先週金曜日の昼休み、校長室で仕事をしていると、6年生の男の子Aがやってきました。
A「校長先生~相談なんやけど...。」
実は、今年度が始まってすぐにその子が、お母さんの誕生日プレゼントに何をあげたらいいかという相談をしてきたことがあって、
校「お母さんにとっては、自分の子どもが色々と考えて用意してくれたものなら何でもうれしいはずやで。手紙なんかを添えてくれたらなお一層嬉しいんじゃない?」
と伝えていたんです。今回はその続きの相談でした。
A「この前相談したプレゼントのことなんやけど、いろいろ考えて買ってん。」
校「おお、買ったんや!それで?」
A「いや、そしたらこの前、お母さんが○○が欲しいって言ってて...。それも買った方がいいかなー、でもお金かかるし...と悩んでてて、相談に来た。」(もしそのお母さんがこのブログを読んでいて自分のことだ!と気づいてしまわないように○○としています)
校「え?それって直接何が欲しいか聞いたってこと?」
A「いや、そうじゃなくて、一緒に買い物に出かけたときにそんなことをつぶやいているのを聞いてん。」
校「ああ、なるほど。だったら、もうすでに用意しているプレゼントだけでいいんじゃない?絶対に喜ぶから。それにしても、そんなお母さんのつぶやきも聞いてるなんてすごいなぁ。」
A「わかった。じゃあそうする!ありがとう!」
そう言って、笑顔で教室へ戻っていきました。
やり取りの中で、Aにプレゼントに何を買うか決めたのか聞くと、お母さんの仕事と関係するもので、使えるかなと思って決めたとのこと。お母さんの立場に立って、共感力を働かせて買ったんですね。心が温まりました。当日、喜んでくれるといいね。いや、きっと喜んでくれるはず。