12月20日(金)
3時間目に2年生英語の授業を参観しました。AETの先生とのTT授業で、内容はユニバーサルデザインを
扱う単元の「Let's think about the situation」でした。
担当の先生は、吹田市教育センターから「インクルーシブな学校づくり研究会」の研究員として委嘱を
受けておられ、昨日は、市教育センター指導主事が授業視察に来られました。
私は、博物館の会議があり、参観できませんでしたので、今日、視察と同じ内容の授業を参観しました。
まずは、アイスブレイクとして、クイズ形式のペアワークから始まりました。生徒のみなさんが
作成したユニバーサルデザインに関するパワーポイントのスライドがクイズの問題になっていました。
3つのヒントから答えを考える、英語でのコミュニケーショントレーニングです。
非常に分かりやすいヒントを考えている人がたくさんいて、正解が多発していました。素晴らしい。
次に、英語でのコミュニケーションが必要な、具体のシチュエーションを設定し、どのような
声かけで会話が進んでいくのか、ロールプレイの台本づくりにグループで取り組みます。
ICT機器を活用し翻訳機能を使いこなしながら、会話文を完成させていきます。
AETの先生も、グループを観察し、支援をしてくれました。
エレベーター内や自動販売機前で、車いすに乗っている人に出会った場面
コンビニエンスストアで、買い物に困っている人に出会った場面
電車の内で、座席のゆずりあいをする場面
など、何組かのグループが実際にロールプレイを行いました。
概ねうまくいったのですが、気になるところがあったときはAETの先生が指摘し、AETの先生が実演
してくれたり、国による意識の違いなどについても学びました。
まとめに「誰にとっても居心地のよい社会とは」という作文を英語で書くという課題が宿題となり
授業が終わりました。
50分間で8割以上が生徒の活動、しかも、ほぼオールイングリッシュの授業展開で、生徒のみなさんの
活動も充実していました。
日常生活のなかで、困っている人に出会ったときどう行動すればいいのか?
私は過去、「自分本位にならないように」と教わったことがあります。そうすることが相手のために
なるはずだという考えは、親切なように思えますが、そこに相手の考えや思いが加味されているのかも
意識しければならない。だから、私は「お手伝いしましょうか?」「何か私にできることはありますか?」
「大丈夫ですか?」と、まず尋ねることを心がけています。聴くことから始める、対話の
コミュニケーションが重要ではないかと考えます。
英語ではどんな声かけになるのでしょうか?ロールプレイの中にもいくつか出てきていたように思います
ので、覚えておいて、とっさの場面で使えたらいいですね。 校長 大江健規