8月7日(水)
夏季休業期間も残すところ2週間と少しとなり、折り返し地点となりました。
ここで、佐井寺中生のみなさんが、夏季休業日を計画通り過ごすことが出来ているかを
確認するために、1学期終業式で私からみなさんにお話をした内容をあらためてお示ししますので
中間自己点検をしてみてください。
思いのほか暑い夏になっています。体調をくずさないよう、安定した生活を心がけてください。
休業日とは「学校で授業は行いません。生徒のみなさんは、学校で授業を受ける必要のない日です。
この期間を通じて学校で学んだことを振り返ったり、新しいことを学ぶ機会を得ることができま
す。」となっています。生徒のみなさんの自主性に任されているということです。
夏季休業日の過ごし方についての提案です。
1つ目は心身のメンテナンスです。
メンテナンスとは、体や心や脳を、良い状態戻すためのお手入れだとイメージしてください。
1学期は、新しいクラスになり、進級により学習内容も難しくなり、行事への取組、部活動など、
もしかしたら少しオーバーワーク気味になっているかもしれません。
「眠い」「夏バテで体がだるいな」「試験勉強で夜型になっている」「痛いところがあるが引退を
かけた試合があるので我慢していた」など、フィジカル面に不調を感じているのであれば、しっかり
と睡眠時間を確保する、規則正しい生活に戻す、治療に専念する、ストレッチやマッサージなどを
し、身体をいい状態に戻しておきましょう。
また、疲労がたまったり、うまくいかないことがあったりで、「イライラすることが多くなった」
「気分が落ち込んでいる」「自信がなくなっている」など、メンタル面に不安を感じているならば、
山や川などの自然に身を置く、音楽を聴く、本を読む、映画を観る、感動したり、笑ったり、涙を流
したり、博物館や美術館で美しいものを見たり、何もせずに目を閉じる時間をつくったり、心をいい
状態に戻しておきましょう。
もっとも取り組んでみて欲しいことは、【記憶の整理】です。
学校の授業は、基本的にどんどん進んでいきますので、脳からすれば毎日新しいことをインプットし
続けている状態にあります。この機会に整理して、強い記憶にするのはどうでしょうか。
記憶のメカニズムについて、思い出しておいてください。
2つ目は自分磨きです。
夏季休業日は、みなさんの自主性に任されている時間をたくさん過ごすことができます。
この機会に、これまで、なかなか時間がとれなくて出来なかったことや新しいことに積極的に挑戦し
てみて欲しいと思います。普段から興味関心のある内容について追究する。
例えば、歴史上の偉人について、実際にその人の生まれ育った町へ出かけ、歴史館などを見学する。
オリジナルの小説や詩、マンガを書いてみる。和歌をつくってみる。ペン習字に取り組む。
教科書の巻末にある発展問題に挑戦する。図書館に行き、高校や大学の数学にチャレンジしてみる。
植物や昆虫の観察をする。料理のレシピづくりをしてみる。山にでかけて風景画を描いてみる。
ボディーバランスを強化するため体幹トレーニングやヨガを取り入れてみる。
ボイストレーニングや楽器の演奏、作詞作曲に挑戦するのはどうでしょう。
多言語の会話に挑戦する。翻訳前の海外の書籍を読んでみる。
脳の処理能力を伸ばすため、パズルや百マス計算、そろばんなどに取り組んでみる。
ボランティア活動に参加し社会の課題に目を向ける。などなど、、、、
自分を磨くとは、資質や能力、技能をさらに高めためたり、知識を広げたり深めたりする、
バージョンアップした自分になるために、「背伸びやジャンプ」をしてみるということです。
3年生のみなさんには、夏季休業日の過ごし方、3つ目があります。
それは、「希望進路の実現へ向けて」です。
人生において、自分自身の力が試される機会は、実はそんなに多くはありません。
自分の思い描く未来へ向けて、計画的に取り組んでみてください。
本校を卒業するそのときには、3年生全員の希望進路が実現していることを願っています。
以上が、終業式にあたっての私からのメッセージでした。
では、8月26日、心身ともに、ひとまわり大きくなったみなさんの姿に出会えることを楽しみにし
ています。 校長 大江健規