3年生は、現在、総合的な学習の「ひかり」の時間に、『福祉』について学んでいます。
今週は、その体験的学習の第一弾として、
「目の不自由な人の立場に立って」というテーマで、目かくしで歩く体験をしました。
まずは、アイマスクやタオルなど目隠しをし、ピロティを10mほど歩いてみます。
多くの児童がおっかなびっくりで歩いたり、手探りで壁伝いに進んだりしました。
その後、一旦教室に戻って、感想を話し合いました。
「何も見えないのはすごく不安」「どこに何があるか分からなくて怖かった」
「どこがゴールかが分からなくて心配になった」などの意見が出され、
どんな手助けがほしいかという話し合いでは、
「声でナビをしてほしい」「手をつないでもらう」「杖があれば」「点字ブロック」
などの意見が出されて、実際に手をつないだり、肩に手をかけたりしてもらって、
もう一度目隠し歩きをしました。
その感想は、「一人の時より安心だった」「手が離れた時、すごく不安になった」などに変わり、
1回目との感じ方の大きな違いに気づくことができました。
このような体験がそのまま、
視覚障害のある方の感覚や心情の理解に結び付くわけではありませんが、
どのような困難を感じられているのかや、
どのような手助けが効果的なのかを考えるための土台となりますし、
町の中にある、視覚障害のある方への「手助け」に意識を向けるきっかけになります。
この後、聴覚障害のある方や、車椅子を使用されている方のことも学ぶ予定ですが、
様々な方々の立場に立ってみることで、
子どもたち自身の世の中を見る目が広がっていってほしいと願っています。
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