力、本当にありがとうございました。

                                         校長 大江健規

【トピックス】1年生社会授業参観 ~ジレンマ~

12月22日(月)

今日、1年生社会、地理の授業を参観しました。担当の先生は、いつも素晴らしい授業運びで、私たちを世界の旅へいざなってくれます。中堅の先生らしい安定感。授業運びはテンポよく、どっぷり地理の世界に浸れる迫力ある雰囲気づくり。生徒との距離も近く、教室は活気に満ちていました。                                                                  私は今日も旅をしてきました。パスポートも飛行機もなしで。行き先は南米。                       
メインテーマは「南米における開発と環境」                                                              黒板に映し出された地図を見ながら、私は思いました。                                        「アマゾンの森を空から眺めると、そこにはジレンマが広がっている」と。

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授業は、まるでドキュメンタリー番組のような臨場感。
「発展の裏に課題あり」――先生の言葉が、ニュースの見出しのように響きます。                               モノカルチャー経済からの発展、その光と影を生徒たちは追いかけます。
なぜそうなったのか?どうすればいいのか?                                                  問いは次々と投げかけられ、教室の空気が少しずつ熱を帯びていきます。

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グループ学習のなかでは、農家、政治家、環境保全に携わる人などなど、..生徒たちはそれぞれの立場に立って議論を展開します。
ただ、欲を言えば――立場を設定することで、議論が「対立の図式」になってしまいがちなので、注意しなければなりません。もっとオープンに「どうしたらいいだろう?」と問いを共有し、ジレンマに協働して挑む形も面白かったかもしれません。
グループワークの本質は、意見を聴き合い、対話を重ねる中で「解決の糸口」を見つけること。                        南米の問題を通して、私たち自身の暮らしや社会に目を向けるきっかけになる。                      今日の授業は、その入口になったと感じました。

教室を出るとき、ふと思いました。
「教室で見た航空写真。その一枚が、未来を考える扉になるのかもしれない」と。

そして、私たちの日常にも、大小さまざまなジレンマがあります。                                      環境と経済、便利さと持続可能性、個人と社会...。                                            今日の授業は、そんな問いを生徒のみなさんに、そっと手渡す時間でした。

                                      校長 大江健規

12月17日(水)

今日は、1年生英語の授業を参観しました。教室に入った瞬間、まず感じたのは、『あ、これはいい湯加減だ』という安心感のある空気。授業運営に長けた先生ならではの安定感です。                              先生の立ち姿から、授業の流れが見える――その予感は裏切られませんでした。
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授業はデジタル教科書を巧みに活用しながら、読む・聞く・書くがバランスよく配分されていました。課題の展開はリズムよく、息をつく暇もないほど。ペアワークも何度も登場し、教室のあちこちで「こそこそ対話」が生まれます。与えられた時間ではなく、内側からの対話。これぞ対話的な学びの真髄です。生徒のみなさんどうしの心の距離も近いのがとても印象的でした。

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担当の先生は、どんな反応があっても柔軟に対応。まるで英語のジェットコースターを安全に操るパイロットのようです。授業は駆け抜けるように進み、気づけばもう終盤でした。

欲を言えば――このリズムの良さが時に「平坦」に感じる瞬間も。                                   1時間の中に「ピーク」があると、さらにドラマチックになるかもしれません。例えば、生徒自身が
「areじゃなくてlookなのはなぜ?」
「wellって、習ったのと使い方が違うぞ?」
そんな謎を感じる瞬間が、学びの深さにつながります。
「あれ?知っているはずなのに、分からない!」――この感覚こそ、学びの入口です。

今日の授業は、まさに「安定感とスピード感の融合」。
1年生のみなさん、このジェットコースターに身を任せて、英語の世界を楽しんでください!

                                        校長 大江健規

12月12日(金)

今朝の校舎は、久しぶりに "音量大きめ" でした。学年閉鎖となっていた1年生が登校再開、2年生も1クラスの閉鎖が解かれました。学級閉鎖中の1クラスも、明日までですので、来週には全クラスそろう予定です。

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登校してくる生徒たちの表情はというと......「よく寝たなあ」という顔がずらり(笑)。
やっぱり学校には、生徒のみなさんの声と姿がないと。静かな校舎も悪くないけれど、今日のようなざわめきもうれしくなります。

今日は、2年生の理科を参観しました。テーマは「気象」。といっても、ただ天気図を読む授業ではありません。なんと、生徒のみなさんそれぞれが、 自分が生まれた日の天気図と雲画像をもとに、架空の『天気予報』を作るというのです。 導入されたばかりのiPadをフル活用し、衛星画像や過去の気象データを検索。 「この年、この季節には何が起きていたのか?」――そんな歴史のスパイスも添えながら、オリジナルの予報原稿を仕上げていきます。

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ICTの力はすごいですね。宇宙から見た雲の動き、世界の気象状況...昔なら教科書の図で想像するしかなかったものが、今は指先で広がります。理科の気象学習に、ICT機器は、まさに "追い風" です。

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授業を見ながら、ふと思いました。「この学びが、日常にどう生きるのか?」
天気図や雲の動きを理解した先にあるのは、単なる知識ではなく、暮らしを豊かにする視点です。
例えば、旅行の計画を立てるとき、農作物の生育を考えるとき、防災を意識するとき――気象を読む力は、未来を読む力につながります。 今日の授業は、その第一歩。生徒たちが「自分の誕生日の空」を調べながら、科学と歴史と自分をつなげていく姿に、私はちょっとワクワクしました。これからどんな探究が始まるのか、楽しみです。

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放課後には、もうひとつうれしい動きがありました。「花いっぱいプロジェクト」です。                                                           地域のみなさまが佐井寺中のために準備してくださった花の苗を、生徒会執行部と美化委員、そして地域のみなさまが力を合わせ、プランターに植えていきます。植えた苗は、卒業式や入学式あたりで花を咲かせる予定です。  

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まさに "未来を咲かせる取組" ですね。今日の気温はかなり低めでしたが、地域ボランティアの方々に                                                植え方を教えていただきながら、佐井寺中生は、ていねいに、しっかりと作業をしていました。                     学校と地域が一緒に春を待つ、そんなとても温かい光景でした。いただいた苗はしっかり育てていきます。                                             3月の天気予報は「花」になるはずです。地域のみなさま、本当にありがとうございました。

                                      校長 大江健規

12月8日(月)

今日は、グラウンドで3年生の体育を参観しました。種目はハンドボール。

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ウォーミングアップが終わると、すぐにパス練習、連携の確認、シュート練習、パスゲーム、そして最後はゲーム形式へ。とてもテンポの良く授業が進んでいきます。

印象的だったのは、どの場面でもチームで課題を話し合いながら進めていたことです。運動量も多く、笑顔も多く、まさに「スポーツの楽しさを学ぶ」という授業でした。

実は、日曜日に女子バスケットボール部の公式戦を応援に行きました。

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バスケットボールもハンドボールも、ドリブルとパスを使いながらゴールを目指します。でも、ボールを手に持って歩ける歩数には違いがあります。
「歩数の違い」なんて、普段は気にしないけれど、試合を見た後だと妙に気になるものですね。

さらに、ボールの大きさや硬さ、コートの広さ、ゴールの形...こうした違いがあるからこそ、プレーにも個性が出る。そこが面白いところだなと感じました。

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欲を言えば、たぶんバスケットボールの試合を観戦したばかりだからそう思うのですが、ハンドボールでも「自分たちで考えたセットプレー」を試すなど、走る・投げるといった個人技だけでなく、チーム戦術にも目を向けられると、さらに競技の奥深さや駆け引きを味わえたのではと思います。

ハンドボールの授業とバスケットボールの試合。競技は違えど、「戦術」「合図・アイコンタクト」など、共通する点もあります。瞬時の判断と連携の妙。
個の力だけでなく、チームで戦うことの価値を学ぶことができる競技だと改めて感じました。

今日の3年生、そして週末の女子バスケ部。どちらも見ていてワクワクしました。
スポーツって、体を動かすだけじゃなく、笑顔や声が飛び交う空間そのものが魅力ですね。
次はどんなプレーや工夫が見られるのか、続きが楽しみです。

                                       校長 大江健規

12月5日(金)

今日は、3年生の公民の授業を参観しました。テーマは「政治の仕組み」。
民主政治、独裁政治、そして直接民主制――それぞれの特徴やメリット・デメリットを考え、ペアで意見を交わしながら討議する授業でした。先生の問いかけに応じて、3年生のみなさんは、自分の考えを整理し、相手の意見を尊重しながら話し合う姿が見られました。こうしたやり取りの中で、「一つの正解がない問い」に向き合う力を育てているのだと感じます。

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3年生ともなると、多面的・多角的に考えなければならない課題が増え、意見の調整にはジレンマも伴います。こうした難しさに挑む姿は、まさに3年生ならではの学びです。

欲を言うのであれば、もう少し難解で、考え込んでしまうような討議のテーマでも大丈夫だったのではないでしょうか。3年生ならば、必ず、あきらめずに悩み抜いてくれるはずです!

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1・2年生のみなさんへ。
3年生になると、こうした複雑なテーマに取り組むことになります。ワークシートに書かれている文字数も多く感じるのではないでしょうか。今の学びを大切にして、少しずつ「深く考える力」を育てておきましょう。

今日は午後、3年生は進路写真、アルバス写真の撮影でした。いつのまにか、そんな時期になっていたのかと感慨深いです。                                 校長 大江健規

【コラム】授業が「学びの入口」になる瞬間

その瞬間は、1年生の教室に訪れました。                                              数学の授業です。学習内容は「図形の移動」。採用から2年目の先生による研究授業です。                           今年度、本校では授業づくり研究に関して、現行学習指導要領のど真ん中である「主体的・対話的・深い学び」をテーマに掲げています。                                                         生徒の実態把握、課題設定、学びのプロセス、授業デザインなど、すべてにおいて体現した、見事な授業を参観することができました。

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題材は、模様のように敷き詰められた合同な図形を、どのように、どの場所へ移動させたかを言葉で説明するというものです。課題は三段階で、難易度が徐々に上がる構成になっていました。まずはペアで互いにクイズのように説明し合います。さらに説明台本として文字に起こし、言葉の精度を磨きます。はじめは「上に」「下に」「ずらす」「まわす」「折り返す」など日常語が飛び交っていましたが、やがて「回転」「対称」「平行」「中心」「角度」など数学用語が増えていきます。言葉が変わると、図形の見方が変わります。見方が変わると、考え方が深くなる----その連鎖を目の前で見ました。

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ペアワークの後は、全体への発表です。「この移動は、中心をここにとって...」「形は変えずに...」「裏返して...」----教室の視線が一斉に図に集まります。発表者の説明に、補足を入れてフォローする生徒も現れました。課題を真ん中に置き、生徒どうし、そして先生と生徒の間でも学び合いが進んでいきます。気付けば、教室内はすっかり「幾何学」の空気で満ちていました。つぶやきも、黒板も、ノートも、すべてが数学の言葉で呼吸しているようでした。

印象的だったのは、先生があえて発言を一括してまとめないことです。生徒のみなさんのつぶやきや発表を拾いながら、場の臨場感を保ち、必要な概念は生徒自身の言葉の発達の中にそっと芽吹かせます。                    実は、参観しながら数学科の私には「もっとこうすれば」という案が一瞬よぎりました。しかし、授業終盤になり、担当の先生が1年生の現状を正確に見立てた課題設定をされていたことが分かり、その的確さに、その案は気持ちよく吹き飛びました。 机間観察は丁寧で、学びが滞りかけた個人やペアには、必要十分の支援をします。過不足のない介入が、学びの自走力を損なわないのです。

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最後の課題は、ひときわ複雑な敷き詰め図形です。説明は一筋縄ではいきません。それでも、前のめりになる姿は消えません。「この課題も説明したい」「もう少し考えてみたい」----その後すぐにチャイムが鳴りましたが、1年生の学びのチャイムは鳴りやみません。休み時間になると、何人かが先生のところへ歩み寄り、「この説明でどう?」「正解?」とやり取りが続きます。ふと見れば、休み時間だというのに説明の台本を書き始めている生徒も複数います。「もっと挑戦したい」という空気が充満していました。                                                 まさに、余韻のある授業。50分は、あっという間でした。

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課題に没頭する1年生の姿。前のめりになり、腰が少し浮いているかのようなその姿。私はその瞬間を記録したくて、いつもより多く、生徒のみなさんの手元を撮影しました。ワークシートに刻まれた言葉、ペンの動き、図形の世界に没入する指先。それらは、学びの熱量を物語っていました。

今回の授業では、先生自身も学び育っていることを感じました。授業後の協議では、「昨年度、教科を問わず、様々な先生の授業を参観させていただいた。そこから学んだことを今日の授業に生かしています。」と話してくださいました。学校で学び育つのは、生徒だけではありません。

「教え上手より学ばせ上手」----担当の先生の確かな歩みが、教室に温かい空気をもたらしていました。

この授業は、学びの力を信じる先生と、それに応える生徒が切り開いた「学びの入口」でした。                      こんな瞬間に立ち会えたことが、とても幸せです。

                                        校長 大江健規

※12月3日(水) 1年生数学授業参観記

【トピックス】3年生英語授業参観 ~聴く~

12月3日(水)

1時間目は、3年生、英語の授業を参観しました。
テーマは「的確なリスニングにつながる発音のコツ」。
授業の最後に先生が語った言葉が、とても印象的でした。
「ネイティブはどう切り分けているか」――この視点こそ、リスニング力を高める鍵です。

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言語の獲得において「音」が重要であることはよく知られています。
間違えても恥ずかしがらず、まずは真似してみる。
その積み重ねが、リスニング力の向上につながると感じます。 

今日の授業では、「dark-L」「同化」「flap-T」など、興味深い現象が紹介されました。
文字と音の違和感を感じ取り、その謎を探究する――そんな学びにも発展できそうです。

これらの学びは、単に日本語以外の言語におけるコミュニケーション力を高めるというだけではなく、                               言語を通して見えてくる歴史や文化、習慣への理解にもつながっていくはずです。                                   つまり英語は「世界を知る窓」なのだとあらためて感じました。

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午後は、大阪府消費生活センターから講師をお招きし、2年生を対象とした特別講義を実施しました。テーマは、「金融教育~みんなの将来と社会を結ぶ~」です。

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ずばり、お金の話です。「使う」「貯める」だけではありません。これからの時代、お金の運用という視点も欠かせません。たとえば、投資という選択肢。株式会社の仕組みや株の役割を知ることは、社会の動きを理解する第一歩です。

講師の先生は、単なる金融知識にとどまらず、将来のキャリアへのつながりも意識して講義を組み立ててくださいました。お金をどう扱うかは、自分の生き方や働き方とも深く結びついています。今日の学びが、未来の自分をデザインするヒントにしてほしいと思います。 

                                        校長 大江健規

12月1日(月)

いよいよ師走。今日は1年生の英語の授業を参観しました。

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少し遅れて教室前に着いたとき、すでに室内は英語で満ちていました。すばらしいスタートダッシュです。担当の先生は第一声からオールイングリッシュ。日本語はお休み。開始から15分間、見ているこちらが息を止めるほどの、濃密なコミュニケーション・トレーニング。立ったり座ったり、質問したり、クイズをしたり...まるで「英語版・椅子取りゲーム」のようなスピード感です。

ペアも次々に交代します。 「What are you doing?」と聞かれた生徒が、                                   「I'm thinking... how to keep up with this pace!」 と言ったとか言わないとか。

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一気に活動量が上がったところで、一転してヒアリングのワーク。母と息子の少しユーモラスな英会話に、笑いどころをしっかりキャッチしてクスクスと笑い声も。続いて、教科書本文の読解、さらに文法整理へ。分刻みの活動で、音も文字も会話も、まさに英語漬けです。

ここで特筆したいのは、「動」と「静」の切り替えの見事さです。アクティビティで全身を使って英語を浴びたあと、文法事項の整理に入ると、教室全体がすっと落ち着き、集中モードへ。切り替えのスムーズさに、生徒のみなさんと担当の先生の作りあげてきた安心感のある空気を感じました。

先生の授業デザインも、それに応える生徒たちも抜群でした。

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声が出ている、笑顔が出ている、そして...汗も出ている!?

今日の授業を一言で表すなら――
「英語は座学じゃない、全身運動だ!」
そんなことを1年生のみなさんが伝えてくれた時間でした。

この単元、今日までにどれほどのアクティビティがあったのか、想像するだけで楽しくなります。

                                        校長 大江健規

【トピックス】後期生徒総会

11月28日(金)

今日の6時間目は、生徒総会でした。
吹田市内では現在、インフルエンザの流行が警戒レベルに達しています。そのため、例年のように体育館に全校生徒が集まる形ではなく、今回は各教室をオンラインでつなぐリモート開催となりました。こうした柔軟な対応ができるのも、ICT環境が整備されているからこそです。

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総会の前には、エコキャップ運動の結果発表と表彰がありました。小さなキャップ一つひとつが、世界の誰かの命を救うワクチンにつながる。そんな思いを込めて取り組んだ活動の成果が、数字となって示される瞬間は、やはり胸が熱くなります。

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続いて、前期委員会から後期委員会へ取組が引き継がれました。それぞれの委員会の新しいステージが始まります。                                                               後期生徒会活動のキャッチフレーズは、ずばり 「蝶」 です。
「蝶が花粉を受け取って、花を咲かせるように、生徒会がみんなの声を受け取り、それを生かして笑顔咲きほこる学校にしていきたい」――そんな願いが込められています。言葉の選び方に、佐井寺中生の感性と未来へのまなざしを感じますね。

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自治による学校づくりは、まさに生徒のみなさんの手で紡がれる物語です。                                                  後期生徒会の挑戦に、大いに期待しています。                                              佐井寺中が、もっと笑顔であふれる場所になりますように。

                                       校長 大江健規

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