10月5日に実施した全校朝会の内容を書き忘れていました!
ということで、もう10月も中盤ですが、報告します。
今回は、めざす子ども像「きたやまだ」の「き」「た」「ま」です。
まずは「ま」の話から始めました。
「学び、考え、行動する」で、行動するためには、その前に「考える」つまり、自分の行動を「決める」という段階があるよね。という話をしました。そこで、子どもたちに、
「ところで、人間って一日に何回決めるということをやっていると思う?」
と尋ねました。子どもたちの回答は、「300回以下」が結構多く、多くても3000回くらいの予想でしたが・・・、ある研究によると、人間は1日に35000回も判断、決断をしているそうです。子どもたちも驚いていました。でも、そんな感覚ないですよね。意識的にそんな回数の決断、判断をしていたら疲れますよね。
そこで、意識と無意識の話をしました。人間の意識は95%が無意識だから、実際は35000回のうちのほとんどが意識して決断していないということです。でも、無意識で自動的に判断して行動するようになるには、初めは意識的に考え、判断しているはずです。自転車の運転なんかを考えると分かりますよね。
だから、「考える」とういうことが大切だよということをマザー・テレサの話を用いて伝えました。それが、有名な言葉である、
「考えは言葉になり、言葉は行動になり、行動は習慣になり、習慣は性格になり、性格は運命になる」
です。
考え、言葉にし、行動するところは意識している部分、
習慣や性格はまさに無意識のレベルですよね。
子どもたちには、「意識のほとんどを占めているこの無意識のレベルで、誰かを幸せにしている人もいれば傷つけている人もいませんか?」と問いかけました。
無意識だから、傷つけていても本人は覚えていないということも起こり得る...。
だから、普段から意識的に「考える」ということについて気をつけたいよね。とい話し、そして、「考えはどこから来ているんだろう?」と問いかけました。
そこで、「めざす子ども像」の「ま」の「学び」に注目してもらいました。
僕たちの「考え」はそれまでに「学んだ」ことから成り立っています。だから、普段から「き」「た」、つまり、共感力を働かせ、互いを大切にすることを「意識」しながら「学ぶ」ことが大切。そのことによって、「無意識」の言動も周りの人を大切にしたものになるんだよと話しました。
それでも人を傷つけてしまう失敗もあるでしょう。その時は「やり直し」をすればいいんだよとも伝えています。この「やり直し」をどれだけ経験したかが人間の成長に大きく影響するはず。これは、子どもの頃にできるだけ経験しておいた方がいいですよね。そうすれば、どんどん成長するし、周りも失敗に対して寛容になれるはずです。
今の社会はほんとに不寛容。
失敗したらこれでもかというくらいたたかれる。
上手くいかないことがあったら人のせいにする。他責思考。
そんな大人ばかりの世の中は生きづらい。平和もつくれない。
だから、理想とする社会を創るためには、まずは学校から動かなければ!
自分の人生を舵取りできる、主体的でワクワクしている素敵な大人が増えるために、学校が担う役割は大きい。
そして、この考え方を保護者、地域と共有することがものすごく大事だと思います。
そんな思いを込めて子どもたちに話しましたし、このことはこれからも保護者、地域の方々にガンガン発信していきたいと思います。
そして、この話の続きで、
本校の先生の教え子である作家の「森山世衣さん」が松本清張賞を受賞し、本を寄贈していただいたお話と、吹田市子ども科学作品展の受賞者を表彰し、お誕生日のお祝いをして終了しました。
第5回校長ランチ会を開きました。
今回参加してくださったのは、保護者の方、民生児童委員や体育振興会など地域で活動されている方、そして学校の取り組みに関心を持ってくださった方々です。途中からは、走り高跳びの福本幸さんも加わってくださいました。
校長ランチ会は、学校のことを知ってもらうだけの会ではありません。学校、保護者、地域が顔を合わせ、子どもたちのことや学校が大切にしていることについて、対話を通して一緒に考える場です。
とはいえ、参加するのに特別な理由や準備が必要なわけではありません。
「給食を食べてみたかった」
「子どもが好きなメニューを味わいたい」
「校長がどんな人なのか気になっていた」
「地域の一員として、学校のことを知りたい」
そんな参加のきっかけも、もちろん大歓迎です。まずは給食を楽しみに来てもらう。そこから学校や地域の話が始まっていく。そんな、気軽で温かな場でありたいと思っています。
◼︎子どもたちと同じ給食を囲んで
この日の献立は、ピラフ、牛乳、かぼちゃのクリームスープ、人参のレモン風味、米粉のブルーベリータルト。10月10日の「目の愛護デー」にちなんで、目の健康に関わる食材や栄養素についてのクイズもありました。
参加者の皆さんには、エプロンを着けて、配膳や片付けも体験していただきました。牛乳パックをたたむのに少し苦戦したり、「子どもたちは上手にやっているんですね」と感心したり。子どもたちが毎日過ごしている給食時間を、大人も一緒に体験することができました。
「給食試食会に申し込みそびれてしまって、今回が初めてです」
「娘が好きな人参のサラダを家でも作ってと言うのですが、なかなか同じ味にならなくて」
「子どもが苦手だったメニューを、最近は食べられるようになってきたんです」
そんな話も聞かせてもらいました。子どもが給食で何を食べ、何を感じているのか。家庭での食事の様子と学校での給食が、会話の中でつながっていきます。
学校の調理場で給食を作っていることや、献立に込められた工夫についても話題になりました。給食は、食べる時間であると同時に、食材や栄養、調理に関わる人の思いに触れる時間でもあります。いつもの給食を一緒に食べることで、学校の日常を少し身近に感じてもらえたのではないかと思います。
◼︎好きなことに挑戦する姿が、子どもに伝えること
途中から参加してくださった福本幸さんは、走り高跳びで世界陸上に出場された経験をお持ちです。競技のこと、子どもたちに陸上を通して伝えたいこと、これから地域でできそうな活動について話が広がりました。
走り高跳びは、初めて見ると「難しそう」「怖そう」と感じる競技かもしれません。でも、段階を踏んで練習し、怖さを少しずつ乗り越えることで、跳べるようになる子がいます。「自分にもできた」という経験は、自信につながります。
また、福本さんからは、子どもの頃の好き嫌いや貧血の経験、食べることが体や競技に与える影響についてもお話がありました。ご自身が経験したからこそ、子どもの体調の変化に気づくことや、食事を大切にすることを伝えられる。大人の経験が、子どもたちの学びにつながることを改めて感じました。
また、福本さんとは、地域活動「にぎやかネット」の中で、陸上に親しむ機会をつくれないかなとも考えています。学校だけでは難しいことも、地域にいる人の経験や得意なこととつながれば、新しい活動として形にできるかもしれません。
大人が自分の好きなことに取り組み、その姿を楽しそうに見せることは、子どもにとって大切なメッセージになります。「好きなことを大切にしていい」「挑戦してみていい」と、大人の生き方そのものが伝えてくれるからです。
◼︎学校が大切にしていることを、地域や保護者と共有する
ランチ会の後半では、学校のグランドデザインをもとに、北山田小学校が大切にしていることをお話ししました。
土台にあるのは、「子どもを信頼する」ことです。子どもたちは「よくありたい」と願い、自分で学ぶ力を持っている。その力を信じ、自分で考え、判断し、行動する経験を重ねられるようにしたいと考えています。
学校教育目標の「自律・協働・創造」に向かって、授業や学校生活の中で、子どもたちの主体性や当事者性を育んでいく。そのためには、子どもが自分で選び、決めることのできる環境を整えることが大切です。
学校教育の先には、民主的で平和な社会をつくることがある。人から言われたことをそのまま行うだけでなく、自分で考え、必要なことを言葉や行動にしていく。学校での経験を、子どもたちが社会をつくる力につなげていきたいと考えています。
この考え方は、学校だけで共有していても十分ではありません。子どもたちは学校でも家庭でも地域でも育っていきます。だからこそ、学校が目指していることを保護者や地域の皆さんと共有し、子どもたちをどのように支えていくかを一緒に考えることが大切です。
次期学習指導要領に向けた議論でも、子どもが自分の人生を舵取りし、民主的で持続可能な社会の創り手となることが目指されています。また、好きなことや得意なことを伸ばすこと、対話を通して合意形成すること、多様な子どもたちが共に学ぶことなども重要な考え方として示されています。
こうした方向性は、学校の中だけの話ではありません。子どもたちがこれからどのように学び、どのような社会をつくっていくのかを、保護者や地域の皆さんと一緒に考えるべきテーマだと思っています。今回のランチ会も、次期学習指導要領の考え方を共有し、地域の皆さんと学校のこれからを考える機会になりました。
◼︎「一緒に学ぶ」とはどういうことか
参加者からは、多様な子どもたちが同じ場で学ぶことについて質問がありました。
「一緒に学ぶ」といっても、全員が同じことを同じ方法でするという意味ではありません。一人ひとりの特性や状況に応じて、どうすればみんなで学べるのかを考えることです。音が気になって集中しにくい子がいるなら、どんな環境なら一緒に学べるだろう。声が自然に出てしまう子がいるなら、その子も安心して過ごせるために何ができるだろう。違いを理由に誰かを遠ざけるのではなく、一緒に過ごす方法を探ることが大切です。
一方で、実現には教職員の配置や制度など、学校だけではすぐに変えられない課題もあります。保護者の皆さんにも、今の学び方に期待や安心を感じている方がいます。だからこそ、理想だけを掲げるのではなく、その意味や課題を丁寧に共有し、対話を重ねながら進めていく必要があります。
参加者からは、「子どもたちが学校にいる時間は限られている。変化を何十年も先に待つのではなく、今できることを進めてほしい」という思いも語られました。変化を急ぎすぎれば反発や負担が生まれることもある。けれど、慎重さを理由に何も動かなければ、今学んでいる子どもたちには届きません。目の前の子どもたちのために、何から始められるのかを学校だけでなく、こうやって保護者、地域の方々と考えていくことが大切だと感じました。
◼︎大人の姿が、子どもの姿をつくる
地域で子どもたちに挨拶をしている方から、「登校中に声をかけても、返事が返ってくることが少ない」という話がありました。
そこから、「子どもたちは、挨拶をしない大人の姿を見ているのではないか」「大人がまず挨拶をすることが大切ではないか」という話になりました。また、挨拶は気持ちのよい関係をつくるだけでなく、地域の中に顔見知りを増やし、見守りや防犯にもつながるという意見も出ました。
子どもたちに挨拶を勧めるなら、大人がまず挨拶をする。子どもたちに相手を思いやることを伝えるなら、大人同士も互いを尊重する。子どもたちに挑戦を勧めるなら、大人も自分の好きなことや新しいことに挑戦する。
「大人が変われば、子どもは変わる。」
それは、子どもを大人の思い通りに変えるということではありません。大人が自分の姿を見つめ、子どもと一緒によりよい環境をつくっていくということです。大人が笑顔で、自分らしく過ごし、互いに支え合っている。その姿が、子どもたちの安心や笑顔につながっていくのだと思います。
◼︎それぞれの思いを持ち寄り、未来の話をする
参加者の皆さんは、地域で子どもを見守ってきた経験、子育てをする中で感じていること、学校への期待や疑問など、それぞれ違う思いを持っておられます。
その思いを持ち寄り、「誰が悪いのか」を決めるのではなく、「これからどうしていけるだろう」と考える。今の課題を共有したうえで、未来に向けて建設的に話す。ランチ会を、そんな場にしていきたいと思っています。
今回も、学校が大切にしていることをお伝えするだけでなく、参加者の皆さんから質問や意見をいただきました。多様な子どもたちが共に学ぶこと、地域での挨拶や見守り、学校と地域がどうつながるか。私にとっても、皆さんの声から学ぶ時間になりました。
学校、保護者、地域は、子どもたちの育ちを支える大切な仲間です。立場の違いがあるからこそ、対話を通して互いの考えを知り、学校が大切にしていることへの共通理解をつくっていく。その積み重ねが、子どもたちにとって安心できる環境をつくり、大人の笑顔、子どもの笑顔につながっていくと考えています。
◼︎「給食を食べたい」から始まる参加も大歓迎
「学校のことをもっと知りたい」
「地域の子どもたちのために何かしたい」
「次期学習指導要領の話を一緒に考えてみたい」
そんな思いはもちろん、「給食を食べてみたい」「校長と話してみたい」「まずはどんな会か見てみたい」という参加も大歓迎です。
特別な準備はいりません。話すのが得意でなくても大丈夫です。聞いているだけでも大丈夫です。給食を楽しみながら、学校や地域のことを少し話してみる。それが新しいつながりや、子どもたちの未来を一緒に考えるきっかけになるかもしれません。
第5回校長ランチ会に参加してくださった皆さん、ありがとうございました。
学校、保護者、地域がつながり、対話を通して子どもたちの未来を一緒に考える。大人も楽しみながら、子どもたちと共に育っていく。そんなランチ会を、これからも続けていきたいと思います。
(あー!今回も盛り上がりすぎて時間が20分も延長してしまったため、集合写真を撮り忘れてしまいました泣)
マーコールカフェって知っていますか?学校のすぐ近くにあるカフェなんですが、先日、10月10日に開催する地域教育協議会と山田東中学校区のイベントのチラシを置いてもらおうと訪問したところ、チラシを置くことを快く了承していただいただけでなく、
「小学校のためにできることがあれば何でもやりますよ!」
との温かい言葉もいただき、ほっこり。
そして、店長さんが
「これ見てください!」
と指さしたところには、なんと3年生の子が夏休みの宿題でマーコールカフェについて書いたものを貼ってくれていたのです。
めちゃくちゃ嬉しい!
本人もすごく喜んでいると思います。
とっても温かいお店でした。
店長さん、ありがとうございました!
