本日の舞台は長良川。空を見上げれば、心配された雨はなんとか踏みとどまり、気温も上々。川に入るには申し分のないコンディションです。水温も水量も適し、まさに"今日この瞬間のための長良川"といった表情を見せてくれました。
クラスごとにグループを編成し、それぞれのボートへ。ライフジャケットのベルトを締める手つきに、ほんの少しの硬さ。胸の内にある期待と不安が、その仕草に表れていました。

迎えてくださったのは、個性豊かなインストラクターの皆さん。ある方は笑いを交えながら緊張をほぐし、またある方は落ち着いた語り口で安心感を与える。同じ説明でも、伝え方ひとつで場の空気が変わる。その違いを肌で感じられるのも、こうした体験の魅力のひとつです。


「落ち着いて」「前を見て」「せーの!」最初の漕ぎ出しは、どこか探り探り。水面の揺れを確かめるような、慎重なスタートでした。
しかし――いざ流れに乗ると、堰を切ったように歓声が広がります。
「いける!」「もっと漕いで!」
声と動きが重なり、ボートは次第に"チーム"としてのリズムを刻み始めます。
やがて現れる激流ポイント。水しぶきが高く上がり、ボートが大きく揺れるその瞬間、思わず上がる悲鳴と笑い声。恐怖を超えて、楽しさが前面に出てくるこの変化こそが、今日の象徴でした。激流ポイントでは、カメラも向けられます。濡れたままの笑顔、息を合わせた仲間同士の距離感、そしてどこか誇らしげな表情。どれもが、ほんの数十分前とは違う"今"を物語っていました。



終盤には、もはや最初の緊張は影も形もありません。自然の流れに身を任せながら、仲間と声を掛け合い、同じ方向へ力を合わせる。その一体感が、子どもたちの中で確かな手応えとなって積み上がっていきます。「こわい」から始まり、「楽しい」を経て、「もっとやりたい」へ。単なるアクティビティーにとどまらず、心の動きがはっきりと見える、充実した時間となりました。

校長 大江健規
