5月28日(水)
今日は、午前中に吹田市教育委員会から教育長、教育委員をはじめとする総勢6名の
お客様があり、全クラスの授業参観をされました。お客様方からは「先生たちと生徒のみなさん
のやりとりが活発で、また、柔らかいですね。」というお言葉をいただきました。授業を、生徒と先生が
一緒に作りあげていくという意識が雰囲気として伝わったと感じ、うれしかったです。
職員室に掲示している「校内公開授業」のホワイトボードには、毎日のように3年生理科の授業が
書かれていますので、今週は2回、参観に行きました。




内容は、「細胞分裂」や「遺伝」です。 生物の学習の中でも、学校においてある顕微鏡では
見ることができないミクロの世界の学びであり、私たちがなぜ今存在しているのか?
どうやって成長していくのか? 体のなかで何が起こっているのか? などなど、私たちが
生きていくことを科学的に捉える場面です。科学者が「神の領域」と呼ぶこともありますよね。
3年生がこの学びに、どのように挑戦していくのか、楽しみでした。
遺伝の学習では、遺伝情報をカードにして、具体的な作業を通して理解を深めていました。
細胞分裂の学習は、生徒のみなさんは非常に苦戦しているように見えました。「成長」と「生殖」
で分裂の様子が少し違うということについて、先生から「なぜ?」という問いが出されましたが、
この問いが単純そうに見えて、問いの本質を理解するのに、ひと苦労している人が多いように感じました。
私は「なかまを増やす」という言葉を正しくイメージしているかではないかと思いました。
この学習における「なかま」とは? 同級生や友達というイメージでもありませんよね。
(先生はわざとひらがなにしているのかな?)生物としての分類上の「なかま」です。
そして、「増やす」は、もちろん数を増やすという意味も含まれてるとは思いますが、友達づくりをする
ときに使う「増やす」ではないですよね。さらに、この「増やす」には、子孫を残す、または
子孫につないでいくという意味も込められていますよね。
このあたりの言葉の意味がしっかり理解できたうえで思考を始めているかで、差が出るのではないか
と感じました。いやぁ、さすが「神の領域」です。難しいです。今日は参観していて、何度も
無言になって、自分の世界に入り込み、考えてしまいました。
でも、図にすることができれば、算数の足し算しか使わない、、、、、ですね。
成長を感じたのは、3年生の学びのメモが、自分の言葉で書いてあり、どんどんいいものになっています。
さあ、深く考えてみましょう。 次の時間は、今日の学びのまとめです。 校長 大江健規