登校中の見守り、朝読み、学習補助、支援学級補助j、PTAが募集する各種ボランティア...
北山田小学校は様々なボランティアさんに支えられています。
その中で、長年、低学年の学習補助に入ってくださっているボランティアさんがおられます。その方にきちんとお礼を伝えるとともに、今年度取り組もうとしていることをお話ししなければ...と思っていたところ、ようやくその機会がありました。
校長室でその方とお話をしていると、なんと12年も前からボランティアとして関わってくださっているとのこと。その方のお子さんもお孫さんも北山田小学校を卒業したらしく、何か恩返しができれば...という思いと、子どもが好きだからということで続けてくださっていることが分かりました。その後、学校経営方針とサポーターのお話をさせていただくと、主体性と当事者性を育むことについても「たいせつですね。」と賛同してくださいました。
そんな話をしていると、休み時間になり、4年生の男の子が校長室を訪ねてきました。
「校長先生が全校集会で使っている、プロジェクターで映しているやつ、僕もできるようになったよ。それだけ。じゃあ!」
パワーポイントが使えるようになったということを伝えたくて、ちょっと寄ったみたいでした。その子が去った後、ボランティアさんが、
「あの子、1年生の時は座っていなくて、私が抱えて一緒に座って勉強してたんです。それが今は落ち着いてねー。学校の外で会ってもちゃんと向こうから挨拶してくれるんですよ。」
と嬉しそうに語ってくださいました。また、
「私、例えば、公園に1人でいる子を見たら、心配になって声をかけちゃうんです。一人?誰かと待ち合わせ?って。それで、友だちが後から来るって聞くと安心してその場を離れるんです。」
とも話してくださり、思わず僕が、
「声をかけるって勇気いりますよね。」
と言うと、
「いえいえ、ずっと学校に行かせていただいているので、子どもたちも顔を覚えてくれているから声をかけやすいんです。」
とのこと。このエピソードに感動するとともに、サポーター活動が広がれば、きっとこのような子どもと地域の方や保護者との関係がたくさん生まれるのだろうな。素敵だな。是非めざしたいな。と強く思いました。このような環境の地域で育った子どもは、自分が育った北山田地域に愛着も沸くだろうし、大人になったときに何か地域に恩返しがしたいと思うはず。サポーター活動を通して、学校、地域、保護者が同じ方向を向き、子どもに主体性と当事者性を育むとともに、郷土愛も育んでいきたいと思います。