高山市内の歴史地区を、班ごとに歩いた半日。
見知らぬ街でのフィールドワークは、1年生、そして2年生で積み重ねてきた校外学習の経験が、確かなかたちとなって表れた時間でした。


仲間とともに道を選び、互いに確かめ合いながら歩みを進める姿は、まさに「見事」の一言。土産を手に、時に足を止め、食べ歩きに笑顔をこぼしながら、最後のプログラムをやり遂げました。
空は、少しだけ夏の気配を帯びた穏やかな晴れ間も。雨に阻まれることもなく、静かに、しかし確かに流れる時間の中で、私自身も街を歩きました。歴史と伝統が織りなす空気に身をゆだね、どこか雅やかなひとときを過ごすことができました。




この二泊三日。
普段は、あいさつしたり、授業の様子を眺めたりすることしかない3年生のみなさんと、寝食をともにし、ここまで密に時間を過ごしたことは、もちろん初めてです。だからこそ、その一つひとつが濃密で、忘れがたいものとなりました。声をかけてくれた人もいて、その何気ない一言が、じんわりと心に残っています。
活動的に楽しむ姿。
仲間とともに盛り上がるつながり。
満面の笑顔。
さりげない気遣い。
教室では見えにくい、それぞれの「素敵」を、数多く感じることができました。
もちろん、その一方で、先生方から注意を受けたり、課題を指摘されたりする場面もありました。しかし不思議なことに、その翌日は決まって天候に恵まれ、プログラムを無事に実施することができました。事前予報では「雨」が続くはずだったにもかかわらず、すべての行程を予定通り終えることができたこと。流れてしまった星空散策も、翌日には静かな森の散策として実現しました。
まるで、この学年が「もう一度、やってみる機会」を何度も与えられているかのように。
そうした巡り合わせの中で過ごした今回の修学旅行。ここで得たものは、きっと一人ひとりの中に静かに積み重なっているはずです。同時に、見えてきた課題もまた、次へとつながる大切な手がかりです。文化総合発表会、体育大会、そして、何気ない日々の授業。
これからの学校生活の中で、きっとまた「次の一歩」を試される瞬間が訪れるでしょう。そのとき、この三日間が確かな支えとなることを願っています。
修学旅行速報は、次のトイレ休憩でひと区切り。
静かな余韻とともに。 旅の終盤は、寂しくなります。
校長 大江健規
