以前、美術科の授業参観についてブログで、美術室の学習環境が素晴らしいという話を書きました。
また、3年生のあるクラスの棚に整然と並べられたカバンについても書きました。
期末テスト中に廊下を歩いていると、ある学年の教室前で
ステンレス部分がきれいに光を反射させている手洗い場を見つけました。
ハンドソープも等間隔に並べられていて、排水口もきれいです。
とても清々しい気分になり、「快適」という印象を持ちました。
そこで、環境整備が「仕事(学習)」に与える効果について、どのような研究が
なされているのか、その概要を調べてみると、3つの視点がヒットしました。簡単に要約します。
1.生産性の向上
整備された職場(学習)環境は作業効率を向上させる。集中力が増強される効果が見られ、
エラーやミスが減少する。
2.安全と健康
整頓された職場(学習)環境では事故やトラブルのリスクが減少する傾向がある。精神衛生面の
安定がはかられ、健康を保護する。
3.満足度とチームワーク
職場(学習)環境の質がそこに暮らす人たちの「快適」「満足」という感情に影響し、
それが協力関係を築き、スムーズな情報共有にもつながることが期待される。
さらには、それが、そのチームにいることの誇り(プライド)ともなる。
1.2は、なんとなくそうなのかなとも感じますが、注目してほしいのは3です。
整理整頓の行き届いた、また美しく整備された環境で生活していると、そのチームの一員である
ことに誇りが芽生えるということです。
佐井寺中で暮らすみなさんには、今以上に身辺整理や掃除担当などに力を入れることで、
チーム佐井寺中の一員であることにプライドを感じるようになって欲しいと思いました。
これからも校内で『美点探索』をして、紹介していこうと思います。 校長 大江健規