2月13日(木)
3時間目 2年生数学の授業を参観しました。3学期に入ってから、平素の授業参観になかなか
行けていなかったので、楽しみでした。
単元は「確率」で、生徒のみなさんは、少しユニークなビンゴゲームに挑戦をしていました。
①5マス×5マスのビンゴカードに、2~12までの数を当てはめる
②同じ数は必ず1回以上使い、最高4回まで使ってもよい
③大小2つのサイコロを投げて、その合計と同じ数のマスを1つ塗りつぶす
というのがルールでした。
さて、みなさんはどのように数を当てはめていきますか?
前回の授業で、似たようなビンゴゲームを個人対抗で行ったようなのですが、
今日はグループで知恵を出し合いながら、「最強のビンゴカード」の作成を目指すという
ことになっていました。前回の授業では「7」のマスが良く塗りつぶせたらしく、
「7」のマスを4つ作っている班が多かったです。
授業中だったのですが少し失礼して、「どうして7がよく出るの?」と何人か生徒に聞いて
みたところ「確率が高いから」「前回よく出ていたから」など、もう少し説明が欲しいなあと
思っていました。すると、ある班では2つのサイコロの目の出方を表にして確認している様子が
見受けられました。この表を見ると「7がよく出る」と考える理由がよく分かりました。
ただし、理論的に「よく出ると考えられる」というもので、実際のゲームでは、一番出にくそうな
「12」が「7」と同じくらい出現し、ゲームが少し荒れていました(笑)
生徒のみなさんは、ゲームの結果に一喜一憂しているようでしたが、今日は数学の授業ですので、
「このゲームで、どの班よりも最初にビンゴした」というのが大切なポイントではありません。
確率は「起こりやすさ」を倫理的に考えるという学習です。結果はどうであれ、ゲームが始まる前に
「このビンゴカードでゲームに挑戦するとビンゴが起こりやすい」と数学的に考えることが大切な
学びとなります。班内で互いに対話を重ねながら、班員全員が納得できるカードを完成させることこそ
この授業のキーポイントではないでしょうか。
最後に、今日のゲームでの経験を活かし、これぞというビンゴカードを各自が考えてくるという
素晴らしいふりかえり課題が先生から出されて授業が終わりました。
この課題に対し、2年生のみなさんからどのようなレポートが提出されるのか、楽しみでなりません。
校長 大江健規