12月12日(金)
今朝の校舎は、久しぶりに "音量大きめ" でした。学年閉鎖となっていた1年生が登校再開、2年生も1クラスの閉鎖が解かれました。学級閉鎖中の1クラスも、明日までですので、来週には全クラスそろう予定です。


登校してくる生徒たちの表情はというと......「よく寝たなあ」という顔がずらり(笑)。
やっぱり学校には、生徒のみなさんの声と姿がないと。静かな校舎も悪くないけれど、今日のようなざわめきもうれしくなります。
今日は、2年生の理科を参観しました。テーマは「気象」。といっても、ただ天気図を読む授業ではありません。なんと、生徒のみなさんそれぞれが、 自分が生まれた日の天気図と雲画像をもとに、架空の『天気予報』を作るというのです。 導入されたばかりのiPadをフル活用し、衛星画像や過去の気象データを検索。 「この年、この季節には何が起きていたのか?」――そんな歴史のスパイスも添えながら、オリジナルの予報原稿を仕上げていきます。


ICTの力はすごいですね。宇宙から見た雲の動き、世界の気象状況...昔なら教科書の図で想像するしかなかったものが、今は指先で広がります。理科の気象学習に、ICT機器は、まさに "追い風" です。

授業を見ながら、ふと思いました。「この学びが、日常にどう生きるのか?」
天気図や雲の動きを理解した先にあるのは、単なる知識ではなく、暮らしを豊かにする視点です。
例えば、旅行の計画を立てるとき、農作物の生育を考えるとき、防災を意識するとき――気象を読む力は、未来を読む力につながります。 今日の授業は、その第一歩。生徒たちが「自分の誕生日の空」を調べながら、科学と歴史と自分をつなげていく姿に、私はちょっとワクワクしました。これからどんな探究が始まるのか、楽しみです。

放課後には、もうひとつうれしい動きがありました。「花いっぱいプロジェクト」です。 地域のみなさまが佐井寺中のために準備してくださった花の苗を、生徒会執行部と美化委員、そして地域のみなさまが力を合わせ、プランターに植えていきます。植えた苗は、卒業式や入学式あたりで花を咲かせる予定です。


まさに "未来を咲かせる取組" ですね。今日の気温はかなり低めでしたが、地域ボランティアの方々に 植え方を教えていただきながら、佐井寺中生は、ていねいに、しっかりと作業をしていました。 学校と地域が一緒に春を待つ、そんなとても温かい光景でした。いただいた苗はしっかり育てていきます。 3月の天気予報は「花」になるはずです。地域のみなさま、本当にありがとうございました。
校長 大江健規
