9月8日(月)
全校集会終了後、4年生の1クラスがそのまま体育館に残り、社会科「自然災害にそなえるまちづくり」の単元の学習の中で、自分の学校には災害時に備えてどんなものがあるのかを実際に確認してました。
そして、なんと!タイミングよく、北山田地区防災対策委員会の委員長をされているサポーターさんが来てくださっていたので、急遽質問タイム!子どもたちは次々と質問し、それに答えていただきました。本当にありがたかったです。
その後、体育館の2階に保管している避難所開設用の備品を舞台におろし、実際にどのようなものがあるのかを確認。実際に見てみると様々な気づきや問いが。子どもたちはとても興味津々で熱心に学んでおり、サポーターさんも感心されていました。
今日は4時間授業で、午後に会議も入っていなかったため、2時間というゆったりした時間の中で校内研修を行いました。
本校では、子どもの主体性と当事者性を育むべく、先生たちが主体的に考えて様々なチャレンジをしてくれています。
そのうちの一つがルールメイキング(学校のきまりの見直し)です。
具体的に少しずつ動いているのですが、教職員間で、「子ども主体」とはどういうことかについて、共通理解を深めることで、さらに良い取組みになるのではないかと考え、今回の研修では、これまでブログでも紹介してきた「本質観取」の哲学対話を行いました。
自分自身、子どもと1対1など少ない人数で、かつ10分程度の短時間の簡単な本質観取はやったことがありましたが、この人数では初めてだったので、チャレンジでした。
しかし、始めてみると、やはり先生たちはすごい!侃々諤々対話を深め、それぞれのグループで「子ども主体」の本質を言葉にしていこうと熱心に取り組む姿が。
今回は全体で1つの言葉を編み上げるまではできませんでしたが、それぞれのグループで編み上げた言葉を全体で共有しながらその中で共通点を見出し、「子ども主体」の共通了解を図ることができました。
その中で確認できたのは、
子ども主体とは・・・
・目標に向かって自ら行動していること
(好き勝手ではない)
(きっかけは受け身のこともあること)
・失敗は成功の過程としてチャレンジし、試行錯誤していること
でした。
これから北山田小学校で行う教育活動で、このような子どもたちの姿が現れるように我々教職員は教材研究に努め、学び続けようと確認しました。
全校集会を行った昨日の放課後。職員室で仕事をしていると、
「校長先生はいますか?」
と、4年生の女の子が訪ねてきました。
何の用事かなと思いながら廊下に出て話を聞くと、
「朝、全校集会で校長先生が質問して誰かが答えたときに拍手が起こってたでしょ?あれも『互いを大切にする』ってことだよね?」
という質問でした。
「確かにそうだよね。あの拍手はだれからも強制されていないのに起きていたから、きっと話している子のことを大切にしようとしてる気持ちの表れだったよね。」
と返すと、
「それで、教室でも、授業中に誰かが発表した時に、ちょっと分からないところもあったけど、分かるところもあったから拍手したよ。これも『互いを大切にする』だよね?」
と言ったので、
「拍手すれば大切にしているということではなくて、本当にその子のことを大切にしようとするなら、分からないことは分からないと正直に伝えることが必要だと思うよ。」
と伝えました。すると、
「あー、確かにね。」
と納得した様子で、
「じゃ、さようなら!」
と、元気に帰っていきました。
一日、頭の中に全校集会で話したことを置きながら過ごしてくれていたと思うと、とても嬉しくなりました。
自分にとって、全校児童とやり取りできる月に1回の貴重な全校集会。こうやってフィードバックがあると、モチベーションに繋がります。
今日は全校集会でした。
1学期を通してクラスの中で子ども同士の関係性ができたことにより、授業での学び合いがより深まる等の良い面がある反面、様々なトラブルも起こる2学期。
そこで、今回のテーマは、めざす子ども像の「互いを大切にし」にしました。
子どもたちには「『互い』って誰のこと?」と問うと、子どもからは、「自分とみんな!」との声。
今回はその中で「自分を大切にすること」にスポットを当てました。
子どもたちに「自分を大切にするってどういうこと?」と聞くと、
「自分を嫌いにならないこと!」と言う子が・・・。すごい。深い。全くその通りですよね。
「そういうこと!以上!」と終わりたいところですが、僕からはポイントを2つ伝えました。
1つ目は「人と比べないこと」
人と違うことは宝物だし、自分の好きなことをとことんやろう。と伝えました。
2つ目は「人の目を気にし過ぎないこと」
「友だちに変に思われたらどうしよう...。先生が言ってたから...。親に怒られるかも...。って誰かの目を気にした経験ある?」と子どもたちに問うと、多くの手が挙がりました。
そこで、「それが過ぎると、自分の人生物語の主人公でいられなくなるから、目的を明確に持ってそれに向かって突き進めれば、人の目を気にし過ぎなくて済むようになるよ。」
と伝え、めざす子ども像や各学年の目標をスライドに映し出し、
「学校で行っていることは、すべて目的があって、それはここに繋がっているんだよ。だから、これを意識して自分のできることをやろうと意識すれば人の目はだんだん気にならなくなるはず。」
と話しました。
そして、その後、学校だよりでも取り上げた植松努さんのお話を子どもたちに。
植松さんは、人から「どうせ無理」と言われ続けても、自分が大好きなロケットを探究し続けた結果、北海道の町工場でロケットを作れるようになり、JAXAも持っていない無重力装置まで作ってしまったんだよ。と話すと、驚いた顔をする子や「えー!」と声を漏らす子がちらほら。
日本人の自尊感情の低さはよく問題になります。それはやはり、人と比べたり、人の目を気にし過ぎたりするからじゃないかなと。だから、自分以外の人のことも序列化して見てしまったり、自分とは異なる人のことを排除したり無視したりしてしまったりすることにもつながっていると考えています。
だから、まず自分を大切にすることで、自分以外の人のことも大切にできるんじゃないかなと思うので、そのことを最後に子どもたちに伝え、終わりました。
(9月生まれの子のお祝いを始業式でしていたと思い込んでいたら、やっておらず。教頭先生から指摘してもらって気づきました。スライドはなかったのですが、その場で9月生まれの子たちに立ってもらい、お祝いしました。校長先生も失敗します。本当にごめんなさい!)
毎週木曜日の5時間目は、支援学級(たんぽぽ学級)の自立活動の時間です。
楽しく活動しているので、「何のために」という目的が子どもたちの中から抜けてしまうことがあることから、
今回は一旦立ち止まって、体験もしながら自立活動の種類や目的をみんなで学ぶ時間にしてくれました。
かわいく分かりやすいスライドも作成してくれていたので、子どもたちにとっても理解しやすかったようです。
自立活動の6区分についての説明と体験を終えた後、ワークシートに子どもたち一人ひとりが自分自身を振り返り、「得意なこと」「苦手なこと」を書き出していました。これで以前よりも自分は何のために自立活動をしてるのかを自覚しながら活動できる子が増えるんじゃないかなと思います。
8月28日(木)
外出したり、出張に出たりすることが今週は多かったので、なかなか校長室をオープンすることができていませんでしたが、ようやく開けることができました。
他の先生に聞くと、水曜日までは休み時間に校長室は開いてないか確かめに来る子が結構いたようです。
そのうちの一人が、信号大好きな2年生。1学期にも素敵な絵を見せてくれましたが、今回はさらに絵がレベルアップしていて、立体的になっていました。2年生でここまで描けるのはすごいですね。しかも背景の風景を想像で描いているものあり、それがまたきれいな夕暮れなどで素敵なんです。そして、色もすごい。色鉛筆だと思いますが、写真でもわかるように、どの色が点灯しているのかが分かるんです。好きなものを観察する力、表現する力ってすごい!
また、6年生の男の子は、所属している古江台のチームが、ミニバスケットボールの大阪チャレンジカップで、なんと!3位になったという報告をしてくれました。ホームページを検索してみると、副キャプテンということで、素敵な笑顔で賞状を持っているチームの集合写真が。日頃の努力が実ってよかった!!
このように休み時間の校長室では、様々な子たちが色んなお話をしてくれるので嬉しいです。
みんなそれぞれの「好き」をとことん追究してくれたらいいな。