10月29日(水)
文化総合発表会と体育大会。
この秋、佐井寺中は2つの大きな行事を見事にやり遂げました。
生徒のみなさんのエネルギーと創造力、そして支え合う姿に、学校の力を強く感じました。 今は、その熱気を静かに受け止める「鎮める期間」。
行事の余韻を味わいながら、心を整え、次の一歩へと進む時間です。
佐井寺中は、前期から後期へと確かな歩みを続けています。
生徒会選挙と「自治」の芽 今日は、後期生徒会選挙が行われました。
前期生徒会は、文化総合発表会や体育大会など、学校の大きな行事の運営を中心に、力を尽くしてくれました。入学式から始まった取組。準備に向き合う姿勢、気づかいや心くばり、そして責任感。体育大会で先頭に立って行進する執行部のみなさんの姿は、前期生徒会の象徴とも言えるものでした。何事にも誠実に、確実に取り組む姿勢が、学校の空気を整えてくれました。本当に、よく頑張ってくれました。
そして、立会演説会の前には、前期生徒会執行部が実施した「スマホトラブルアンケート」の結果発表もありました。アンケートからは、SNSやメッセージのやりとりにおけるすれ違いや誤解、「タイミング」の難しさが浮かび上がってきたように思います。
執行部はその実態を受けて、「相手の気持ちを想像する」と提示してくれました。
この言葉には、トラブルを未然に防ぐだけでなく、日常の人間関係をよりよくするためのヒントが込められています。こうした日常の課題に向き合う姿勢もまた、生徒会の大切な役割です。
後期生徒会には、そんな前期の努力をしっかりと受け継ぎながら、次のステージへと進んでほしいと願っています。それは「自治」、そして「過ごしやすい学校」を意識して欲しいということです。
行事の運営から一歩進んで、日々の学校生活そのものを見つめ、仲間との関係を考える雰囲気づくりに力を注いでほしい。誰もが安心して過ごせる、居心地のよい学校づくりに、生徒会が中心となって取り組んでくれることを期待しています。今回の選挙では、ある候補者がこんな公約を掲げていました。
「私は生徒一人ひとりの声、個性を尊重し、それを学校づくりに生かすことができる生徒会を目指します。学校は先生だけでつくるものではなく、私たち生徒全員が主役となってつくっていく場所だと思います。だからこそ、みんなの声がきちんと行き届き行動に移されるような生徒会をつくりたいです。」
「何をするか」だけでなく、「なぜそれをするのか」「何を目指しているのか」を明確にすること。これこそが、自治の第一歩です。
公約は、ただの宣言ではなく、未来への約束。その約束が、仲間の信頼を生み、行動の原動力になります。
生徒会が、そんな存在になってくれることを、心から願っています。
「深く考える問題」と「炙りカルビ」への挑戦 少し話は変わりますが、校長室前に掲示している「深く考える問題」。
その問いに対するレポートが、これまでに4通も届いています。素晴らしいです!
一つひとつのレポートに、解答者のみなさんの思考の跡がしっかりと刻まれていて、読んでいて心が熱くなりました。問いに向き合い、自分の考えを言葉にして届けてくれることが、何よりうれしいです。まだレポート用紙はありますので、どしどし挑戦してください。
そして、もう一つ。
今日、「校長先生、『炙りカルビ』って10回言ってみてください!」と声をかけられました。
挑戦してみましたが、なかなか難しい...。私の記録は1回半。
早口言葉なので、ゆっくり言っても意味がありません。みなさんもぜひ一度、挑戦してみてください。
『炙りカルビ』⇒発音は『アブリカルビ』です。
こうした何気ない会話のひとつひとつも、学校の温かい時間です。
行事のような大きな出来事だけでなく、日々のふとしたやりとりの中に、心地よさや楽しさがあることを、あらためて感じています。
校長 大江健規
