6月18日(木)
2年生の「総合的な学習の時間」において、「売れるラーメンを考える」という題材のもと、生徒たちは一杯のラーメンを切り口に "仕事" そのものに向き合っていました。

ラーメンを好み、そこに価値を見いだして対価を払う層や放課後の学生など、具体的なターゲットを見据えた上で、価格や量、提供方法(店舗・キッチンカー・カップ麺)に至るまで論理的に組み立てていく姿には、すでに経営の視点が感じられました。
さらに、思わず頬が緩むネーミングや、コンセプトが伝わる表現の工夫には、それぞれの班の個性が光り、「選ばれる一杯」とは何かを真剣に考えていることが伝わってまいりました。議論は味や名前にとどまらず、利益と収益、健康や環境への配慮、SNS映え、宣伝方法にまで及び、一つのラーメンを軸に社会とつながる多面的な思考が見事に展開されていました。加えて、AIを活用して完成イメージを可視化することで、構想は一層現実味を帯び、まるで実際の商品開発の現場を見ているかのような臨場感がありました。


このような学びを設計した先生方の着眼と工夫にも大きな拍手を送りたいと思います。身近な「ラーメン」という題材に絞ったからこそ、生徒たちは探究の姿を具体的に思い描き、自分の言葉で深く考えることができていました。
欲を言うのであれば、聴き手が熱心にメモを取るあまり、発表者に向ける視線がやや下がる場面が見受けられました。例えば、こここそICTを活用し、アプリによって評価を「☆」の数で可視化したり、感想を端末上で即時に共有したりすることができれば、場はさらに「コンペ」の趣を帯び、営業の現場さながらの緊張感と高揚感が生まれるのではないかと感じました。
このブログでは、あえて具体の内容には踏み込んでおりませんが、どのようなラーメンが生み出されたのかは、ぜひご家庭での会話の中で、お子様の言葉としてお聞きいただければと思います。
学校での学びが家庭へと持ち帰られ、「今日の授業を語りたくなる」、そんな経験を一つでも多く積み重ねていくことこそ、本校において大切にしたい姿であると改めて実感いたしました。
校長 大江健規
