校内研修④

24日は午前中にいじめ予防に関する研修を本校に派遣いただいている教育相談員さんに講師として来ていただき、学ばせてもらいました。

また、午後からは、今年度から体制を整え、システム化して取り組んでいる「学びの場の検討」についてと、本ブログでも紹介しました「子ども主体のSST」についての研修をそれぞれ本校の教員が講師として行ってくれました。

私は出張等があり、いずれの研修にも出席することができませんでしたが、後日教頭先生に聞くと、ワークもあり、先生たちが主体的に考え、活発に意見も出されていたのでとても良い研修でした。とのことで、大変うれしかったと同時に、参加できなかったことへの悔しさもあふれてきました。

ここでの学びをそれぞれの先生方が2学期からの教育活動に生かしてくれると思います。

みなさん、3日間お疲れさまでした!

普段なかなかゆっくりと休むことができないので、休養をとってもらい、豊かな時間を過ごすことで、2学期への活力を養ってほしいと思います。

僕も休みつつ、楽しみながら学び続けたいと思います。年始の始業式でアファメーションした年間100冊読書も。

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校内研修③

23日の午後は山田東中学校ブロックの合同研修。山田第一幼稚園、山田第一小学校、北山田小学校、山田東中学校の教職員が会場の山田第一小学校に集まって研修を行いました。

第1部は、情報教育について、外部から講師を招いての講演会、その後は6つの分科会に分かれての協議会。

①「学習指導要領・幼稚園教育要領に基づき見方・考え方を働かせ、資質・能力を育む子ども主体の学びづくり」

②「一人ひとりが可能性を最大限に発揮できる特別支援教育」

③「一人ひとりの成長発達を支える、子どもを主語にした生活(生徒)指導」

④「新規不登校(園)を生まない、一人ひとりが安心して成長できる魅力ある学校・園づくり」

⑤対話を通した協働の中で、子ども一人ひとりの個性が生かされ、チャレンジできる子ども主体の学校・園づくり」

⑥「教職員が主体的に課題を発見し、対話を通して解決策を見出す働き方改革の取り組み」

全ての分科会を回ることはできませんでしたが、回らせてもらった分科会はどこも活発に、そして建設的な対話が行われていて嬉しく思いました。

中学校ブロックとして、この地域に住む子どもたちを共通のゴールを見据えながらこれからも支えていきたいと思います。

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校内研修②

7月23日の研修は、午前中が「自己探究」と「CanvaとCopilotを使ってみよう」でした。

「自己探究」は僕が担当で進めたのですが、これを研修で行った目的は、

・チームとして協働する土台を整えるために、まずは自分自身の思いや学校で働こうと思った原点を振り返ること

・自己探究で明確になった互いの思いや原点を知ることで、より深くつながること

です。

普段から職員室では、放課後に様々な雑談が行われていますが、それぞれの先生たちが自分の原点を振り返って語るという機会はなかなかないですからね。でも、これが協働するうえでとても大切なんです。なので、研修では、まず僕が自分の原点を小学校6年生の時に書いた生い立ちの記録を紹介したりしながらお話させていただきました。

その後、まずは自分で自分の原点を振り返って言語化し、それを基に各グループで対話しました。すると、どのグループも大盛り上がり!時間が全然足りない感じでした。

これを機に、今後さらに深い対話が職員室で行われるのではないでしょうか。職員同士のつながりがさらに深まった時間となったようで、校長としては嬉しい限りです。

その後のCanvaとCopilotの使い方の研修では、自己探究で語ったことも踏まえながら、Canvaで自己紹介カードを作成しました。発表では、笑いや驚きの声が上がり、こちらも楽しく学べたようです。この研修はICTサポーターさんが講師として進めてくださいました。ありがとうございました!

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校内研修①

夏休みに入ってすぐの7/22,23,24の3日間は一日中研修でした!

「問い続け、学び続ける」をめざす教職員像の一つとして位置づけていますからね。

さて、まず22日は、不審者対応訓練からスタートです。

事前に不審者が学校に侵入した時の対応マニュアルを確認したうえで、訓練スタート。犯人役の先生のあとをiPadで動画を撮りながら記録していきます。

訓練終了後は全教職員が教室に集まり、録画した動画を確認しながら自分たちの対応についての振り返と対話。

その後、大阪教育大附属池田小学校の事件当時、実際にそこで勤務していた吹田市内の小学校の校長先生に講評と講演をしていただきました。当時の状況も踏まえながらのリアルなお話だったので、胸が苦しくなりながらも、僕も含めてそれぞれの教職員が自分事として真剣に聴き、考える時間となりました。

そして、午後からはアナフィラキシー対応訓練。実際に給食の時間に子どもがアナフィラキシーショックを起こしたことを想定し、事前に確認していたマニュアルを基本としながら適切に役割分担しながら対応できるかを確認しました。こちらの研修も、実際の訓練を行った後、撮っていたビデオで自分たちの動きを振り返り、対話を通して改善点を見出していきました。

いずれの研修も子どもの命を守るための非常に重要な内容です。学校では安全が最優先。安全・安心の中で過ごせるからこそ子どもたちは落ち着いて学ぶことができるので、我々教職員は常に「もしも」を想定しつつ、万一の時には、「何のために」を意識しながら、マニュアルを基本としつつも臨機応変に自分で考えて動けるようにしておきたいと思います。

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子ども主体のSSTに取り組み始めました

1学期の取組みを紹介します。

SST(ソーシャルスキルトレーニング)は、円滑な人間関係の形成や社会生活上の適応を目指すために、1960年代から1970年代頃にかけて開発されたトレーニングプログラム。

個別の指導の中で取り組むことが多いSSTですが、ソーシャルスキルは、本来全ての子どもに必要なもの。対人関係の困難さは、その子とその子を取り巻く環境との相互作用の中にあるので、個別の指導だけでなく、まずは全ての子どもを対象に取り組み、お互いに折り合いをつけていけるようにしたいと思っています。

そこで、「子ども主体ではじめよう!学校全体で取り組む多層型SST」(野口晃菜・半田健・新川広樹 編著 中央法規出版)という書籍を参考に、すべての子どもを対象とした取組みを始めました。

1学期から取り組み始めたのは2年生。まずは子どもたちにアンケートを取り、自分たちにはどんな力(スキル)をつける必要があるのかを決めます。そして、そのスキルの具体を学び、実際にそのスキルを使う役割演技をとおして体験的にそのスキルの必要性を学びます。

2学期以降、この取組をほかの学年でも取組み、継続していくことで、みんなが安心、安全に過ごせる学級風土、学年風土、学校風土を築くための一つの手立てとしていきたいと思います。

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終業式

今日で1学期も終わり。朝から終業式を行いました。

僕からは、7月の全校集会で子どもたちに伝えたことを振り返り、

「共感力を働かせる」

「互いを大切にする」

「学び考え行動する」

の3点について具体的にこれができたと言えるかを確認しました。1項目ずつ手を挙げてもらうと、「学び考え行動する」が一番多く手が挙がりました。

そこから、8月15日の終戦記念日や8月6日の広島平和記念式典と絡めながら「平和」についての話へ。

初めに「平和だなと思う時ってどんな時?」と聞くと、子どもたちから

「仲間外れとかいじめとかがないこと」

「家族と穏やかに過ごすこと」

「仲良くすること」

「台風や地震、戦争が起きないこと」

など、身近な平和から広い世界規模の平和まで具体的に語ってくれました。話すたびに、自然と拍手やうなずきが出てくるのが素敵です。

そのあと、その平和は「あるもの」ではなく「つくるもの」であることを、昨年の平和記念式典で広島市の小学校6年生が語った「平和への誓い」の言葉「平和をつくるのは私たち」を絡めながら話し、学校教育目標やめざす子ども像を意識して「自分」が行動することで、身近なところから平和をつくることができると伝えました。そして、8月6日の平和への誓いは是非見てほしいということも合わせて伝えました。

その後は、吹田市歯科保健表彰を受けた12人の子どもたちを称え、賞状を渡した後、8月生まれの子どもたちをお祝いし、終了。

生活委員会からは、担当の先生による素晴らしいクオリティの寸劇をとおして夏休みのきまりを子どもたちと確認してくれました。

37日間の夏休み、充実したものにしてほしいです。

また8月25日に会いましょう!

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その後

ブルーインパルス再び

7月12・13日にブルーインパルスが本校の上を飛んでいきました。学校開放でグランドを使用していた野球チームの子どもたちも校舎の上を飛ぶブルーインパルスの姿に「すごい!」と声をあげて喜んでいました。以前の記事でもお伝えしましたが、3番機はこの地域で育った先輩がパイロットだそうです。子どもの頃にブルーインパルスをみて自分もパイロットになられたとのこと。夢をかなえる子どもたちがこの北山田からもたくさん育ってほしいと思った風景でした。

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運拾い7/11

7月11日(金)

この日も朝から運拾いをして歩いていると、途中で2年生の男の子が興味を示して、

「自分も拾ってみたい。」

というので、金ばさみを貸してあげました。

すると、そこから学校までの10分くらいの間、ずっと拾い続けてくれました。

やっているうちにどんどん楽しくなっていったようで、キョロキョロしながら歩き、軽く10個以上は拾ってくれたと思います。

ありがとう!

こうやって運拾いをしていると、いろいろな関わりや発見があって楽しい。

お手伝いしていくれたこの子にも幸運がやってきますように。

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優しい子どもたち

ある教室に行くと、体調不良で休んでいた担任の先生が復帰すると聞いた子どもたちが黒板いっぱいに、お帰りなさいメッセージを書いていました。思いがあふれていて、素敵ですよね!優しい子どもたちです。

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哲学対話

今日は、校内教育支援教室に来ている男の子と家庭科の学習(手縫いの実習)をした後、10分ほど余った時間で、僕がずっとしたかった哲学対話を校内教育支援教室に来ているもう1人の女の子も合わせて4人でやってみました。

僕は、苫野一徳さん(教育学者・哲学者)が大好きで、ほとんどの本を読んでいるのですが、その中に「親子で哲学対話」(大和書房)という本があります。その本は、苫野さんが当時小学校5年生の娘さんと寝る前の10分間で、物事の本質を考え、言葉にしていく「本質観取」という哲学対話をしているやり取りが記録されていて、それがとても楽しそうなのです。

校内教育支援教室に来ている男の子と最近話している時に、物事の本質を語っているような偉人の名言が好きということが分かり、哲学に興味がありそうだなと感じたので、

「哲学対話ってあるんやけど、やってみない?」

と聞くと、

「うん」

と受け入れてくれたので、一緒の部屋で過ごす女の子とともに本に書かれている手順に沿ってやってみたのです。

本当はテーマ設定のところも対話の中で決めていくのですが、今日は僕が「幸せとは」に設定して始めてみました。

本に書かれている手順は

①本質が分かるとどんないいことがあるか、なぜこのテーマで本質観取をしたいのかを話し合う。

②経験から、テーマに関する様々な事例を挙げていく。

③すべての事例に共通する本質的なキーワードを見つける。

④最も核心を突いた言葉で、本質を言葉にしてみる。

⑤見つけ出した答えが、最初の問題意識に答えるものになっているか確かめる。

というもの。今回は初めてということと、時間も10分だけだったので、十分には本質まで迫ることができませんでしたが、一応、「幸せとは・・・・だ。」という言葉にしてみるところまで辿り着いたので良かった。

何よりも、男の子が自分から「また哲学対話やろう。」と言ってくれたのが嬉しかったです。女の子の方もきっと次も参加してくれるんじゃないかな。

僕も楽しみ。予測不可能なことが起こる時代、哲学的思考は社会を生き抜く武器になる。

写真は、初めての哲学対話で使用したメモ。「気楽」ではなく、幸せを感じるときは、喜怒哀楽の喜と楽が共通しているから、「喜楽」だ!となったのが面白かった。もう少し時間があれば、①をもう少し深めるとともに⑤の確かめることもやってみたい。そうすれば、本質観取の哲学対話をやる意味が分かるから。

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