9月27日に実施された文化総合発表会において、2年生の学年発表は「表現活動」でした。
どんな表現を見せてくれるのか楽しみでしたが、当日までは学年のみなさん以外には
ほぼシークレットでした。
まず最初は「ライブペイント」部門のみなさんの発表でした。
音楽に合わせながら、大きなキャンパスに、何人かで分担し絵を描いていきます。
当然完成するまで、何が描かれるのかはわかりません。観覧席はかたずを呑んで見守ります。
終盤、それでも何の絵かはっきりとしません。完成したとき、描いていた人たちが全員で
その絵を上下ひっくり返しました!!すると、そこには見事な絵が描かれていました!
どの作品も非常に完成度の高いもので、素晴らしいパフォーマンスでした。
しかし、最後にひっくり返すとは、粋です!
次は、「ストンプ」部門のみなさんの発表です。
ストンプとは、身体や道具を使ってリズミカルに音を生み出すパフォーマンスです。
机や掃除道具、部活でつかう道具などを使い、佐井寺中生の1日を表現してくれました。
リズムがそろっていて、耳に気持ちいい音が奏でられます。場面によって、力強さや優しさも感じられ、
また、コミカルでユーモラスな部分も満載で、観覧席にはたくさんの笑顔が生まれました。
最後には部門全員で手拍子と足踏みを交えたダンスを披露し、楽しい雰囲気が広がりました。
最後の部門は、「群読」のみなさんです。
複数の人が同時に声を合わせて朗読する形式の表現活動です。詩や歌詞、古文や歌舞伎の一節など、個々の
声が重なり、力強さが加わることで、文章を一人で読むときよりも、何倍も心にメッセージが突き刺さり
ました。文章を暗記することも大変だったとは思いますが、感情や景色を抑揚や強弱をつけることで
聴く側にイメージさせるには、身体いっぱいを使った表現が必要だと思います。取組期間中、時折、廊下
から聞こえてきた勢いのある声の塊の正体が、群読であることが分かりました。
こんなに一致団結した群読は味わったことはありません。
そして、表現活動は、学年全員での群読、そして学年合唱ににつながっていきました。
2年生の表現活動は、アイデアが詰まった、芸術性の高い、非常に完成された演目でした。
そして、それを確実にしっかりと表現しきる力が2年生にはあります。完璧を目指すという
信念のような強い決意が伝わってくる感動の発表でした。
そして、2年生の表現活動を形作っている1つ1つの要素を見てみると、そこには、
みなさんが平素学んでいる9教科、道徳、特活など、全ての学びが詰まっていることが分かります。
これこそまさに、「総合発表」です。素晴らしい! 校長 大江健規