昨日の朝、運拾いをして回っていると、十字路とトンネルの間の道端にしゃがみこんでいる男の子がいました。
何をしているのかなーと近寄ってみると、道路脇にあるマンションとの境界のフェンスの向こう側に羽化に失敗したであろうセミの幼虫の死骸があって、それを木の枝で触っていたのです。
校「あー、羽化に失敗しちゃったんやな。」
子「うん。それで、道路に落ちてて、アリがいっぱい集まって来てたから、かわそうだなと思って、ここに避難させてん。」
この子は、幼虫の気持ちになって、「アリがいっぱい自分の体に集まってきたら嫌だろうな」と共感力を働かせたんですね。思わず温かい気持ちになりました。
相手が人間だろうと、昆虫だろうと、そこに自分を重ね合わせて思いやることができるのは、とても大切な力です。
この心をいつまでも持ち続けて大人になってほしいと思います。