マーコールカフェって知っていますか?学校のすぐ近くにあるカフェなんですが、先日、10月10日に開催する地域教育協議会と山田東中学校区のイベントのチラシを置いてもらおうと訪問したところ、チラシを置くことを快く了承していただいただけでなく、
「小学校のためにできることがあれば何でもやりますよ!」
との温かい言葉もいただき、ほっこり。
そして、店長さんが
「これ見てください!」
と指さしたところには、なんと3年生の子が夏休みの宿題でマーコールカフェについて書いたものを貼ってくれていたのです。
めちゃくちゃ嬉しい!
本人もすごく喜んでいると思います。
とっても温かいお店でした。
店長さん、ありがとうございました!
10月1日(水)
5時間目は委員会活動。
児童会は、「地域の人と創る笑顔」を目標に活動しています。今回は、どうすれば地域の人たちと交流できるのかを考える中で、北山田小フェスティバルに参加してもらうのはどうかという案が出て、その具体案について議論していました。
給食委員会では、10月と11月の献立の中で、おすすめメニューを紹介するカレンダーを作成していました。それぞれがCanvaで思い思いに工夫しながらおすすめメニューの紹介シートを作り、画用紙を貼り合わせて作った大きなカレンダーの該当日に貼っていました。面白い取組みですね。
美化委員会では、掃除のしかたについて、みんなに周知する方法を議論していました。目的があって、それを達成するための手段も自分たちで考えて決めていくことができるのは、とてもいいですよね。
他の委員会も、子どもたち自身が企画して実行まで進めようとしている様子がたくさん見られました。
「民主的で持続可能な社会の創り手」を次期学習指導要領では育もうとしていますが、まさにこの委員会活動を含む特別活動は、そこに関わる部分が多く注目されています。
9月27日(日)の日曜参観の1時間目、保護者・地域の皆様を対象に、「校長が語る!学校経営方針!」を開催しました。
実はこの企画、開催を決めたのはわずか3日前。「せっかくの日曜参観。保護者や地域の皆さんと、学校が大切にしていることを共有できる時間にできないか」という思いから急遽企画したものです。それにもかかわらず、当日は100名を超えるたくさんの方に参加いただきました。
今回お伝えしたかったのは、北山田小学校が「何をしているか」という取組の紹介だけではありません。
その根っこにある、「私たちは子どもをどのような存在として捉えるのか」「子どもに関わる大人として、どうありたいのか」ということです。
北山田小学校が大切にしているのは、まず「子どもを信頼する」こと。
子どもは「善くありたい」「学びたい」と願い、自ら学び、成長する力を持っている。だからこそ、大人が先回りして答えを与え続けるのではなく、「あなたはどうしたい?」「そのためにどうする?」と問いかけ、子ども自身の自己決定を大切にしたいと考えています。
授業でも、生活指導でも、学校行事でも同じです。
「指示・命令・号令」から「問いかけ」へ。
失敗しないように大人がコントロールするのではなく、失敗したら振り返り、「やりなおし」ができるようにする。
そんな日々の積み重ねを通して、本校の学校教育目標である「自律・協働・創造」、そして子どもたちの主体性と当事者性を育んでいきたいと考えています。
そして、これは学校だけでできることではありません。
子どもに主体性や当事者性を育みたいのであれば、私たち大人自身も「誰かがやってくれる」ではなく、「自分には何ができるだろう?」と考える当事者でありたい。
講演後の感想には、「家庭でできることを考えるきっかけになった」「自分自身が当事者として何ができるかを問い続けたい」「自分も何か貢献したい」といった声が寄せられました。
こうした言葉を読みながら、今回の会を開催して本当によかったと感じています。
学校経営方針は、校長や教職員だけが共有していても意味がありません。学校・家庭・地域がそれぞれの立場から子どものことを考え、違う考えがあれば対話し、一緒によりよい学校を創っていく。その大人たちの姿そのものが、子どもたちにとって大切な学びになるはずです。
「自分の学校は、自分がつくる」
これは、子どもたちだけに向けた言葉ではありません。
教職員も、保護者も、地域の皆様も、一人ひとりが北山田小学校を創る大切な一員です。
今回の会が、「学校の話を聞く場」で終わるのではなく、「自分も北山田小学校を創る一人なんだ」と思っていただく小さなきっかけになっていたら、とても嬉しく思います。
これからも、学校から一方的に発信するだけではなく、皆様と対話し、つながりながら、子どもも大人も笑顔になれる北山田小学校を一緒に創っていきたいと思います。
9月25日(金)
第4回となる「校長ランチ会」を開催しました。
今回参加してくださったのは、保護者や地域の方々6名。子育て真っ最中の保護者の方、教育やスポーツに関わってこられた方、長年地域で子どもたちを見守ってくださっている方など、立場も年代も経験もさまざまです。
まずは自己紹介からスタート。
「今の学校教育がどんなふうに変わってきているのか知りたくて」
「子どもが学校でどんな給食を食べているのか興味があって」
「地域で長く子どもたちに関わってきたので、今の学校のことをもっと知りたくて」
「校長がどんな思いで学校づくりをしているのか、直接聞いてみたくて」
参加のきっかけも、それぞれ違います。
校長ランチ会には、「教育について詳しくないと参加できない」とか、「学校の活動に普段から関わっていないといけない」といった条件はもちろんありません。
「今の学校ってどんな感じなんだろう?」
そんなちょっとした興味から参加していただければ十分です。
■子どもたちと同じ給食を囲むところから
自己紹介の後は、エプロンとマスクを身につけて、給食の準備へ。
この日の献立は、十五夜にちなんだメニュー。里芋のみそ汁や月見団子などを、子どもたちと同じように配膳していただきました。
すると自然に、
「昔は牛乳瓶だったよね」
「ストーブの近くで牛乳を温めていた」
「今はストローを使わないんですね」
「中学校の給食はどうなっているんですか?」
など、給食をきっかけに会話が広がっていきます。
学校の会議室に集まって、資料を見ながら「学校について話し合いましょう」と言われたら、少し構えてしまうかもしれません。
でも、同じ給食を囲みながらだと、不思議と話しやすい。
給食には、それぞれの子ども時代の記憶があります。
「自分のころはこうだった」
「今の子どもたちはこうなんだ」
そんな何気ない会話から、世代を越えた対話が始まります。
これも校長ランチ会の大切な魅力の一つです。
■学校が大切にしている「子どもを信頼する」ということ
給食をいただきながら、私からは北山田小学校が目指している学校づくりについても少しお話ししました。
本校の学校教育目標は、「自律・協働・創造」です。
そして、そのすべての土台に置いているのが、
「子どもを信頼する」
という子ども観です。
子どもは本来、
「もっとよくなりたい」
「できるようになりたい」
「知りたい」
「学びたい」
という思いを持っている存在だと、私は考えています。
だからこそ、大人がすべてを決め、すべてを教え、すべてを指示するのではなく、子ども自身が考え、選び、決める機会を大切にしたい。
授業では、できるだけ「学びのコントローラーを子どもに渡す」。
学校生活では、「指示・命令・号令」から「問いかけ」へ。
例えば子ども同士でトラブルが起こったときにも、大人がすぐに、
「あなたが悪い」
「謝りなさい」
と答えを出すのではなく、
「あなたはこれからどうなりたい?」
「そのためにはどうしたらいいと思う?」
と問いかける。
子ども自身が考え、決め、やってみる。
もちろん、うまくいかないこともあります。
でも、そのときには、また考えればいい。
失敗したら、やり直せばいい。
子どものうちに、そんな経験をたくさんしてほしいと思っています。
■「大人が待つこと」の難しさと大切さ
この話をすると、参加者の方からスポーツ指導についてのお話が出ました。
かつてバレーボールを指導されていた方は、練習メニューを指導者がすべて決めるのではなく、選手たち自身に考えさせていたそうです。
すると、自分たちで話し合い、自分たちで決めた練習に取り組む子どもたちの表情が変わった。
試合で想定外のことが起きても、指導者の指示を待つのではなく、選手同士で話し合って立て直そうとするようになったそうです。
別の保護者の方からは、お子さんが通う野球チームの話も出ました。
小さな子どもが練習中に虫を見つけて夢中になっていても、コーチはすぐには叱らない。
保護者が、
「もう少しバッティングを教えてもらえませんか?」
とお願いしたときにも、
「待っていてください。そのうち自分で覚えますから」
と言われたそうです。
そして実際に、子どもは友達の姿を見たり、自分で試したりしながら、少しずつできるようになっていった。
学校でも、スポーツでも、家庭でも同じなのかもしれません。
子どもに任せる。
子どもを信じる。
そして、待つ。
言葉にするのは簡単ですが、大人にとっては実はとても難しいことです。
だからこそ、学校だけで考えるのではなく、保護者や地域の皆さんと、
「私たちは子どもをどんな存在として見ているのだろう」
「どんな子どもたちに育ってほしいのだろう」
「そのために大人はどう関わればいいのだろう」
ということを語り合いたいと思っています。
■同じ考えになるのではなく、「子ども観」を擦り合わせる
もちろん、学校と家庭、地域の考え方をすべて同じにする必要はありません。
人が違えば、考え方も違います。
子育ての経験も、教育を受けてきた時代も違います。
むしろ、違うからこそ対話することに意味があります。
「学校ではこう考えています」
「家庭ではこんなことに困っています」
「地域から見ると、こんなふうに見えています」
それぞれの立場から話し、相手の話を聞く。
その中で、
「そこは同じですね」
「そんな見方もあるんですね」
「じゃあ、こんなことができるかもしれませんね」
と少しずつ共通理解が生まれていく。
私は、こうして大人同士が子ども観を擦り合わせていくことが、とても大切だと思っています。
学校と家庭と地域で、子どもに向けられるメッセージが大きく食い違うのではなく、
「あなたには自分で考える力がある」
「あなたのことを信頼しているよ」
というメッセージが、いろいろな大人から伝わる。
そんな環境が、子どもたちの安心や主体性につながっていくのではないでしょうか。
そして、子どもが笑顔になるだけではなく、大人も、
「一人で抱えなくていいんだ」
「一緒に考えてくれる人がいるんだ」
と思える。
校長ランチ会を、そんな子どもと大人、双方の笑顔につながる場にしていきたいと思っています。
■「実は、うちの会社でこんなことをしています」
今回のランチ会では、こんな素敵なつながりも生まれました。
ある保護者の方から、
「勤務している会社で、小学生向けに紙と環境について学ぶ出前授業をやっています」
という話が出たのです。
森林を適切に管理し、木を育て、間伐し、また植える。
紙と森林、環境との関係について、子どもたちが紙芝居やグループワークなどを通して学ぶプログラムがあるとのこと。
「それ、学校の学びとつながるかもしれませんね!」
と話が盛り上がりました。
これこそ、学校が地域に開かれていく面白さだと思います。
学校の中だけで、
「何かいい教材はないかな」
「子どもたちにどんな経験をさせられるだろう」
と考えていても、学校の外にあるたくさんの可能性にはなかなか気づけません。
でも、保護者や地域の方と話してみると、
「こんなことができますよ」
「こんな人を知っていますよ」
「こんな場所がありますよ」
という話が出てくる。
学校の周りには、まだ学校が知らないたくさんの「人」「もの」「こと」があります。
人と人がつながることで、それらが子どもたちの学びに変わっていく。
校長ランチ会は、そんな新しいつながりが生まれる場でもあります。
■「校長先生が替わったら、この学校はどうなるんですか?」
そして今回の対話の中で、とても印象に残る問いがありました。
「校長先生が替わったら、この学校はどうなるんですか?」
とても大切な問いだと思いました。
校長も教職員も、いつかは異動します。
校長が替わった途端、それまで大切にしてきたことがなくなってしまう。
そんな学校にはしたくありません。
私は「福井校長の学校」をつくりたいのではありません。
つくりたいのは、
「北山田小学校の文化」
です。
だから、学校経営方針も校長一人で決めて教職員に下ろすのではなく、たたき台を示し、教職員みんなで対話しながらつくっています。
そして、それでもまだ十分ではないと思っています。
なぜなら、教職員も異動するからです。
だからこそ、保護者や地域の皆さんにも、
「自分も北山田小学校を創る一人なんだ」
と思ってもらえる学校にしたいのです。
■地域は「土」、教職員は「風」
私は、学校づくりについて考えるとき、「土と風」というイメージを大切にしています。
子どもを一本の木だとすれば、
地域や保護者は「土」。
教職員は「風」。
教職員は異動します。
新しい風を運んできて、いつかまた別の場所へ移っていく。
でも、地域という土はそこにあり続けます。
豊かな土があれば、風が替わっても、子どもたちは安心して根を張ることができる。
だから学校づくりを、校長や教職員だけのものにしたくないのです。
保護者や地域の皆さんにも、
「学校にやってもらう」
「学校を手伝ってあげる」
という関係からもう一歩進んで、
「自分たちも、この学校を一緒に創っている」
と思っていただけたら。
校長が替わっても、
「私たちは、こんな学校を大切にしてきました」
「子どもたちのために、これからもこんな学校にしていきたいです」
と語れる人が地域にたくさんいれば、学校の大切な文化はきっと受け継がれていきます。
それこそが、本当の意味での「地域とともにある学校」なのではないかと思っています。
■校長ランチ会は、気軽な入口です
とはいえ、校長ランチ会は決して難しい学校教育論を語る会ではありません。
給食を食べながら、
「昔の給食はこうだったよね」
「最近、子どもがこんなことを話しています」
「地域ではこんなことがあるんですよ」
そんな何気ない話をするところから始まります。
今回も、最初は初対面だった人たちが、終わるころにはすっかり打ち解けていました。
その中から、学校と保護者がつながり、保護者と地域がつながり、地域の人同士も新しくつながっていく。
そして、そのつながりの先に子どもたちがいる。
それが、このランチ会の一番の魅力なのかもしれません。
北山田小学校が大切にしている言葉、
「自分の学校は、自分がつくる。」
これは子どもたちだけに向けた言葉ではありません。
教職員も、保護者も、地域の皆さんも、そして子どもたちも。
一人一人が北山田小学校を創る大切な一人です。
これからも校長ランチ会を通して、人と人がつながり、互いの考えを知り、子どもたちのことを一緒に考える輪を少しずつ広げていきたいと思います。
そして、そのつながりが、子どもと大人の笑顔があふれる北山田小学校につながっていくことを願っています。
